ラブデスター名鑑#03太いの

◆坂◆
ラブデスター名鑑# 03【太いの】
ラブイベント「肝試し」にて、よそ見をしていたら坂道から転げ落ち、
ペアの距離が10m以上離れたために爆死した。
登場話数10話「君との距離」(第2巻収録)
◆転◆

本名不明の転落爆死

彼に関しては「太いの」しか適切な名称がないのだ、いや、本当に。

ラブイベント「肝試し」で姐切の妹分・笹原とペアになった人物なのだが、名前が一切明かされないまま爆死したため、
死にざま総選挙」エントリー時の名前がファンの間で用いられている。
(死にざま総選挙:好きなラブデスターの死亡シーンに投票する公式の番外編企画

名前が分からないモブなのだが、あまりにキャラクターが濃すぎるため、笹原の方が「太いのとペアになった女の子」と呼ばれるという逆転現象を巻き起こしている。

真実の愛を理解しろや

彼の登場シーンは笹原に迫り、告白を強要するシーンから始まり、

・ルール上ペア同士が離れられないのに好きだからくっついていると勘違いする
・「ブス」「不良女」などの暴言を連発
・無理やり相手の腕を近付けることで爆死リスクを相手に押し付ける

と、この時点で真実の愛からかけ離れた存在であることが分かる。

「腕輪のどっちから告白したか判別する機能がガバガバ過ぎるのでは……?」
「腕輪がくっついた時の速度ぐらいでしか判定してないでしょ」
という感想は皆が抱くだろうが、まあ実際ガバガバである
敬王編で「相手の腕輪を近付けさせて爆死させた奴がいるから、敬王では強制告白は無効」という設定が明かされたことで、
月代でも同様の手口が使えることが分かっている。(作中ではどれも未遂に終わっている)
いや、ファウストも対策取れるなら取れよ……

ラブデスター怪人“素体”

ここまでの悪行を為していても、ファンの間では彼をラブデスター怪人として扱うことは少ない。
その理由は出番がない、名前がない、アイテムがないといった表面的な部分だけではなく、彼には秘めた野望がないというのが大きいだろう。

彼はあくまで生存と帰還を考えていたのだ。
相手の気持ちを考えていないものの、告白を成立させて帰るという基礎ルールを少しは理解できていたと推測できる。

先述の強制告白も彼は告白失敗時のリスクを免れるために行ったのに対し、
ラブデスター怪人の場合は、
人質を取って強制告白させることで生徒会を脅迫するとか、
証拠や痕跡を残さずに邪魔な相手を消す
といったように武器として活用してくるのだ。

彼もこのイベントを順調にクリアし、厄介なアイテムを手に入れ、何らかの野望を抱けばラブデスター怪人に成長したのかもしれないのだが……

転落

ここまで彼の人物像について述べてきてなんだが、坂道を転げ落ちて爆死というインパクトの前にはすべて無意味だろう。
不注意だし、愚かだし、何よりペアの女の子が可哀想である。

ラブデスターの美しくないもの全てがこの話には詰まっている
ラブデスター新規読者にとりあえず10話まで読んでみて、とファンが勧めるのも納得だろう。

ファウスト「そう簡単に他人は救えない」

いや、そうだけどさぁ……今回のはちょっと違うんじゃない?
例えば、姐切達が立ち去ろうとした時に、太いのが強制告白を再びやらせて爆死とかなら分かるけど、これは単なる不注意からの事故じゃん

そう簡単に救えないってより、そう簡単に爆死するようなルール作るなよ……

しかし、我々は後日、本当に「そう簡単に太いのは救えない」のだと思い知らされるのだ。
それについては、いずれ復刻版ラブデスターがそこまで進んでから追記しよう……

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