ゼロから始めたRTAイベント・ゲーセン de RTA編
こういう記事を書いたので、じゃあ実際僕が立ち上げたイベントのときにどうしていたかというのをつらつらと書いていく。
そもそもゲーセン de RTAとは? という方向けにざっくり説明すると、ゲームセンターを舞台に開催したオフラインRTAイベントである。大阪と東京で開催。
ちなみに一部については、下記の記事でも触れている。
両会場について
会場となった大阪・南森町コーハツ、東京・ゲームセンターWILLはよくしてもらっているゲームセンターであり、過去に格闘ゲームの大会や、シアトリズムファイナルファンタジーの交流会などを企画させてもらっていた。
それを踏まえて改めてまとめると、下記の感じになる。
両店舗、毎日何かしらのイベントを配信している
配信の問題がほとんどクリアできていることが分かっている
なんなら主催だったことがある
騒音系もよっぽど暴れたりしない限り大丈夫
と、環境についてはほぼそろっていたので、あとはRTAイベントに向けての持ち込み機材での調整を行ったくらいである。
事前に行ったこと
当日使用するノートパソコンでの配信テスト
普段配信に使っている映像がきちんとキャプチャできるかのテスト
Retrotink5xでの変換をかませても問題ないかのチェック
両会場、この2点である。
今思えば東京の音声周りはもうちょっとチェックするべきだったのだが……
機材周りについて
ゲームセンター側の機材は割愛。配信に使用した機材のみ記載とする。
OMEN 15-dh0015TX ※旧モデル
CPU:i7-9750H
NVIDIA® GeForce® GTX 1660 Ti
今年の転居前までバリバリ現役で配信に使ってたもの。
FHD配信しながら画面共有しても問題ないレベル
サンダーボルト端子さえクリアできれば4Kキャプチャできるいい感じのもの。プチフリーズとかも今のところは見たことがない。
RetroTink5x
Logicool C922+3mUSBケーブル(大阪のみ使用)
GV-USB2(東京会場のみ使用)
あとはゲームセンター側から提供される配信用の映像、音声などをPCに入れて配信するだけであった。
両会場、ミキサーは下記を使用。平時から使われているものであった。
RiJチャンネルの貸し出し手続き
基本的にはRiJ公式の貸し出しガイドに準じて手続きを行う。
RTAイベント詳細URLは、非公開にしておいたOengusで大丈夫だった。
大阪・東京の両日分送信したのち、RiJ側から貸し出しイベント用Discordに案内される。
Generalチャンネルに諸々書いているのだが、招待された後の流れは一例として下記の通りとなる。
イベントについての細かいすり合わせ
ストリームキーを受け取るためのメールアドレスの連絡
NightBotのコマンド、RiJアカウントからの案内などの依頼
配信情報を変更するエディター、チャットモデレーターのTwitchアカウントの連絡
もらったストリームキーで当日に配信
終了後にレイドするならレイド先の確認
基本的にRTAを行っているチャンネルのみ
エディター権限でビデオプロデューサーにアクセスできるので、ダイジェストを作成してYoutubeへのエクスポート依頼
当日の配線・映像分配・音響など
両会場だいたい下記の通りだった。
店舗が普段使用している配信用の映像ソース
必要であればRetrotink5x
キャプチャーボードでPCに
ほぼ店舗側で配信用のシステムが組まれていたので、それをお借りする形であった。
どちらの会場も、ライブモニターを用意していたが、走者の近くで腕を組んで見学する、通称「ベガ立ち」みたいになっていたのもよかったポイントかもしれない。
ここからは各会場での細かい違いを記載していく。
大阪の話
走者用のピンマイクがなかったので、使わなくなった私物を提供。
3分配のステレオケーブルが筐体近くにぶら下がっており、そこと抜き差しする形をとっていた(結構力業)
基板の音声とマイク(有線・無線)の音声が両方ともミキサーに入っていたので、音量バランスをとるのがなかなか大変だった。
ソースのS端子の時点で安定していたので、映像の乱れ系も特になく映像と音声のオペレーションは特に問題なかった。
来ればわかるが、店内がこじんまりしているので、ゲーム音は筐体の音で十分だったのも幸いしていた。
マイクは平時から使われているスピーカーがあり、解説音声は十分会場に届いていた。
東京の話
別記事でも触れている通り、結構大変だった。まず、ゲーム音声+映像だが
ひとまずHDMIで一度キャプチャーボードから受ける
キャプチャーボードのパススルーから、鉄拳用のライブモニターへ流す
ライブモニターからHDMI音声を出す
という形で対応していた。ライブモニターが結構でっけえ音出るので助かった感。OSSCの特殊解像度に対応していない点だけどうしようもなかったので、上海だけは利用できなかった。
次に、マイク音声である。
入力
走者マイク(無線)
解説マイク(有線)
出力
メインのRCA出力 → GV-USB2
ヘッドホン出力 → 店内アンプ
こういう形で店内への音声と配信への音声を両立させていた。RCAの音声を受け取る口としてGV-USB2を思いついたのは我ながらファインプレーだったと思う。このシステムについては店長と二人で頑張ったので次回以降でもちゃんと覚えておきたいポイントである。
大阪に比べ、店内が少し広く、隣が音ゲーのゲーセンということもあり、スピーカー対応は必須だった。
会場内の話
このイベントに関してはこっちの懸念点のほうが大きかったと思う。事前に見学しに来る人には申請していただいていたが、会場が会場なので、当日ふらっと見に来る人がどれだけ来るかが読めない、という側面があったのだ。
最悪、キャパオーバーして入場規制となるとマンパワー足りないな……と思ったのだが、ちょうどいい塩梅で収まってくれたので助かった。
来年以降キャパオーバーするようであれば……おそらく両会場貸し切りで開催することにはなると思います。
イベント運営面など
アジーンさんからお借りして居るNode.cgのおかげで配信レイアウトは楽ちんでした。
チャットモデレーターも修造式メンバーに加え、東京開催ではstoneさん、エクシークさんにご協力いただいたのでほぼ安心してました。エクシークさんのプロの仕事を間近で見て改めて感動していたよ。
そして、使っていたのがRiJのチャンネルだったので、配信情報は手動で書き換えないといけなかったことがあり、Twitter側の告知がシアトリズムのときに漏れてしまったのは大反省ポイント。
次回はTwitter担当をどなたかに依頼すると思います……
最後に
会場がゲームセンター、ということもありちょっと特殊なケースでしたが、一応まとめておきました。
このイベントを経て、今使っているPCとキャプボ、それにUSBマイクがあれば、電源さえ確保できれば最悪どこでもオフラインRTAイベントできるなと思いました。
かつて名古屋RTAはポケットWiFiでやったっていう事例を聞きましたし、風呂餓狼・距離餓狼なんてイベントもあったし、ガチ外でやるRTAイベントなんかは面白いかもしれんね!