見出し画像

やっぱり問題生徒

高校時代、新しく出来た友人や中学時代からの知人は殆どが部活に入っていた

となると下校時間も違う訳で、たまに一緒になる新しく出来た友達と帰る以外は、週に数回のレッスンの為に授業終わりはそそくさと1人電車に乗っていた


一年生のまだ一学期である。クラスの1番目立つ男子 A君がどうやら私を好きらしいと人づてに聞いた。それを聞いた時あまり嬉しくなかった。その男子背も高くバスケ部で一般的にはイケメンの部類であり一軍メンバーである。が、いつも先生に冗談を言ったり、皆んなの前で大きな声でふざけたりと私の1番キライな自己主張の強いタイプだった。目立つ男子には過去にイジメられたトラウマがあるので関わらない様にしていた。また、クラスの位置付けでは浮遊層である自分の内面を知られたら絶対に嫌われる自信しか無かった。

私は周囲には大人しく見えていた様だが、相変わらず人にははっきり言うタイプで、高校になって相手の事も少しは考える様になったが、やっぱり容赦無い毒舌な事が多かった。表面的には敵は作りたくないので、なるべく大人しくしていた。


中学時代好きになった先輩にはどさくさに紛れて卒業間近に告ったが、第2ボタンは貰えたものの返事も曖昧で高校になってしまいフェードアウトしたので、新しい教室のレッスンに大分慣れてきた私は、8組もあった学年の男子を見て、沢山の先輩もいて完全に目的を逸脱してそりゃーもう浮き足だっていた


付き合うという事がどうゆう事かも分からずとにかく、周りは自分の事を知らない人ばかりである。とにかくキャーキャー言っていた。JKになりもう怖いものがなかった。これが高校デビューというのだろうか。


その A君は分かりやすいアピールを何度もしてきた。宿泊学習やイベントの時気づくと写真で隣に写っていたり、後ろに入り込んでいたり、それとなく声を掛けてきては去って行ったり、思わせぶりな態度がさらに嫌だった。

しかもそんなアプローチになびく事もなく、その A君がとても仲良くしていた友達の事を好きになっていたのだ、、、無口だけど秀才でイケメンではないけど陰のある感じ


一年生の文化祭の時である。同クラの A君と仲のいい同中の一軍女子とその彼氏が、帰り支度をしていた私に声を掛けてきた。「 ねぇねぇ、Aの事どう思う??」「あ、、、えと、嫌いじゃないけど、、、」と言葉に詰まっていたら「分かった〜。いいヤツなんでよろしくね」みたいな事を言われた。

普通に嫌だったし、何で人づてに探りを入れるのかさらに嫌になった。しかしながら、JKの私はそんな好きや嫌いの感情を抜きにただ付き合うという事に憧れを抱いていた。

もう脳内JKマインド全開である。好きでもないのに、友達の友達伝いに、休みの日 A君を呼び出し何故か好きでもない相手に付き合ってと告る私。


ヤバイよね。まぁでも付き合ってみたかっただけだから、そんなに長くは続かないよね。そんで、手痛いしっぺ返しもくらってしまうのでした。

→続く




ここを開いて下さった事に感謝です!サポートして下さったら出来るだけサポート返しさせて頂きます♪