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これだからネイルサロンはやめられない(竹下通りで全身毛まみれの女性が男性にコロコロされる話)

あなたがサロンに行く理由は何ですか?

私は
原宿の竹下通りで、全身毛まみれになった女性(バツイチアラサーゆうちゃみ似)がその日初めて会った男性に全身をコロコロされる話
を聞くためです。

サロンといえば、美容院・整体・まつげパーマ・ネイル、最近はヘッドスパなんかも人気ですよね。

私はネイルサロンに通っています。

しかしネイルはしません。爪に色がついていることに興味関心が全くない人間です。
何なら指のささくれをむしり取る悪癖さえあります。爪どころか指がきれいであることにすら関心がない。

しかし、私はあるネイルサロンに首ったけなのです。


先日、そのネイルサロンに行ってきました。そこでまつげパーマ(まつげにパーマをかける所業。これをすると一か月ちょっと「くりんくりん」を持続し、毎朝の化粧を楽にしてくれる)をしてもらっています。

まつげパーマは大体1時間程度。ちなみにネイルだとメニューにもよりますが2-3時間以上かかることもあります。

まつげパーマはまつげに行う処置なのでこの時間中ずっと目を閉じています。その間、ずっと施術ベッドに横たわりながらぼーっとしているのですが、この時間が至福。ちょうどよく暖かい部屋でもふもふブランケットなんかかけてもらって目を閉じる。至福。

「あ、そういえばこの間の男どうなったの?あの年上の」
「あれ?なんでしたっけ。いろんな方にお話ししてるので、、どの男だろう?」
「ほら!アプリでやり取りしているってゆってた、アリかナシかだと、ナシではないがアリとも言い切れないって」
「あー!あの14歳年上の人のことですね!」
「えっ14歳も年上なの?!その時点でナシじゃない?」
「でも私の元旦那って12歳上なんで」
「あー。じゃあ、ありなのかー。」


おい、バツイチアラサー女性(ゆうちゃみ似:ゆ)と14も年上男性との恋バナ 気になりすぎる。ちなみにこれ隣のネイルブースから聞こえてくるネイリスト(ゆうちゃみ似:ゆ)とお客さん(客)との会話です。

ゆ「でももう、その男性とはやめたんですよー。」
客「そうなの?なんで??1回くらい会ってみたらいいじゃない。試しに」
ゆ「あ、2回会いました。」
客「え?!2回も、もう会ってるの?」

そう。その1回目のデートが原宿の竹下通りで、全身毛まみれになった女性(バツイチアラサーゆうちゃみ似)がその日初めて会った男性に全身をコロコロされる話なのです。

概要
初デートで原宿の猫カフェに言った二人。
男性は未婚・年収800万・顔はナシでもないがアリとも言えない・45歳(ここまでアプリ情報)
服やバッグはブランドのクロムハーツなど高額そうないいやつ・デート代も全部出してくれた・見た目は40歳くらい(実際の情報。といってもゆうちゃみ似が言ってた情報)
女性はバツイチ・アラサー・ゆうちゃみ似・ネイリスト(私の目線)

この二人はお互い動物好きという事もあり、猫カフェに。
そこで猫が可愛すぎて「かわいいー」以外の語彙と思考が死亡。お互いのことはほぼ無関心でネコとひたすら向き合ったらしい。(初デートかつ、会って一発目で、すべてを凌駕するネコ!さすが)

以後太字()はまつ毛パーマ中に瞼を閉じ、横たわる私の気持ちですのでよろしくお願いいたします。


猫カフェ退店。
そこでゆうちゃみ似、全身毛まみれであることに気づく。なんと黒いパンツのゆうちゃみ似は、このまま歩けない程の毛を纏っていた!
困っているとクロム(男性の愛称、もちろんゆうちゃみ似が命名)が100均までひとっ走り、コロコロ(粘着テープがついているアレ)を買ってきてくれたらしい。(クロムいいやつやん)

そしてなんと

クロムは迷いなくゆうちゃみ似に向き合い
そして跪き
ゆうちゃみ似の下半身を全力で
コロコロ コロコロ コロコロ 


客「え?!めちゃくちゃ恥ずかしくない?!」
(そうそう!ありえないぐらい恥ずかしいって!)
  
*喋ってはいません。心の中で叫んでいます。
ゆ「でも、自分で下半身をぐりぐりコロコロする方が恥ずかしくないですか??」
客「そうかな?!」
ゆ「してくれるなら、お願いいたしまーす。みたいな感じで・・。」
客「そんなもん?!」
(場所は竹下通り。初対面のクロムにコロコロされるか、自ら下半身をコロコロするのをクロムに見られるのか。難問すぎる。。私なら「毛まみれのまま帰宅」を選びかねない。)

この後二人はゆうちゃみ似がずっと行きたかった焼肉屋に。
その日はじめてまじまじクロムの顔をみたゆうちゃみ似(跪かれたら顔見れないもんね)
「あれ?こんなおじさんだったっけ・・?」と思ったが
「アリでもナシでもない顔だな」と改めて思ったそうな。
ちなみにゆうちゃみ似はコロコロを置いてなかった猫カフェのサービスの悪さを愚痴ることを忘れない。

客「まーでも、いい感じじゃない?」
ゆ「そうなんですよ。そのあとやり取りもしてて」
客「そうなの。いいじゃない」
ゆ「『俺は付き合いたいと思った』って言われたんですよ」
客「それで?」
ゆ「私は『アリともナシとも思わなかった』って言ったんです」
(ゆうちゃみ似、素直な子なのね)
ゆ「それで『俺の顔のこと何も言ってくれなかったね』って」
客「え?!キモっ。普通言わなくない?!」
(クロムここにきて急にキモッ。いや、素質はあったか・・?)
ゆ「なんか、若く見えるねーとか言ってほしかったっぽいんですよ」
ゆ「私のことは可愛いとかいっぱい言ってもらったのに、私、気付いてあげられなくて。申し訳なくて」
(このセリフ耐えられたなら、結構お似合いなんじゃないの??)
客「まあ、じゃあお似合いの二人ってことでいいのかな?」
ゆ「んー。そうですかねー?」
(ん?でもクロムとはもうやめたんだよね?)
(あ!でももう一回デートは行くのか!)

「はい。まつ毛パーマ終了しましたよー」
私「?!??!はい??!」
やばい、私の施術が終わってしまった。
「ベッド起こしますねー。目元の確認お願いしまーす」
私「あっはい。大丈夫です。」
「こちらへどうぞー」

ゆ「ま、でもこの後2度と会わなくなる出来事があるんですけどね」
(!!!!!?!)

私「トイレお借りしても・・。」
遅延作戦である。ゆうちゃみ似がクロムをナシと思ったポイントが気になりすぎる。
小学生のころ社会で習った、国会で繰り広げられる技「牛歩の歩み」をつかって一歩ずつ丁寧に歩みをすすめた。よかった、ちゃんと勉強しておいて。
ちなみに余談ですが、クロムの服と靴の値段を焼き肉でばれないように検索し数万することを確認する話、焼き肉屋のあとバーに行ったらEXILEがいたと思ったけど、たぶん違う話もしています。


ゆ「蕨の郵便局立てこもり事件あったじゃないですか」
ゆ「あれ、私の初めてのバイト先なんですよ」


私(おい、話変わってるぞ。嘘だろ。続きどうなったんだよ!)

私(蕨の方も気になるけど!!)

「お支払い済んでおります。またお越しくださいませー」

これだからサロンはやめられない。
自分の知らない世界を見せてくれる。
今までは「コロコロは自らする」か、「されるか」のどちらが恥ずかしいのか問題も触れることがなかった。
新しい問いをありがとう。
スマホですら自分に合った情報を届けてくれる現代。友人家族なら言わずもなが、なんとなく自分の世界と似通っているのは周知の事実だと思う。
まったく違く世界からの情報が手に入れやすいようで 難しい現代。
サロンにはそれが身近にある。

一般参賀に行った人の話「上皇には後光がさしていた」

ジャニオタさん。永瀬廉君はイケメンだからさすがに難しいけどの話
「八乙女光の追っかけをしていて、付き合うのが目標」

最近は金曜祝日が多い気がする話「月曜日に休日をずらすやつはきっと終わったのよ」

これらもサロンで得た知見です。
もちろん、情報の信ぴょう性はありません。
自らの志向が偏らないように、これだからサロンはやめられない。(といいつつ、ただ面白いから通っているだけなのだけど)
注意喚起:情報の鵜呑みはご法度です。

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