レジェンドシップの新馬戦回顧
バヌーシーの2歳馬がやっとデビューし始めたということで少しずつデビュー戦の回顧していきたいと思います。まずはレジェンドシップから。
①デビューした条件
レジェンドシップがデビューしたのは阪神1800m外回りコース。父ゴールドシップ産駒は比較的長い距離での活躍が見込めることが多いため、同条件を含め1800m以上がその対象となることが多いです。レジェンドシップを含めた新馬戦芝コースに限っての距離別成績はこちら。
これまでデビューした馬で1600m以下で勝ち馬っていないんですね。さすがゴールドシップさん、凄い。1800mの以上の成績の内訳は
この通りとなっていて、阪神1800mでは未だ勝ち星が出ていない条件。比較的1600mを走る馬もこなせてしまう距離というのもあり、基本的にはスピードレンジがやや合わないのかなと思います。ちなみにその阪神1800mでレジェンドシップ以外の唯一馬券になったのはゴールドローズ号のその後の成績はこちら。
短縮して阪神1600mで勝利。ゴールドシップ産駒は坂を得意とする馬、苦手とする馬が比較的はっきり出る傾向にあると思ってるんですが、これもレジェンドシップにとっては良いデータになりそうです。
②データ面からレースを振り返る。
レジェンドシップの走破時計は1800mを1.48.8で上がり3Fが34.2。1着との時計差が0.1秒差。過去10年で1.49.0の走破時計以内、上がり3F34.9以内、1着との時計差0.3秒以内の馬を見てみます。
今年に入って他にも3頭でているので比較的でやすいのかなと思ったのですが、2011年まで遡っても16頭しかいないですね。それらの次走成績はこんな感じ。勝率33%ならまぁ悪くない。本場の新馬戦の2,3着ならこのぐらいの人気、着順になるかなと思います。
これらの馬のその後の成績が下記。
レジェンドシップを含めた本年の4頭を除くと、全頭勝ち上がり。後に重賞を勝つアリストテレス、エアウィンザーが含まれているようにそれなりに活躍馬が出ますね。レジェンドシップもかなり勝ち上がり濃厚、2勝クラスぐらいまでは普通に行けば上がれるような馬になる感触がありますし、データ的にもそんな感じで捉えられてよいかと思います。ちなみにこれらの馬の新馬戦以降の阪神成績はこんな感じなんですが、
面白いことに皆阪神1800mは苦手とする傾向にあります。1600mか2000mのどちらかに振れる、多分レジェンドシップは伸ばす方向だと思うので2000mで大成していってほしいですね。
③データから見る次走について
ゴールドシップ産駒で新馬戦または未勝利戦に出走し5着以内に入った馬の次走成績はこちら。
前走着順で絞っても10%前後か・・・とやや残念な成績に。数値的にもさすがにブレ過ぎだなと思ったので、ゴールドシップ産駒で新馬戦または未勝利戦に出走し0.5秒以内で負けた馬の次走を見てみました。
うーん、あんまり変わらないなwまぁでもその後成績をみてみると
とゴールドシップ産駒の中でも6割強が勝ち上がっているように、初戦で0.5秒差以内の馬の勝ち上がり率としてはそこそこ高いと思う(けがで引退した馬とかも含まれるから)のでそういう心配になることはないんじゃないかな・・・と思っています。次で決めれなくてもどこかで勝ち上がれるのでは。②で述べているように新馬戦としてはかなりの好内容だったことからも、上記ソートされた馬の中でもかなり上位になる馬だと思います。