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一緒になると決めた

世界がどうとか女性がどうとか男性がどうとか、壮大な話をするつもりは全くなく、これはただ、一人の女が自分の幸せを求めた話です。

約8年に渡る悪足掻きに終止符を打った昨年5月。
ずっと一緒にいたいと思っていた人と一緒になることが出来たあのときから、更に8か月ほどが経とうとしています。
至極順調とは言い難い8ヶ月でしたが、まぁまぁ、これまでの8年に比べると、いえ比べるのにも値しないほど穏やかな月日でした。
そんな時間にもそろそろ新たな門出を用意するときが来たようです。

そうです。
同棲です。

今年3月、ついに彼女が有給消化に入ります。
それに伴って家探しをしようという計画です。
実際問題、他人である女性同士の賃貸契約がどれほど困難なのか分かっていないのですが、まぁなんとかなるだろうという緩い精神で物事を進めようとしています。

未だに探り探りの関係。
でも確実に前を進んでいる感覚に、涙腺の緩みを感じます。

しかし、感動ばかりではいられないのが現実の難しいところ。
親へのカミングアウトが終わっていないのです。
世の中には、終わらせないまま未来へと進む方もいることでしょう。それでもいいかと思ったのですが。
やはりしこりは残るもの。
愛して、愛されてきた家族に嘘をつくのは、わたしの人生においてかなりの罪となるのです。
きょうだいたちへの報告はもう終わっています。比較的柔軟な思想を持つきょうだいであることは自負していたので、彼女たちに言うことに戸惑いはありませんでした。
しかし親ともなると、そうもいかないものです。

来るべき日が来たら、どのような結果になったとしても受け入れる他ないのでしょう。
でも、どんな結果であれ、わたしが家族に愛され、そして家族を愛していたことは変わりないので。変わりないと信じて。

わたしにはもう、病める時も健やかなる時も
一緒にいたいと思える人がいるから。

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