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公館快打(@HuangAsh)製、TFFAC風アケコン「Fanta Palm」使用感レビュー

Fanta Palmとは?

コントローラーサンプル画像

Fanta Palmとは、台湾のアケコン職人である公館快打のAsh Huangさんが製作されている、シアトリズムファイナルファンタジーオールスターカーニバル(以下、TFFAC)をコンパネ部分を模した、同人アーケードコントローラーです。

入手方法

定期的に開かれる受注フォームから発注してやりとりします。フォームは中国語ですが翻訳で十分読める量。
お値段は送料込み49,000円と少し張ります。
現在は受注フォームが開かれていませんが、定期的にツイッターで告知されているので、興味のある人は公館快打のAsh Huangさんのツイッターアカウントをフォローして待ちましょう

メチャクチャ大事な話なので強調表示しますが、

公式のアイテムではありません!

くれぐれも承知の上、この記事をご覧いただければと思います。

仕様解説

実際に届いたFanta Palm
本体奥側
底面は滑り止めがついている


ざっくりと箇条書きにて。

  • Switch/PS4両対応、USB接続するだけで使用可能

    • ケーブルの長さは発注時に選べるが、長くしてしまうと収納するのがちょっと大変

    • PS4/5で使用時のみ、本体手前側にあるイヤホンジャックが利用可能

  • ガワは金属でできているので、結構ずっしりしている

  • 「LEFT SIDE」「RIGHT SIDE」それぞれ上部の4つのボタンは、パッドで言う十字キーとABXYに対応

  • スライダーの上側にある白黒のボタンはそれぞれL1/L2、R1/R2

  • TFFACで言うメインの位置にあるボタンは、デフォルトでは×と〇に割り振られている様子

    • 発注時に各種ボタンアサインを変更することは可能、私はぼっちペアスタイルのためにそれぞれ「↓」「〇」を割り振った

使用感など

TFFACのコンパネを持っている海外勢の写真をベースに、TFFAC筐体でのプレイフィールとの差などをつらつらと書いていく

  • TFFACに比べ、スライドとボタンの間隔が非常に狭い

    • TFFACの時にスライダーのレバーボールを人差し指と薬指で挟み込んでいた人は、同じ持ち方をするとタッチボタンを取るのが難しい

      • 親指がメインボタンに来るように手の位置を固定する必要あり

      • 私はレバーボールのてっぺんに中指の付け根あたりをのせて、手のひら全体で押したり引いたりをする感じでプレイしてます

  • メイン、サブボタンはすべて三和製のもの(ゲーセンのコンパネに使われてるやつと同じ)

    • 結構うるさいので人によっては静音換装が必要かも

    • サブのボタンはうっかり押してしまいがち。手のポジションはTFFACより重要かもしれない。

  • スライダーはTFFACの時はゲーセンコンパネのレバーと同じ部品で、4方向のマイクロスイッチを押すタイプだったが、Fanta Palmはアナログスティックのような部品になっている。

    • アーケードの時みたいにスイッチで止まるのではなく、天板にぶつけるような形で止めるので、天板の消耗は早いかもしれない。

    • TFFACの時にマイクロスイッチを押したときの「カチ、カチ」というのを頼りにしていた人はちょっとキツいかも

    • 汎用的な三和レバーへの換装は要改造

    • 上下左右には若干ガイドっぽいのがあるので、斜めには意識して入れないと入らない

    • 弾くようにスライドを取ると、TFFACのコンパネより暴発する

      • これはTFBLがスティックを1mmでも倒すと反応する仕様も相まっての話になる

        • デッドゾーン調整はよ……

      • 私はレバーボールを外し、レバーボールとスティックの間に、コントローラー用にストックしていた固めのエイムリングをはめることで応急処置とした

めちゃくちゃ応急処理 でも暴発は減った

とまあ、あくまでTFFAC"風"に遊ぶことができるコントローラー、という位置づけで考えた方が良いかも。
TFFACっぽくて楽しいは楽しいですが、まあまあ高価なものなので、お財布と相談……という感じ。
ある程度慣れてきたらTFFACの頃の運指が使えたりしたので、将来的にはもっとやりやすくなるかも? 妙なガジェットとかが好きな人とか、どうしてもパッドが無理! って人にはありかもしれない。
逆にTFFAC未経験者はちょっと厳しいかもしれなくて、グルコス経験者の方がそれっぽく取れるかもしれません。

結局は本人がどれくらい練習するかによるので、あくまで「プレイの快適性、やりやすさを求めるなら選択肢としてはアリ」くらいに思っていただければ。
DIVAコンも同様なんですが、買ってすぐのワンプレイで点数爆伸び! には結びつきづらいと思います。

中身の話

ここからは分解レポート、自作勢向けの情報が多めかも。

天板裏
スライダーパーツ
一部の人には見覚えのあるアレ
  • 開ける方法は天板が8か所でねじ止めされているので、それを外すだけ

    • 裏側は先述の通り滑り止めがびっしりなのでアクセス不可

  • 本体手前側にBrookのAudio Fighting Boardがねじで固定されている

    • 自作アケコンで良く使われている基板パーツ

      • 国内だと千石電商とかで取り扱いがあるヤツ

    • アケコン作成だと使用しないので私も知らなかったのですが、基板の左側にアナログスティック用のポート(LX/LY/RX/RY)があり、Fanta Palmはそこにアナログスティックを接続して実現している

    • アナログスティック用のポートにデジタル接続すれば三和レバーなども換装可能。ただし天板を改造することになるが……

  • スライダーに使われているパーツは中国製? のボリューム型のジョイスティック。興味のある人向けにパーツのURLを記載するが、HTTPなので一応注意。
    http://www.szzyd.com/zy-d201a/

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