生きるって肩を凝ること

今日は久しぶりにひとり旅をした。
新宿御苑でひたすらゴロゴロするだけの旅。

芝生に昔、ドラッグストアでもらったミッフィーのレジャーシートを敷いて
100均のテーブルに
カバーニャ要塞の野良犬と表参道のセレブ犬文庫と
次に行く旅「るるぶ　広島」をのせて
胡座をかいたり、天を仰いだり、腹這いになりながら
ボーッとしたり本を読んだり。
芝生に虫はつきもので、
本に登ってくる蟻は赤っぽい小さいやつと、黒い小さいやつと、黒い大きいやつといた。
ブヨが自分の回りを飛んでいたけど、長袖長ズボンだから気にならなかった。
閉園間近にはどんぐりを拾ったりもした。

ジュウガツサクラがポツポツと咲いていた。
なんとも物憂げに見えて、思わず写真を撮った。

東京出身ではない私は
東京が大好きだ。
東京は私に全く干渉してこない。
地元の公園で一人ゴロゴロしていたら
きっと知っている人に見られ、噂され
親に止めるよう言われるだろう。
しかし東京は、誰も私のことを知らない。
なんと心地いいことか。
関わられない幸せ。

最近疲れることがあった。たくさんあった。
原因は私のせいだったり、他者のせいだったり、いろいろだ。

やたら毎日肩が凝った。
朝からなんとなくだるい。昼には肩がいたくて仕方ない。夕方には身体も重くて肩が石のようで、セルフで肩を揉む姿が癖のようになっていた。
こめかみ辺りも痛くて指で押さえると少し楽になるような気がして、パソコンの前で強く押さえていた。

「仕事に行きたくない」とは思ってない。
でも「辛い」とは思ってる。
じゃあ何が辛いの？って聞かれると、
もう何がなんだか分からない。どうしたいのかどうしたかいいのか、もうよく分からない。

今日は全く肩が凝らなかった。
いつもより重いリュックを背負ったにも関わらず、全く肩が凝らなかった。

きっと来週からも毎日肩が凝るんだろうな。
筋トレをしてストレッチもしてるのに
きっと、毎日肩が凝るんだろうな。
でも生きるってそーゆうことなんだろうなって感じられた。

私の少し横には幸せそうな、関西弁のカップルがいて
道を歩く子供は一生懸命どんぐりを集めていて
御苑内のスタバは60人以上の行列を作っていて
ルール違反のボール遊びをしている大人がいたりして
時おり聞こえる誰かの声が、自分に干渉してこないことが嬉しかった。

生きるって肩が凝る
でもま、ほぐせばいっか。
そう思った土曜日。