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適応能力を伸ばす!3つのポイント
去年、保護者から新年度に届いたクレームの実例を紹介しました。
保護者が子供も守りたい気持ちが裏目に出て、
子供の可能性を知らぬ間につぶしてしまうことがあります。
かといって、子供を守りたいという気持ちは、
親であれば、誰もが持っていて当たり前の感情です。
保育園へ要望を伝えたいときは、保育者に一緒に子供の成長をサポートしてもらいたいという姿勢であることが重要だとお伝えしました。
子供の可能性を引き出すためには、
適応能力を伸ばすことが効果的だと私は思っています。
子供は必然的に適応能力が伸びる生き物なのですが、
とはいっても、個人差があり、親からなかなか離れられない子もいますよね。
「新年度スタート、うちの子大丈夫かしら…」と心配な方。
これからお伝えする、適応能力の伸ばし方を実践してみては、いかがでしょうか?
また、子供に限らず、大人にも効果的なので、
親子で一緒に意識してみるのも良いと思います♪
1.適応能力とは?
適応能力とは、新しい環境やその場にあった状況に応じて
自分の立ち位置を考え、行動する力です。
適応能力が高い人は、以下のような性格が当てはまりやすいのです。
自分の性格と比較してみてください。
好奇心が旺盛である
周囲と積極的にコミュニケーションが取れる
目的について考えながら行動する
楽観的で前向きに行動できる
周囲を巻き込んで行動することが得意
より
2.適応能力を伸ばすために保護者が心がけたい3つのこと
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先ほど、言ったように、子供は必然的に適応能力を高める力が備わっています。
なので、子供主体で「ああしろ、こうしろ。」というのでは、
全く意味がないと私は思っています。
子供の適応能力を高めるには、1番近くにいる保護者が
サポートをし、フィードバックをしてあげることが効果的です。
どれも難しいことではないですし、用意するものもいりません。
子供の意思を尊重し、認めてあげる
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「もっとこうしたら、すぐにできるのに。」
「いつまでも待たせて。」
「早く帰るよ!」
これらは、私がついつい娘にかけてしまう言葉です。
このような子供の意思を受け止めてあげられない言葉ばかりかけていると
適応能力は上がりません。
「もっとこうしたら、すぐにできるのに。」
→自分の力で、頑張ったね。
「いつまでも待たせて。」
→何時になったら、行くよ!
「早く帰るよ!」
→その遊びが終わったら、帰ろうね。
このように、肯定的な言葉をかけてあげることだけでも、
子供の姿を認めてあげることになります。
失敗を受け入れて、頑張ったことを褒めてあげる
子供は、「失敗をしてしまうのはダメなことなんだ。」と
思ってしまいやすいです。
大人だって失敗をすることがあるよ。
失敗をすることは悪いことではない。と
ぜひ繰り返し教えてあげてください。
また、頑張った時・成功した時は
大袈裟にたくさん褒めてあげることで
適応能力も伸びますし、自己肯定感が高まります。
それは、保育士でも祖父母でもなく
1番近くにいる親がしてあげることが、1番効果的なのです。
地域社会・他人との交流の場を設ける
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親以外の人とたくさん交流をすることで、
色々な考えを持っている人がいることが学べます。
また、挨拶や返事といったコミュニケーションをとるようになるので
必然とその場にあった適応する力が養われるのです。
保育園や学校、祖父母の家、習い事でも良いですし、
ボランティアや課外活動への参加もおすすめです。
まとめ
子供にとって大切な適応能力と伝えましたが、
子供のみならず、大人も適応能力を高めることができます。
適応能力が高い性格とは、かけ離れていると思っても
なんら問題ありません。
自分を大切に、ありのままの自分が好きだと思えることの方が
私は大切なことだと思っています。
ぜひ、あなたの子供に合った関わり方を探してみてはいかがですか?