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女のオナニーと包括的性教育。

女だってオナニーするわい。どうもこんばんは。彗月はづき 漣太郎れんたろうです。ド直球のタイトルになってしまった。最近はマスターベーションやオナニーの他、『セルフプレジャー』なる言葉もあるのでそう言った言葉を使うべきか迷ったわけだが、女ばかりがきちんと清潔な言葉を使わなければならない道理もないだろうと思ったのであえての直球ワードを使う。これは別にエロ記事でもなんでもなく、お気持ち表明かつ怒りの記事だ。

あとクッソ長くなったし、ごちゃごちゃしてわかりづらいなと自分でも思うので要点をまとめると以下の通りだ。

・女性の性欲はないもの、あるいは悪いものとされるし、男性に性的に消費されがちである(男女の性欲の非対称性)

・女性の性欲を男性向けのコンテンツとして描かれる事は、女性および女子児童が正しいセルフプレジャー(オナニー/マスターベーション)を学ぶ機会を得られない問題に直結するし、加害や二次被害に繋がる可能性がある

・女性が性的に抑圧されている要因の中に『男性(男性社会)からの加害』がある

・間違った性的コンテンツでの学習により実際に起こった女子児童の、命に関わる性的インシデント例

・ぼくのかんがえたさいきょうの包括的性教育
(ぼく、とは性被害サバイバーであり、性的インシデントによって命の危機に無自覚に陥ったかつての実在女子児童である)

・『エロコンテンツは無くすべき』という話ではないが、エロ作家は子ども(あるいは性的な知識をマンガやAVなどから知識を得る大人)のことを意識して、作中の倫理観やエロ作家としてのあり方を省みる必要があるのではないか

こんなところだろうか。ではどうぞ。

男のための女のオナニー。

女だってオナニーはする。何度でもいう。しかも男が理想とする「角オナでポッ///」とか「スマホのバイブレーションがたまたま当たってポッ///」とか「パンツの上からすりすり……♡」だけじゃなく「ゲーミング座椅子に防水シーツ敷いてアナルとまんこにディルドを挿入しクリピンポイントローターを使って腰ヘコ全力オナニー!!!!!!」とかもする。(した)(足が死んだ)

なんでこんな事をおっぴろげて話しているか。なんか女のオナニーって慎ましやかに、あるいは男性が見て楽しむためのものとして扱われすぎじゃねえですかね!?というブチギレを定期開催しているからである。最近になってようやく大人のおもちゃレポート漫画が表に出始めているが、それらも9割9分が『可愛い女の子がキュンキュン喘いであぁ〜ん♡ハァハァ……///きもちぃ……///』の構成だ。なんなら彼氏に見せオナしていたり、アダルトグッズメーカー社員が実演で公開オナニーだったりみたいなものも多い。

これで腹が立った最初のマンガは、使い切りビデという膣洗浄のための道具のレポだった。これはエログッズではなく、生理などの際に膣内に残りがちの経血を早めにご退場願ったり、おりものが気になった時や海水・プールなどの雑菌が侵入する時、セックス後の掃除(これがあるからといって避妊が出来るわけではないのはとーーーぜんわかっていると思うが念のため書いておく)をするための医療機器である。

が、この説明をするイラストの女の子は、挿入の際に喘いだり、顔を赤らめたり、水分の排出の際に身体をビクつかせ、最後にはとーってもおっ広げたドアップで終わったのだ。性癖に従順である事は構わないが、これを女性に向けたセペという便利アイテムのレポです!と出していた。(かなり前のことでうろ覚えだが、そんな感じだった)

ちげーだろ。エロだろ。こういうのがあるせいで、実用的な製品として買っているのに「うわ!これからコイツまんこに擬似中出しプレイするんだ!エッロ!」と思われるリスクを余分に負う事になる。ふざけんな……。タンポンでさえ「コイツまんこにタンポン入れるんだ!エッロ!」とか「使用済みタンポン盗んできたぜ!グヘヘ!」とかがいるのに。生理用ナプキンだってセックスする(した)女の使うエッチ用品だと思われているのに。(Twitterで検索すると実は使用済みナプキンやタンポンを性的な収穫物として盗んだり売ったりするのがかなり存在しているし、災害現場でナプキンの配給に反対したジジイもいたそうな)

ガチの女のオナニーのレポートマンガ自体はなくはない。一応。レディコミとかにたまにある。ただし一般投稿サイトなどにおける女のオナニーのレポートマンガの大半は男性が見て楽しむための見せオナだったり、男性のために濡れやすく感じやすく締め付けよくするトレーニングとかそんな感じのものが主力であり、思いっきり本能のままに下品にグッチョングッチョンかましておほ声濁点喘ぎアヘ顔でイった後、冷徹に☆の数で評価するようなレポートはほぼほぼ存在しない。そして案件の物も多いので褒めて終わる事だけのことが多い。いやさすがにそこまで行くと男のオナニーでも見かけないか。(正気にかえる)いやたまにあるよ。(錯乱)

レポートでないオナニーのマンガならいくらでもあるが、それらも基本は男性向けであるし、例えば『お゙ほぉっ゙!ペットボトルでズポズポたまらねぇ!』みたいな、淫乱女の異物挿入オナニーだったり、『買っちゃったァ!バイブッッ!!』だったり、やはり貞淑に『好きな男の子の机の角でオナニーしちゃってる……♡こんなの絶対ダメなのに……♡』みたいになってくる。

女にも性欲がある。

女のオナニーはしばしばインシデント的要素(シャワーが当たったらきもちぃよぉ……♡とか乳首が蚊に刺されて痒い……掻いていたら気持ちよくなっちゃう……♡など)から始まり、不本意なオナニーで上品さを残しつつ、貞淑ではなくなったという罪悪感を内包させ、誰にも言えない秘匿の儀式であるよう表現される。対して男のオナニーの表現の大半は、下品で、本能的で、青春として描かれる。この対比がムカつくのだ。

女だって下品で本能的で青春としてのオナニーをずっぽしやるし、逆に作業的な性欲の発散として、チベットスナギツネがごとき顔で右手でローターを当てながら左手でFANZAやPixivをザッピングし、イッた後に賢者タイムを迎えながらローターに被せたゴムを捨てたりアルコールで拭いたり、寝たまま水分補給をしようとして頭から水被ってふてくされて腹出して寝る。

なのに、情報共有はほとんどされない。女同士でそういう話をする事は、たとえ宅飲みであってもそこそこ禁忌として扱われる。(例外的に腐女子同士がBLカプなどで受けのオナニー事情を話す事は多分よくある(偏見))

なぜ女の、女に向けたレポを求めているか。

この違いがイメージ出来ない人は、とりあえずYouTubeで『オナホ』と『バイブ』の検索結果の差を見てほしい。『オナホ』の検索結果はハウツーに特化していたり、内部構造の説明などが主だが、『バイブ』では女性配信者の見せオナか、AVじみた調教デートや、あってせいぜい貞淑ではないぞ!下ネタ有り暴露トーク!のノリである。淡々とバイブの構造を説明し、動きや強みなどを説明し、行為の部分を官能的に見せる事なくカットし、使用感を説明する動画なんかほとんどない。(男性が男性に向けて、男性のパートナー向けの商品説明としてのバイブの動画は、少しある)

現状、これらの使用感までも含む情報を知るには、オナニーの話が出来る稀有な友人を作って語り合うか、通販サイトのレビューの中から女性のものと思われるものを推測するしかないのだ。女性のレビューに限定するのは何故か。通販サイトのレビューはそこそこの割合が、男性購入者の「彼女が5分で潮吹きました」とか「ガンガン突いてやったら連続イキ達成しました」などであるためだ。(男性がアナルでの使用感をレビューしているものもあるので、まあそれも多少は参考にするが、性器の構造が違うしなぁ)

これらを信用しない理由。数々の男にしっちゃかめっちゃかにされた方の忌憚なき意見を言うと『めっちゃ痛いのにやめてくれないからイッたフリをしてどうにかやめてもらおうとしたり』『毎回潮を吹くまで血が出るほどガシマンされるから事前に水をがぶ飲みして潮吹きの準備をしていたり』『ぶっちゃけ裂けるわ奥をドカドカ殴られて痛いわで泣きそうだったけど気持ちよかったと言わないとキレられる』から、やむなくイッたフリをしたり、気持ちよかったと言うことがある。

(つい最近、電マを無断で突然力尽くでぶち込まれ、内臓震わす振動でマジで吐きそうになったし、骨盤全体がドガガガと揺れて危機感しかなかったし、入り口が若干裂けるという怪我をしたし、どうにかイッたと叫んだり、痛いとか怖いとか叫んだりして静止を試みた(拘束されていたし、それを解いて自分で取り出すとやはり怒られるので、相手を納得させるしか術がないのだ)が、多分相手は嫌よ嫌よものヨガリ声と捉えていたので、やむを得ず死んだフリをしたらようやく終わった。死んだフリを本気でするなんて貴重な体験だなあ)

女がアダルトショップに行くリスク。

これも言及したい。「ならば自分の目で確かめて買えばいいじゃん」となるかもしれないが、女性がアダルトショップに行くとそこそこの確率で加害に遭う。店の中で吟味している時に後ろからビタッとくっ付いて離れない男。何度も何度もすれ違いざまにチンコをケツに擦り付けてくる男。店から出たのを見計らって「今そこから出てきたでしょ?溜まってんの?」とニヤニヤしながら絡んでくる男などがいる。(これは割と頻発しているようで、アダルトショップによっては「店内でのお客さま同士の声掛けや連絡先の交換などはお控えください」などの注意書きが貼られている)

こちとら自分の性欲のために自分のまんこに合った極上の決して安くないおバイブ様を買ったのに、なーーーんで見ず知らずのクソチンポを崇める前提で俺のケツに付き纏ってくるんだきっもち悪りぃな!!!といった感情しかないのだが、これをそのまま口に出すと更なる危害を加えられたり、なんなら犬笛を吹くが如くコイツはアダルトショップ帰りの女だぞと大声を出されたりするので、穏便に「いや帰らないとなので……」とそそくさと逃げるしかない。後をつけてこないか用心しながらである。(なのでアダルトショップは用事を終えた最後に行かなくてはいけないという面倒な部分もある)

例えば女性向けの女性専用のセルフプレジャーアイテムの展示会が開催されたとしよう。(実際に大手メーカーが開催していたと記憶している)開催されたとして、普通のアダルトショップどころか、ドンキのコスプレコーナーですら出待ちしているクソチンポがその出入り口に待ち伏せをしないなんて思えないし、正直絶対行きたくない。

あと女性が女性自身で楽しむものと謳っている商品ってなんでどいつもこいつもインテリア性を求めていたり、優しい刺激だったりするのだろうか。ツブツブキツキツスジマンぷにあなオナホと同様に、バキバキカリ高脈打ち極太バイブとかもちゃんともっと宣伝してくれよ!エゲツない大回転をしたりしてくれよ!

私は割とそこら辺で「今めっちゃオナニーしてぇ!」という瞬間があり、そういう点で個室ビデオ(知らない人に説明すると、エロDVDなどが豊富に揃っていて、コンドームやローターの自販機があり、オナニーしてもいいネカフェのような施設だが、ネカフェと違い性風俗店として存在している)とかがめちゃくちゃ羨ましいのだが、あれも出てきて声をかけられたことがあるし、明言はされていないが女人禁制で、女性が行くとマジでギョッとされるし女性用トイレがなかったりする。ああいうのを気兼ねなく(いや気兼ねはあるかもしれないが少なくとも女性よりもリスクは低く)使える男性が心底羨ましいし、女性はそういった抑圧を常に受けているというのは声を大にして言いたい。

女児のオナニー。

ヌキ所ではなく真剣な話だ。マジで真剣な話だ。ヌいてもいいから真面目に聞いて欲しい。オナニーを学ぶ機会というのは男女ともに、ぶっちゃけ身近な大人や落ちているエロ本からしかない。私が小学生の頃に学校でも一応教育はあったが、詳細は当然教えられる事はないし、逆に教えられたところで、残念ながらそれはそれで加害に感じられることもあるだろう。

私の学校は割と当たりの性教育で、基本的な妊娠や性病の知識をさらっと学んだ他、まあ子供なので真面目に聞いてなんかいないし、真面目に聞いたら茶化されるから聞けないのもあるからそれほど覚えていないのだが、女性講師による講演会があった。

今になると本気で取り組んでいたのだろうなと思うので感謝しているが、「女の子でもオーガズムを感じていいし、女の子でもマスターベーションをしていいのです!」と連呼していたのだけを覚えている。同級生はだーれも触れなかったが、幼稚園からオナニーしていたと同時に、『えっちなことはよくないこと』というすり込みがあった私は少しだけ安心した。

この刷り込みは親によるものではなく(むしろ親はそういうものをおっぴろげにして自分で学ぶべきであるというタイプだったが、これはこれで「いや見えないところに置いてくれよ宝探しするから。見せつけないでくれよキモいな」とは思っていた。むつかしいね)世間一般の声であり、それこそ『キャーッ!のび太さんのエッチーッ!』や『あの子のスカートの中♪(キャー!)』からなる貞操観念で形作られている。

なので実は、すっげーむっつりスケベな癖に他人から加害として発せられるうんこちんこまんこの単語だけでもめちゃくちゃ怖かった。(性教育の授業直後に男子数人に囲まれて「ペニスの王子様!ペニスの王子様!」と小一時間言われ続けたといういやーな記憶がある。泣きながら耳を塞いでやめてと言い続け、静かになったと思って手を離すとすぐさま「ペニスの王子様!」と言われた。バカなのか。作品に謝れ)

女児の処女喪失。

そんなドスケベなほんものペド女児な私が覚えている限り最初にズリネタにしたのは、カタカナにひらがなでフリガナをふっているセーラームーンのアニメ絵本の、セーラーヴィーナスの傷付いた横顔だったので、子どもとエロを切り離すのは無理だと思ったほうがいい。ちなみに版権作品じゃないものも含めれば、何故か私は割と昔から創作妄想激しい子供であり、何故か『おしっこの穴とうんこの穴の間に穴が空いている気がする』という確信めいたものがあり、そこに悪魔の尻尾(あの矢印状のアレ)が抜き差しされる、という妄想をもっと前にしていた。

この時まではまだ、タオルケットの角の固いところを折りたたんで股に当たるように挟み、太ももに力を入れたり脱力したりするとなんか最終的にビクビクってなるぐらいの認識だった。(これも何故そんな方法を習得していたのか全くわからない)イく、の意味もわからないままコソコソとオナニーに耽っていた。

実は社会では、ことさら女児に対して、オナニーという概念を親のエロ本をこっそり見て知った時、『えっちなものはよくないこと』という認識と合わせ、自分がやっていたことがえっちなことであったと再確認させ、罪悪感を抱かせる仕組みができているのだ。

そして、女のオナニーの知識が得られないというのは、えっちじゃない人からは想像が付かないレベルの、ものすごい危険性を孕んでいることを知っているだろうか。

それは小学3,4年生の実在女児であった頃。親のエロ本の見様見真似で股間に子供用のボーリングのピンのおもちゃをぐりぐりと押し当てていた。これは断言できるのだが、本当にこの瞬間まで膣穴というものを知らなかった。(穴があるというイメージだけは前述の通りあったのだが、まだ性教育の授業の前だったし、エロ本はモザイクがかかっているからよくわかんなかったので、半信半疑だったのだ)おしっこの穴に入るようなものでもないし、お尻の穴からは少し離れていたので、快楽に任せて力一杯押し付けたら、全力で処女膜をぶち抜いたのである。

体感の直径およそ4センチぐらい、長さは10センチぐらいだろうか。穴の存在すら知らない部分にぶち込んだ。とんだはじめてである。当然血が出たが、オトナというものに憧れがあって、早く生理がこないかな〜と待ち構えていた時期だったので(今?生理なんてクソ喰らえだよ!)、痛みよりも喜びが勝った。あと「おまんこってこれか〜〜〜!!!」ってなった。

喜びが勝ったが、同時に、ものすごい後悔があった。自分の価値が一瞬にして崩壊したと感じた。タンポンすら入れてなかった(存在は知っていたが場所がわからなくて入れられなかったし、そもそも生理も始まってないし、親のを見て血とセットのイメージのせいで普通に怖かったのもある)はずの穴を、性欲に任せて思いっきりぶち抜いてしまったのだ。

当然ながら女にはどう足掻いても処女信仰が根幹にあり、それを未来の伴侶のために大切に守らないといけないと考えており、処女じゃないというのは女性としての価値がないどころか、淫蕩に耽る害悪とさえされるのだ。男性には童貞信仰なんてもんはないし、むしろ捨てるのは早いに越した事はないくらいまであるのに。(そのくせ、いつまでも処女だと馬鹿にされる)

要は、女児が安全なオナニーを知る手段がほとんどないのだ。私はまあそんな感じで手頃なサイズのプラスチックだったし、傷もたいそうなものにならなかった(とはいえ、バリがあるし清潔でもない異物であるので一大事だ)ものの、例えばこれが試験管で中で割れてしまったり、ビー玉が取り出せなくなったり、リコーダーに全体重で尻餅を突いて内臓破裂、といった事故もあったかもしれない。

だって家にあるエロ本にはそういうものを平気で挿入してあ〜んあんしている描写があったし、それらが事故に繋がったヒヤリハット案件なんてほとんど描写されていないのだ。(我が家では僕以外にリョナラーはいないので、事故になって取り出したり、ズタズタになったりする本はおそらくほとんどなかった)(エロ本を焚書せよという話ではないし、フィクションとしてはむしろそういうの大好きなんだよ!ブックマークに電球パリン系も角材ファックも結構あるよ!)

そして、この処女喪失事件はもちろん親には言っていない。『えっちなことはよくないこと』だから、言えるはずもなかった。もしかしたら感染症になっていたかもしれないし、内部に傷がついていたわけだから、それが化膿した可能性だってあった。(清潔なタンポンだってトキシックショック症候群があるわけで)でも『えっちなことはよくないこと』だと思っていたから言わなかった。なんならタンポンでさえ、かなり長い事正しく使わずにいた。(その結果、夜用のナプキン2枚でも足りない状態だったし、布団やズボンを汚すたびに怒られた)

正しく使わずにいた、というので察した人はいるだろうか。子どもの無邪気さとは恐ろしいもので、これがこの後エスカレートして、タンポン5本ぐらいをねじ込んで自分で拡張して遊んでいた。怖……。(タンポンが減っていることがバレてからは、罪悪感を抱きながらもきちんと使うようになった)

なんならレイプ願望もあった。おかしな話だが、実際に加害されること自体には怯えていたし、被害にも遭っていたのに、願望としては確かに存在していた。これも早くえっちしてオトナになりたいというぼんやりとした憧れと、そもそもリョナ性癖(なにせ初めての版権ズリネタがヒロピン(ヒロインがピンチに陥るシチュエーションのこと)の女児だ)の悪魔合体である。

なので処女膜を破ったボーリングのピンを突っ込んだまま、家の下に停まっていた宅配業者の積荷部分に乗り込もうとしたのだ。宅配業者じゃなくても、もし『なんかそういう事をしてくれそうなおじさん』がいたら、最悪、スカートをたくしあげて見せ付けるまであったかもしれない。エロ本か?いや現実です。

ジョジョの6部で、F・Fフー・ファイターズが元の身体の持ち主であるエートロの記憶を語る際、『子どもの頃の夢は誰かに誘拐して欲しかったわー 毎日さらってほしいって考えてて ワザと迷子になったりしたの デパートで』というセリフがあるが、本気でそういう子どもだった。なので、こんなに気が狂った考えをもったキャラクターも存在してくれるんだ!と感動したことさえある。(仮にそれがフィクションだとしても、誰にも言えないような事を理解される事は救いなのだ。殺しの快楽を共感してくれる同士を見つけたシリアルキラーはきっとこんな気持ちなのだろう)

子どもの中にはそういった、複数の、性への興味と恐怖、あるいは性と関係がない何かの抑圧の誤認が混在している児童がいて、それが将来的に、あるいはその時その場で、命に関わる傷になりうるなんていう認識が出来ていないケースがあるのだ。だから、特に、女のオナニーを正しく解説する本と、女が性欲を持つことがおかしいことじゃないと言い聞かせる機会、あと安全な用具と安全な説明書が絶対に必要なのだ。

正しい性教育とは。

かといって、一概に「正しいオナニーを教えなければならない」とも言い切れるわけがない。何故なら、子供に限らず大人にも、任意じゃないタイミングでエロを突き付けられない権利というものは存在しているからだ。マスターベーションについて解説した講師についても、今ならばそれはいずれ必要な教育であることがわかるし、その時も多少の安心はあったが、強制的にマスターベーションだのヴァギナだのペニスだのセックスだのを何度も何度も聞かされるのはものすごく嫌だったし、怖かった。わがままさんだなぁ。でもそういう気持ちは守られるべきだし、強要してはいけないものであると認識しなければならない。

じゃあどうしろっていうんだ。わかる。私もものすごい考えた。子供もいねぇし絶対作らないのに何故考えたか。(これは反出生主義の話にも片足を突っ込むことになるが、私は消極的な反出生主義であり、幸せに安全に安心して産み育てる土壌があるならば別にいいと思っている。虐待の連鎖にならないよう、今は産む予定が全くないし、おそらく今後もないだけだ)

理想論ばかり振りかざして申し訳ねえし、ふざけてんのかと思われるかもしれないが、ヤンキーと男娼のBLキャラ妄想で、カッコウの妖怪から托卵された子供を育てる時にどうしたらいいのか、本気で考えたのだ。ものすごく本気で考えた。ドスケベ淫乱実在女児の過去があり、かつ、子どもの頃の性被害や、身体を売らされた事で傷付いた自分自身とその男娼、その子供の視点から全力で考えた。ヤンキーの心理は私の心理ではない(よそのこなので)だが、ヤンキーの心境もその性格から取るであろう行動や言葉や誠意も含め、本当に精一杯考えた。托卵された子は男児ではあったが、男児だって穴もある。加害されることから守り、加害することを避ける方法を説明し、さらに男娼という、センシティブな職業とされる父親(襲い受け)自身が、その子どもに加害しないためにどう教育したらいいかを考えまくった。結果はこんな感じだ。

①当然、加害行為を行わない

身体を触ったり触らせたり、見たり見せたりして行うなんてもっての外である。今は乳児時点からでもきちんと性器などを洗う時には事前に説明をする、本来ならば親であっても触らせてはいけない部分だけど、きちんと洗わないといかない部分だから自分で出来るようになるまでは触りますよ、洗い方をちゃんと覚えたら自分で洗いましょうね、というのが理想とされている。実は子供の頃のこういった記憶というのは、正当か不当かに関わらずじんわりとした傷になる。

私は小さい頃に父親とお風呂に入っており、別に父親にも加害の意思はなかったのだろうが、スマタのような形式で身体を洗われた記憶と、ナイロンタオルで股縄のような形式で洗うよう言われた記憶がある。どちらも悪意はないものだと思う(思いたい)し、そんなもんそれ以上当時の育児の知識でどないせーっちゅーねんというのもあるから恨んではいないが、少し嫌な記憶として残っている。

また、母親から、これも別に悪意ではないと思うのだが、割と大人になってから「オムツ替えの時にそりゃもう子どもの(おまんこ)は可愛いからね!(クリトリスが)コーヒー豆みたいで可愛いからチョンチョン触って可愛がってた!」と言われたのもなんとなく嫌な記憶だ。えぇ……知らないうちにそんな事されてたの……怖……キモ……という気持ちである。こういう事はあってはいけない。

②大人の欲望全開のエロ本は全力で隠す

何故なら異物挿入からフィストファックからガシマン、露出調教、最初は痛いけど気持ちよくなっちゃうしクセになっちゃうレイプ、同級生とのセックスごっこ、年上のおにーさんとラブラブセックス、ぶたれるのが段々と気持ちよくなるSMやリョナ、うなぎ責め、たけのこ責め、股縄ゴシゴシ、うんこ食い、生外出し、乳首名札などなどなど、とにかくそういった『実践したら心身ともに傷付く性行為』の宝庫だからだ。これは被害児童だけでなく、加害児童も生み出しかねないし、こうしたもので加害行為に至る児童もまた、何かしらのカウンセリングが必要である。

③すごくえっちだけどすごく丁寧なエロ本をそれとなくたくさん隠しておく

とはいえ、えっちなことに興味なんて大体の子どもは抑えられるものじゃない。隠されたら隠されただけ血眼で探す。なので、すっごくえっちな本を隠しておく。おっぴろげない。見ない権利を尊重しなければならないのだから、きちんと隠す。ベッドの下やちょっと高い棚の上の段、親の枕の下、うっかり置き忘れた(棒読み)カバンの下とかそんなところに隠す。そしてそれを子どもが見た事に親からは言及しない。

さらに、そのエロ本はごくごく丁寧にエロを説明したものを厳選する。むやみやたらに物を突っ込まないとか、きちんと湿らせた上で慎重にとか、強く握りすぎないとか、シャンプーは使わないとか、尿道に綿棒を入れないとか、焦らないとか、オーラルセックス(フェラ)もきちんとコンドームを付けるとか、お互いの了承を得るとか、知らない人とはヤらないとか、取れなくなったら病院に行くとか、生理が止まったら親に言うとか、親に言っても怒られないとか、そういうのを前提としたエロ本を色々とバリエーションを変えて手取り足取り置いておく。(一冊にまとまっていると飽きられるし、警戒されるので)説明書のようなものではなく、展開としてきちんとそれらが説明されている、ちゃんとドエロい本を。

そんなマンガを描くエロ描きがいないのが難点だが、今後増えるか、自分で描くか、依頼するなどしてなんとかするしかない。

④聞かれた時には閉鎖されていない空間で、リラックスをした状態で、いつでも終わらせる権利を子どもに与え、それをきちんと理解させた上で説明する

子どもから聞いてきた時は大チャンスだが、長ーいお話されると「めんどくさ、もう聞かんとこ」となりかねないし、説明されている最中にそれらが気持ち悪くなった時、退室出来ない状況は恐怖を覚える。あとは説教になってもいけないし、真面目に聞きなさい!となっても良くない。お互いにスマホいじりながら、ぐらいのノリで話すレベルでいいし、切り上げるタイミングを何度か作りながら根気よく説明するべきだ。

以前、性教育の話題の時に『入浴中に説明する』というのがあったが、それについて反対する理由はこれだ。風呂場では容易に逃げられる状況ではないし、少なくともどちらか、あるいは両方が裸で、無防備な状態だ。話を切り上げるタイミングも、身体や髪を洗っている時にはどうしようもできない。年齢が低ければ一人で外に出すわけにもいかないし、「実物の性器で説明できる」という人もいた。これは①の加害行為と同等のものであると私は判断している。あと風呂場で話しているとのぼせる。

⑤外部から得た加害的なエロコンテンツに接触した形跡があれば、禁止をせず、現実では良くないことだというのを説明する

出来る限り④と同様の状態で。説教は出来る限り避けたいが、残念ながら加害的なコンテンツは世の中にありふれている。だから触れる事自体は仕方がない事だし、それに興味を持つことも当然ながらある。何せ私はベルセルクの魔女裁判のユダのゆりかご(四角錐にケツやまんこだけで座らせる拷問)に一番興奮していたからな!だけどそれがきちんと危険であること、加害性を孕むものであることを説明する責任が大人にはある。

本当なら『この話はフィクションです』なんていう大雑把でぼんやりした前書き後書きではなく、ストーリー上なり、せめて追記なりでしっかりと説明するべきだ。私はエロ本を山ほど読んでいたが、きちんとエロを描く上での倫理観を持ち合わせている人間は、犯罪行為を犯罪行為として明言・断罪なりをしたり、その世界観での倫理がきちんと狂っていたり、後書きにかなり長めに「すごくクズだしその自覚もあるけどそれを改めないので、現実では避けたいような人間」みたいな説明をしていたりする。こういう作者は本当に信用ができるし、どんなにエゲツないドエロいマンガでも受け入れられるし、性被害者である自分でも安心してガッツリシコれる。

しかし、たとえフィクションエロを描いている認識をしていたとしても、「フィクションだから何してもいい」程度の浅いあっさい認識で現実の世界観・倫理観のまま犯罪行為を野放しにしたり、果ては称賛さえする作者は多い。例えば、被虐待児童が家出してパパ活で出会った優しいお兄さんとセックスするとか、子どもにとんでもねえプレイをするけど大事に思っているから丁寧にしているとか、そういうジャンルでは倫理観に破綻があるものが多い。そういうのは一番危ないし、どんなにシコくても泣く泣くブロックする。

こういったエロ本は危ないが、存在してしまう以上完全には防げないし、仮に禁止をした場合、そういうコンテンツに触れたこと自体を隠すようになる。そうなってくるともうどうしようも出来なくなってくる。だから、苛烈な性癖は認めた上で、本当は大人はセックスを断って然るべき機関に通報するべきだし、どんなにセーフティにヤるとしても大人が子どもに手を出しちゃいけないよねという話をする。(現実で通報したところで悪化するケースも山ほど知っているからこそ保護という名の下に行われる拉致監禁が正義として扱われてしまうのも問題なのだが、とにかくどんな事情があっても大人が子供に加害していい理由にはならない)

⑥必要であればごくごく安全な用具を渡す

こ………………れは正解かどうかわからないけども……本当に難しい事ではあるのだけども……そして渡す行為そのものが性加害となりうるし、子供がそれで何か他の子どもに間違いを犯す可能性もあることを考えると本当に難しいのだけども……ボーリングのピンを突っ込んだり、試験管を探して理化学系の店を探し回ったりする女児がいる(マジで試験管が近所で売ってない地域でよかったし、学校で盗むかどうかすごく迷ったことがあるが、ギリギリで「でも化学物質を使ったのを入れるのは怖いから新品がいいなぁ……」と踏みとどまった)以上、安心安全な用具を渡すのは一定の安全性に繋がるのじゃないかと考える……。指とかで満足出来るならそれに越したこたねーけど、満足できなかったんだよねぇ……。

ちなみにタンポンは一度きりの挿入には適した形に日々進化しているが、当然出し入れするための用具ではないし、やってみたところあの……十字の部分が引っかかって結構痛いし、『アプリケーターを抜いた上で紐をツンツン引っ張ると気持ちいい』を、やはり小さい頃に鵜呑みにしてやってみたらまんことケツの中の水分という水分を吸収して抜く時に粘膜持ってかれた。(マンガ知識でアナル開発まで手を出す女児が実在するのだ)ので、なんかそういうサイズ感の……ねえ……?医療用シリコン使用とかの……。

あと、これらの用具を渡すことのメリットとしては、「清潔な用具を正しく利用し、終わったらきちんとメンテナンスをして片付ける」という基本が教えられることだ。ボーリングのピンは定期的に洗ってはいたものの、正直、そんなもん洗っていること自体が不自然なので、頻度は多くなく、清潔とは言い難かったと思う。

コスト的にも難しいとは思うが、男性用のポケットテンガ(薄いシリコン製の小さな袋の内部に凹凸がある使い捨てオナホで、使い切りのローションも付属している)のような使い捨ての用具が女性用にもあればいいのに、とおもう。(ちなみにディルドではないが、身体をちゅるちゅるして遊ぶためのおもちゃは使い捨てで売っている。(iroha petit)挿入では難しいよなぁ……)

序盤の方ではバキチンクソデカディルド!と言っていたが、女性版TENGAであるirohaシリーズは、もしかしたらこういうところですごくポテンシャルを発揮するのではないだろうか。

やわらか刺激、可愛い見た目、無理のない挿入感、清潔感を保ちやすい構造……こういう大人のおもちゃを正しく使えないかなぁ……と思う。うん……。

⑦被害に遭った場合にはどういう状況であっても絶対に責めない。

例えボーリングのピンを突っ込んで怪しいおじさんにセックスしよ♡と子どもが誘った結果だとしても。それは大人が絶対に拒否しなければならないことだし、私についてはわからないが、何かのストレスなりなんなり、抑圧からそれに至った可能性を考えなければならないからだ。「お前がそんな事してたら襲われるに決まってんだろバーカ!犯人が可哀想!!」と突き放す事は最悪死に追い込む。子供の自由意志が云々と言っているクソバカどもがいるが、本当に理解出来ない。13歳の子どもに自由意志もクソもあるか!世界が家と学校と塾とネットしかないところで自律した正しい判断なんてどう足掻いても無理だわ!!

ようやく性的同意年齢が引き上げされる事になったが、正直16歳でもぜんっぜん早いと思う。最低でも20歳、なんなら25歳ぐらいまでは正直危ういと思っているので、(なぜなら社会に出たところで抱く全能感に浮かれて判断力なんて頭からすっぽ抜けている可能性もあるし、環境によってはまだまだ制約があるからだ)何歳以上の歳の差は手順を踏ませるぐらいでもいいわ、と体感では思う。まあそれはさすがにやり過ぎではあると思うが。

理想論でしかない。

セーラーヴィーナスのヒロピンシチュとベルセルクの魔女裁判シーンでシコって、ボーリングのピンで処女膜ぶち抜いて、タンポン詰め放題で拡張していた未婚子無し女の妄言だと言われたらそれまでだが、本気の本気で考えたらこんな感じが落とし所じゃないかなと考えた。こんな女児がいるからこれを実践したところでヤるこたヤるし傷付けられる時にはどう足掻いても傷付けられるのは知った上で、熱弁させてもらった。こんな話を真面目に聞く奴なんて大人でもそうそういねーだろうし、そんな事はわかっているが、このぐらいの認識まできちんとしていかなければ、現状のフィクションエロだらけでゾーニングもクソで性差別もバッチバチの世の中じゃ性教育なんて実らないんじゃないかなぁ。と思った。

なんか女のオナニーの話から包括的性教育までまとめて話していたらとんでもない文字数になってしまったが、ここまで読む人なんているのだろうか……なんかごめん……。でも地続きだよねって話で読んでもらえたら小躍りする。

おまけ:教育にいいエロ本。

個人的に一番最適だと思っているガチの女のオナニー(というかアダルト全般)のレポートマンガはこいずみまりの『コイズミ学習ブック』である。だいぶ前のマンガなので当時の倫理観で語られている部分はあり、全部が全部今の時代でも通用する内容かと言われると肯定はできない(セクハラ描写も普通にある)が、子どもの頃にこっそり親のものを見て、割と本気で自分のオナニーを見直したところがあるので、ああいうものをもっとカジュアルに性教育に取り入れられないかなぁと思うのだ。セックスをする際のモラルやマナーやタブー、ラブホの使い方、下着の種類からアンダーヘアの処理なども解説してあるので普通にめちゃくちゃ面白い。最新の情報であんな感じのマンガが欲しいなぁ……。

ちなみにエロについてのレポ本だがギャグ漫画として読めるぐらいに面白かったし、同作者のマンガのほとんどは子供でもかなり読みやすく、さらにいうと、女性視点で描かれているため、痛いとかふざけんなとかサイテー(ガチトーン)とかをきちんと表現されている。おすすめは『ジンクホワイト』と『健全恋愛ライフ』『レイとルリのスイートライフ』『CUT×OUT』あたりだろうか。『若奥様とセールスマン』とかも面白かった。

子どもなんて大半が親のエロ本やら落ちているエロ本を見て学ぶし、男向けのあ〜んあんばかりを信用すると大体が角オナや異物挿入などの二極化になるので、子供の自主学習としてこっそり置いておく本としてはこの辺りがいい塩梅ではなかろうか。

次回予告。

この気力を小説に回せー!(己をビンタしながら)


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