【QGISを持ち歩く】スマホアプリ「QField」を使ってみる
QGISと連携できるスマホアプリQFieldの使い方を説明します。
QFieldは、QGISで作成したデータを現地でスマホを見ながら確認したり、
現地の調査データをスマホで保存しQGIS上に表示することが出来ます。
基本的な流れとしては、
QGISのプロジェクトを作成
⇒プラグイン「QFieldSync」でプロジェクトをQFieldCloudに保存
⇒QFieldで表示
という順番です。
1回目の今回は初期設定とQGISのプロジェクトをQFieldに表示する
基本的な方法を説明します。
※QFieldはandroid版のみで、iOS版は開発中とのことです。
(2022年9月22日現在)
1.アプリのインストール【スマホ】
こちらからスマホへアプリをインストールします。
・androidのみ
2.QFieldCloudのアカウント作成
次にQFieldCloudというサービスのアカウントを作成します。
下記リンクからアカウント登録した後、送られてきたメールのリンクをクリックしてメールアドレスの確認をします。
3.QGISのプラグイン「QFieldSync」のインストール【PC】
次にQGISのプラグイン「QFieldSync」のインストールをします。
QGISを開き、プラグイン>プラグインの管理とインストールをクリック。
すべてのタブを選択。
検索ウィンドウにQFieldSyncと入力。
QFieldSyncを選択した状態でインストールをクリック。
インストールが完了するとプラグインの中に追加されます。
以上で初期設定は終了です。
4.QGISのプロジェクトをQFieldに表示する
次にQGISのプロジェクトをQFieldに表示する方法を説明します。
(今回作るのは地理院地図の標準地図のみという簡単なプロジェクトです。)
QGISを開き、新規プロジェクトをダブルクリックします。
国土地理院の標準地図を表示させます。
標準地図の表示方法は、こちらの記事をご参考ください。
プラグイン>QFieldSync>QFieldCloud projects Overviewをクリック。
ユーザーネームとパスワードを入力し、QFieldCloudにサインインします。
Create New Projectをクリック。
現在開いている~を選択し、次へをクリック。
プロジェクトの名称と説明、QFieldCloudのプロジェクトを保存するフォルダを指定し、作成をクリックします。
同期が完了したメッセージが表示されるので、OKをクリック。
QFieldCloudにプロジェクトが保存されます。
QGIS上での設定は以上です。
次にQFieldでの操作を説明します。
スマホでQFieldのアプリを開き、QFieldCloudプロジェクトをタップ。
先ほどQFieldCloudに保存されたプロジェクトが表示されるのでタップします。
保存されるまで待ちます。
「ローカルで利用可能」となったらタップ。
QGISのプロジェクトが表示されます。
以上で説明は終了です。
次回はレイヤを作成したQGISのプロジェクトをQFieldに表示する方法を説明する予定です。