自己紹介
noteを始めるきっかけ
はじめまして。
私は2018年45歳の時に、右胸に非浸潤性乳管癌がみつかり、全摘+再建手術を受けました。
この歳になるまで大きな病気も怪我も、出産経験もなく、病院は身近な存在ではなかったのに、それが一瞬にして変わりました。
自分にとってこんな経験はそうそうないだろう(願わくば)と、メモを取っていたのですが、その時の医師の言動や、自分がどう感じどう決断したかなどの細かな動きはメモでは表しきれなくて、少しずつ、エッセイのように書き残していくことにしました。
日本人の2人に1人はがんに罹患するという現在、その割には、がんに対する知識や理解は(私を含め)案外深くはないような…。やはり当事者にならねば分からぬことばかり。治療をスタートするまでの心細さや罹患して感じたこと、そんな初めて知った気持ちを、自分なりに留めておこうと思います。
私の癌の状態は、幸いなことに乳癌の中でもごく初期で、治療は外科手術のみ、現在は無治療経過観察中です。いわゆる「がん治療」でイメージする、薬物療法(複雑な抗がん剤やそれに伴う副作用など)の体験はありません。
故に、現在進行形の乳癌治療よりは、再建について、今後の不安についてなどのモヤモヤした気持ちの方が心を占めており、そういう意味ではこのエッセイ(的なもの)は、がん闘病記というより、個人的な、単なる備忘録なのかもしれません。
ネット上には数多の闘病ブログがあって、そこにはコミュニティが出来たりもしていて、私も沢山読んではいるけれど、いざ自分もそこに加わるか…というとまたハードルが高くて、たんたんと、自分のことを書くだけの場所を作ってもいいかな、と思ってnoteを選びました。
それでももし、私も多くのブログ記事に心を寄せたように、この個人的な備忘録をたまたま目にする方がいて、告知後どうしようとか、治療が一段落してホッとしたとか、あるいは興味でとか、その方の何らかの心の隙間を埋めることがあれば、とても嬉しく思います。