【ピッチャー 怪我予防】少年野球でも非常に多い野球肘の原因【対策はコレ!】
肘が痛いけど理由がわからない。多分フォームが悪いはずなんだけど・・・
息子の肘が心配。今のままでいいのか・・・?
こんな疑問に答えます。
✅この記事の内容
・野球少年、少年野球の保護者の方向け
→肘が痛くなる原因と対策
・正しいフォームを身に付けることでパフォーマンスも上がる
肘の痛みを訴える選手の多くは、このトップの位置が低く、腕が上がりきれないまま投げ始めてしまう事が原因になっています。
肘の痛みが起こる3つの原因
・原因①速い球を投げようとする
・原因②コントロールを気にしすぎる
・原因③気持ちをコントロール出来ない
原因①:速い球を投げようとする
小中学生の頃は身体が大きく力が強い選手が球速も速い。これは当たり前の事なのですが、ピッチャーである以上、本能的に速い球を投げたいと思ってしまう事は仕方ない事です。
速い球を投げるには、それなりの知識や技術、そして筋力が必要。それが無いままに無理に球速を上げようとしてしまうと、身体が前に飛び出してしまいがちになります。
こうなる事で上半身(腕)の準備が出来ないまま投げに行ってしまう。具体的に言えば“トップが出来ていない”状態で身体が前に行き、回転が始まってしまうという事です。これがいわゆる「腕が遅れる」という現象です。
それでもリリースには腕を間に合わせる必要がある為上半身を捻ったり腕を無理やり前に出すなどして調整してしまうため肩や肘の負担が大きくなり怪我につながるのです。
原因②: コントロールを気にしすぎる
2つ目の原因はコントロールを気にし過ぎてしまう事。ピッチャーは他のポジションと違い、座っているキャッチャーに向かって投げます。その中である程度の範囲の中(ストライクゾーン)に投げなければならないのです。
以前プロ野球のバッテリーコーチをされていた方から伺った話ですが、プロのピッチャーでもピッチングばかりさせているとコントロールを気にして腕が縮こまり、肘が下がりやすくなる人もいるそうです。
原因③:気持ちをコントロール出来ない
これは上の2つの原因とも重なる部分なのですが、一言で言うと“焦り”です。
速い球を投げたいという“焦り”、ストライクが入らないという“焦り”。試合をしていれば様々な感情が生まれる事は仕方ありませんが、そこをどうコントロールするか。
例えば速い球を投げようと気持ちが焦ると、体に無駄な力みが入りやすくなります。また下半身を使う事が出来ず、一生懸命腕を振って投げてしまう。そうなると余計に肩や肘に負担がかかる。ストライクを投げなければという焦りから、ダーツのように肘を下げていわゆる置きに行ったような投げ方になる。これも肘に負担がかかります。
これらの焦りは何も少年野球の年代に限ったことではありません。高校生や大学生、それ以上の年代になっても、ピッチャーとは切り離せない事なのです。だからこそ様々な知識を身につけ、仕組みを理解した上で投げる必要があります。
✅YouTubeで身体の使い方を勉強出来ます
いかがでしたか?ピッチャーにとって“速い球”は誰もが憧れ続けるもの。しかしそれがチームの勝ちに繋がるかと言われると…もちろんある程度の球速は必要ですがそれが全てではありません。それに気づくのは・・・高校生や大学生であっても、自分のスタイルを確立して試合で活躍出来るようになるまで(なっても?)球速に対する憧れは捨てきれないと思います。
ですが“投げる”という動きを間違うと肘や肩への負担は避けられません。場合によっては取り返しのつかない怪我につながる恐れもあります。そうならない(させない)ためにも、しっかりとした知識を身につけていく必要があると考えます。