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注目の鹿形埴輪 石山のバンビちゃん

最近気になる埴輪「石山のバンビちゃん」について、まとめてみようと思います。
2024年の6月30日に、群馬県伊勢崎市の石山南遺跡・石山南古墳群の発掘調査の現地説明会で出会いました。

事前の現地説明会などの報道では、鹿の頭らしき埴輪片と写真が載っていました。

そのお顔だけでも愛らしい表情で、一目見たいと急遽現地説明会に参加しました。
ところが、現地へ行くと体も接合され、立派な「見返りの鹿」の形になっていて感激でした✨

首を傾けているため、立派な見返りの鹿です

顔全体は耳まで赤く、背中に朱線、胴部に珠文も見られます。

赤い斑点は小鹿と考えられています

早速通称「石山のバンビちゃん」と名付けられていて、多くの方に注目されていました。

発掘されたばかりの埴輪片を、作業員さんが夜な夜な接合作業をされて、現地説明会でここまでの埴輪の形が分かったかと思うと、感謝の気持ちでいっぱいです。

この埴輪が出土した石山南古墳群の赤堀村107号墳は、埴輪窯や工房がとても近いことや、

石山南遺跡・石山南古墳群の資料(伊勢崎市HPより)

大人気の鍬を担ぐ男子埴輪などが出土した赤堀村104号墳も、とても近いところに位置するのも、大変興味深いですね。

赤堀村104号墳の埴輪達(右側が鍬を担ぐ男子)

埴輪大国群馬は、まだまだ素晴らしい埴輪や古墳の発見があることに驚くとともに、
これからの埴輪界隈を更に盛り上げてくれる埴輪のではと、今後がとても楽しみな埴輪です。

秋から東京国立博物館で始まり、九州国立博物館でも開催される特別展「はにわ」は、群馬の埴輪が全体の三分の一も集まるそうです✨
暑さが続き大変な毎日ですが、秋がとても楽しみですね🍁

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