【QGIS×林業】林小班のGISデータに森林簿の情報をくっつける方法(1/2)
秋田県では申請すれば林小班のGISデータや森林簿のデータを入手することが出来ます。
林小班のGISデータには林小班番号しか入っていません。
そのGISデータに森林簿の情報(面積・樹種・林齢など)が入っていればGIS上で一元管理できるので便利です。
そこで林小班のGISデータに森林簿の情報をくっつける「テーブル結合」という処理について2回に分けて説明します。
1回目の今回はテーブル結合の説明と、それに必要な共通の「ID」について説明します。
1.テーブル結合をするとどうなるか
テーブル結合の実例を示します。
このポリゴンレイヤには林小班の番号しかありませんが、
このように森林簿の情報を追加することが出来ます。
今回は林小班のシェープファイル(.shp)に森林簿のデータ(.csv)のくっつけました。
ちなみに「csv」とはComma Separated Value(=カンマで区切った値)の頭文字を取ったもので、先ほどの森林簿のデータをメモ帳のアプリで開くと、
このように、カンマで区切られたデータが羅列していることがわかります。
2.共通する「ID」を作る
先ほどのテーブル結合をした後のデータを見ると、結合IDというフィールド(列)があることがわかります。
今回で言うと、林小班のシェープファイルと森林簿のcsvにはどちらにも「林班・小班・枝番」の番号データ(林小班番号)があります。
そこで林小班番号を使ってIDを作ると、シェープファイルと森林簿で同じ林小班番号のデータには共通するIDができます。
その共通するID(結合ID)を使ってデータをつなげます。
こうすると林小班データに森林簿の情報を追加でき、GIS上で確認することが可能になります。
以上で今回の説明は終了です。
次回は実際にテーブル結合をする方法を説明します。