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特定建築物調査員講習受けてきた

今年(2024年)はいつまでも暑くて秋になったかと思えば急に冬がやってくる、いつにも増して秋がない年でした。

資格を2つ取るぞ

さて、そんな今年は2つほど資格を取得するために講習を受講しました。
2つと言っても両方特定建築物調査員の資格です。
建築、設備、防火(あと昇降機)に分かれてるので建築と設備を取るために受講しました。1つ5万くらいかかるので安くはないですが会社が出してくれるとのことでしたので。

面倒な講習スタイル

この資格は受講と言っても最後に試験があります。
そして地方だとWEB受講しか選択肢がなくなるので直接講義を受けられず、能動的な勉強が求められます。(というか11月とかの忙しい時期に4日間も拘束されるわけにいかない。)
ということで、当然私もWEB受講を選択しました。
動画を見て講義を受けるスタイルなのですが、これがまた面倒。
設備の方はまだいいのですが、建築の方は動画を見るたびに顔認証が入ります。受講中も定期的に顔認証を入れているようです。

「真面目に受けるなら問題ないはずだろ?さぼろうとしてるから困るんだろ?」

という声が聞こえてきそうですが、違います。真面目に受けると顔認証されないのです。
講義をPCで見る状況を想像してください。大抵の人はWEBカメラがモニター上についてますよね。そしてこの講習ではテキストが配られてそれに沿って(ほぼ読み上げる形で)講義が進みます。
ではこの時どこを見るか。画面には講師か該当ページが映っているだけです。しかも低画質で。
であれば必然的に顔はテキストを向くのです。そう下を向くのです。
カメラに顔が映らなくなるのです。
いやバカ。真面目に講習受ける人ほど顔認証通らねえってなんだよ。
私は不真面目なので絶対に2度も同じ講義を視聴したくなくめちゃくちゃ画面を頻繁に確認してました。
確認のために仕方ないのかもしれませんがいかがなものかと思いました。

そんなこんなで試験

愚痴を垂れつつすべての講習(20時間程度)を見終われば試験の受験資格が付与されます。
試験はWEBではなく会場に出向く必要があります。
残念ながら東京、大阪、福岡でしかやってないみたいなので地方の人はさらに旅費がかかります。

試験の内容

で!私がこのnoteで一番伝えたい内容が試験の中身です!
調べてもどんな問題が出るのかさっぱりわからず試験対策ができずにハラハラしてました。
例示出来ればいいのですが問題は回収され記憶力もよくないのでここでそれができないのが申し訳ない。
雰囲気だけでもお伝えしたいので下記に列挙します。

  • 試験時間は2時間

  • 30問出題される

  • 持ち込めるものはテキストと筆記具のみ(設備は電卓も可)

  • 四肢択一(4つのうちから1つをマーク)

  • 問題形式は基本的に「最も適切/不適切なものを選べ」

  • 問題はテキストの章単位で出題されがち
     例)Q1.建築法令について次のうち最も不適切なものを選びなさい

  • 選択肢は数値が違っていたり、単語が違っていたりする
     例)①△△の調査は目視にて行う ←✖目視 ○打診
       ②◇◇が~~であったため「要是正」とした ←✖要是正 ○指摘ナシ
       ③□□の調査は書類確認で足りる ←正解
       ④××の測定値が1lxであったため「指摘なし」とした ←✖1lxでは要是正 ○2lxでは指摘なし

  • 意外と時間がない

  • 設備は電卓持ち込み可だが別に筆算で余裕なのでわざわざ買う必要はない

  • とは言え100円で買えるので持って行った方が安心感ある

  • でも計算問題1問とかなのでやっぱりいらない気がする

試験対策

わかりにくくて申し訳ないけど上に書いたような試験です。
受験した上で感じた有効な対策は、やはりテキストの検索性の高さが重要だと思いました。
勉強するときは大事なところに付箋を貼ったりしますが、この試験においては付箋では若干力不足に感じます。
インデックスが最強です。

インデックスの使い方

アフィリンク貼ってますが、別にダイソーにも売ってるのでそれで十分です。
要は、しっかり貼れて見出しが両面から見れたらそれでOKです。
インデックスは多くなってもいいので細かく貼っていく方がいいです。(各節単位くらい)
しかし、過剰に貼るとそれはそれで検索性に支障が出るので目的の箇所が見つけやすい状態のバランスを探ってください。

おすすめは各章題には蛍光ペンで色を付けるなどして目立つようにするとぱっと見で探しやすくなります。
書くのは節タイトルの一単語でOKです。他の章と被ってもいいので短く書いた方がいいです。

インデックスは目次にも貼るべきです。
私は目次に貼って無くて目次を開きたいときに少しづつタイムロスをしてしまって後悔してます。

内容の検索性

本当はPDF化して単語で検索したいけどさすがにそうはいかないので物理で攻めます。
正直どこが試験に出るか想定するのは難しいです。テキストの隅から隅まで読み込む時間もないと思います。
といったところで単語での検索が有効ではないかと思います。
テキストを読み進める上で、特徴的な言葉がちょくちょく登場します。
例えば防火関係の章ではフラッシュオーバーや火盛り期といった絶対他ではお目にかかることのない単語が出てきます。
その単語の説明部分付近に適当にマーカーで線を引いておくのです。
設問の選択肢は大体テキストの文章からそのまま(あるいは短縮)して引用されているので説明分あたりが出題させがちです。

意外と得意分野もわからない

ここで注意したいのが得意分野についてです。
私は業務で意匠と電気関係の設計をしているのでその辺はまあ大丈夫だろうと高を括ってあまり勉強しなかったのですが、問題で出てきた時にびっくりするくらい回答に自信が持てませんでした。
明らかに違うものならわかるのですが、問題の作り方が上手く「あれ?どっちだったかな?」といった部分が出されるのです。
といった事情から得意分野でも他の分野と同程度には勉強した方がよさそうです。

試験結果は年が明けてから

試験結果は年明けにメールか郵送で来るそうです。
これが意外と重要で、要は業務として受けられるのは次年度分からということになるのです。
大体報告書の締め切りが12月下旬までなので受講しても、今年からバリバリ受注するぞ!というのはできませんのでご注意ください。

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