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【手土産レビュー】 空也もなか
商品紹介
名品と名高い「銀座空也」の空也もなか
創業明治17年(1884年)の老舗和菓子店「銀座空也」。その看板商品である「空也もなか」は、1日に8,000個が売れるという驚異的な人気がある。
歴史を感じさせる名店の一品でありながら、10個入り1,100円というリーズナブルな価格も大きな魅力。
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夏目漱石も愛した味わい
「空也もなか」は、夏目漱石の小説『吾輩は猫である』にも登場する、伝統と品格を兼ね備えた和菓子。時を超えて多くの人に愛されてきた理由は、そのシンプルさ。
まず、薄くて香ばしいもなかの皮。口に入れるとパリッと軽快に割れ、上品な甘さの餡が優しく広がる。この餡は甘さ控えめで、食べ進めても飽きがこない絶妙なバランスが特徴。もなかの皮と餡が見事に調和し、ひと口ごとに深い満足感を得られる至高の和菓子。
手に入れにくい特別感
その一方で、「空也もなか」を手に入れるには予約が必須。特に連休やギフト需要が高まる時期は、早めの予約が欠かせない。気軽に買える商品ではないものの、この“購入のハードル”が逆に特別感を高めているのかも。
日常的な手土産というよりは、大切な人への贈り物や格式ある場面にふさわしい逸品。その由緒正しい歴史が、贈る人の気持ちをより一層引き立ててくれる。ネット上なんでも買えてしまう2025年の日本。そんな中で、店舗でしか買えないお菓子というのはわざわざお店に出向いた愛情を感じさせ、それだけで幸せな気持ちになる。
個人的レビュー
一口目、まず感じるのはパリッとした薄いもなかの皮。これが本当に香ばしくて、軽やかなのに存在感がすごい。そして、中のあんこ。甘さ控えめでさっぱり上品だから、いくらでも食べられそうな気がする。甘ったるい和菓子が苦手な人でも、美味しく食べられると思う。
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空也もなかの魅力は、その薄く香ばしい皮にある。買った瞬間、できるだけ早くそのパリパリ感を楽しむべきだし、その責任がある!
でも数日経って湿気たもなかを味わうのも、それはそれで別の味があり、おいしくないですか?
湿気たもなかは、一口食べた瞬間に皮のパリパリ感で保たれていた餡との食感差が崩れ、全く別の食べ物へと変貌しているのがわかる。一見すると「劣化」に思えるこの変化だが、しっとりとした皮の中にはまだ香ばしさが残っていて、むしろその存在感が際立つ。口の中で「ああ、まだ生き残ってくれてたんだね。会いたかった。本当にありがとう。」と心の中で語りかけたくなる、そんな瞬間が訪れる。
どんな姿になっても香ばしさを守り抜いているその姿は、まるで漫画『チ。』で描かれている地動説の研究者のよう。湿気てハリが失われた後も、清々しい表情で「皮」としての誇りを貫き続ける。
そう思うと、歯に少しこびりつくハリを失った皮の感覚すら、愛おしく感じられる。その粘り気や乾いた餡子の硬ささえも「味」の一部として受け入れられる、そんな不思議な魅力があるのだ。
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About Shop
空也
東京都中央区銀座 6-7-19
営業時間:10:00~17:00(土曜日のみ16:00まで)
定休日:日・祝日
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