九州に住む私。南伊豆で、居心地がいいなと思える場所をみつけた【ローカル×ローカル インターン】
静岡県南伊豆町にあるゲストハウス『ローカル×ローカル』のインターンがはじまって、早2週間。
九州からやってきた私の南伊豆暮らしも、残り半分となりました。
ここに来てそんなに時間が経っていたんだ…
あれ、ひょっとして1カ月って、あっという間に過ぎていくんじゃ…?
日々、考えながら、感じながら。
穏やかな南伊豆で、刺激たっぷりの毎日を送っています。
私が南伊豆行きを決めたときのお話や、ローカル×ローカルインターンについては、こちらでつらつらしています。ぜひ、覗いてみてください。
南伊豆にきて、私の変化
じつは私、人間関係において「自分のことを他者に知ってもらう」ことに、苦手意識を持ってきました。
周りに伝えるほどでもない、小さな願望とか
将来に対してどんなビジョンを描いているのか、とか
そんなことまで言えるのは、限られた友人や家族だけ。
思いを伝えたときに、私の期待する反応じゃなかったら、悲しい。
否定されるのも、こわい。
でも、南伊豆に住む人たち、ローカル×ローカルに来てくれるゲストさん、他のインターン生とのかかわりのなかで、
人との距離が近いのも、私のことを知ってくれる人がたくさんいるのも、
案外悪くないかも。というかむしろ、かなり素敵なことかも。
そんな前向きな気持ちが生まれました。
地元は居心地が悪かった、抜け出したかった
大学進学を機に、地元沖縄を離れて九州に来た私。
「なんで沖縄からここにきたの?」「学びたいことは沖縄でやれなかったの?」
大学の友人には、よくそんなことを聞かれます。
そもそも私は、渋々地元を離れた人間ではなく、「地元から離れたくてしょうがない人間」だったんです。
その1番の理由が、地元特有の窮屈さや居心地の悪さでした。
高校でできた友人が、中学の同級生とつながっていたり
仲良くもなかった人の噂が流れてきたり
そんなことが日常の、小さな小さなコミュニティ。
自分を変えたいな、と思ってすこし新しいことを始めてみれば
「なんか変わった」「カノンらしくないね」
こんなことを言われたりもする。
何をしていても常に監視されているような窮屈さ、
誰かの型にはめられ、誰かの基準にそって批評されているような感覚。
そしてなにより、新しい一歩を踏み出すことにさえ、周りの目を気にして怖気づいてしまう自分自身に嫌気がさして。
だんだんと、自分という人間を他人に知られることに、居心地の悪さを感じていった気がします。
この窮屈さや苦しさから抜け出したい
これが高校時代、私の受験勉強のモチベーションでした。
誰も私のことをを知らないところで、人とはある程度距離を置いて過ごしたい。広く浅いかかわりが、私にはちょうどいい。
高校を卒業し、晴れて地元を離れ、誰も自分のことを知らない佐賀へ
この3年間、自分のしたいことも、自分らしくないことも、
思う存分やってきました。
「私らしさ」のレッテルを貼られない関係。
何をしても周りにとやかく言われることもない、すごく心地よい。
これが理想の人間関係
そう思っていました。
ローカル×ローカルで人と出会い、感じた居心地の良さ
ゲストハウス「ローカル×ローカル」を介して
ここで出会う人達は、興味深い、ユニークな過去を持つ人たちばかり。
それはここに来るゲストさんだけでなく、地域の人、私と同じインターン生も。
南伊豆に来た最初の日、すでに7月から始まったインターンを終えようとしている1期生との歓迎パーティー。
年齢も出身もバラバラな6人で
なぜ南伊豆に来たのか、これからどんなことがしたいのか。
ざっくばらんに語り合う時間。
初めて会ったにもかかわらず、過去の葛藤やここにくるまでの思い、それぞれの人生を垣間みることができました。
学校を休学して将来を摸索する人、海外行きを考えている人、もうすぐ就職する人。
そんななか、今度は私が話すことになって。
どんな反応されるかな、うまく伝えられるかな、そう思いながらも、
「私は多くの価値観にふれて、いろいろな人間がいることを自分の目で確かめたい。あと、自分の考えをもっと上手に伝えられるようになりたい。」
自分の素直な気持ちを伝えました。内心はすごくドキドキしていた。
すると1期生のみんなは、
「うん。めっちゃ良いね。カノンちゃんがやりたいこと、ここ達成できると思う。」
と、
私の思いを肯定してくれて。
それがすごくうれしかったし、私が南伊豆行きを決めたことは正しかった、という自信が持てた。
ここには、お互いの肩書とかは関係なしに、その人を1人の人間として面白がれる環境があって
誰も私のことを決めつけず、勝手に批評したりはしない。
自分を知ってもらうことって、すごく嬉しいし、楽しいことでもあるんだ。
いままでは、窮屈なことばかりだと思ってた。
自分を知ってもらうことって、監視されたり、評価されたり。それがつきものなんだと思っていた。
小さなコミュニティ=窮屈、息苦しい、という私の勝手な思い込み。
私のほうこそ自分の型にあてはめていました、ごめんなさい。
「ローカル×ローカル」がつないでくれたご縁は、私にとって、とても心強い存在になりました。
南伊豆暮らし、後半戦。
自分と向き合いながら、言語化して、まわりの人に伝える。
それだけじゃなくて私自身も、ここに集まるいろんな人たちにとって居心地のいい存在でありたいな、と思います。
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