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勝手に曲語り: Get Ready!!
この曲について
2018年にiOS向け音楽ゲームアプリ WAVEAT ReLIGHT に提供した楽曲です。その後、コラボ企画の対象曲として選出いただき、2つの音楽ゲームアプリ(Phigros, TAKUMI³)にも収録いただきました。
前回の記事の「YRU」と同じサウンドトラックに収録されています。ということはつまり、各種ストリーミングサービスで配信中ということです!こちらもなにとぞ!
https://linkco.re/2tv4h4er?lang=ja
着想
2017年。WAVEAT ReLIGHT向けのオリジナル楽曲制作にあたり、YRU以外については具体的なオーダー内容があったわけではなく、「得意分野を書こう」ということになっていました。つまり自由です。
さて今度はどうしようかな…とりあえずコンセプトから考え始めることに。
前作向けのオリジナル楽曲制作で手応えを感じた、"このゲームと、シンプルな4つ打ちの親和性の高さ"を活かせるもの。
白を基調とした明るいビジュアルに見合った、明るさやキラキラ感。
そして何よりも、得意分野、またはそれに近いもの。手癖で作るとしたらTranceになるけど、それは前作で書いたし…何か違う感じのが書きたい。
これらを満たすものは何か、なかなか答えが出ない日々が続いていたある日。ゲームセンターで、とある楽曲と出逢います。
First Love / UFO (from "crossbeats REV. SUNRISE")
[参考動画]
本格的なHandz Upサウンドをゲームセンターで久々に浴びて、衝撃を受けました。筐体前に低く響く4分音符間隔のキックと裏打ちベースが心地よい。Unlimited譜面にのめり込み、何度もプレーしました。
「あ、次にやりたいの、これだわ。」と確信。
その日のうちにHandz Upをベースとした新曲の制作を開始。これが後に「Get Ready!!」として完成します。
最初に出来上がったバージョンでは、中盤のベース地帯が無く、もっとシンプルな構成だったのですが、もっとWAVEATのフリックを活かせそうな展開を盛り込みたいなと思った結果、現在の形に落ち着きました。
土台はしっかり4つ打ちにしつつ、トリッキーなリズムのメロディを上に乗せることで、簡単な譜面から少し難しい譜面まで幅広くつけられそうな曲構成にしました。
初期から収録されている曲ということもあってか、実際には最高難易度は20段階中の9となりました。これはこれで!入門・駆け出しにぴったりな一曲になっているかと思います。
一方、各移植先での難易度はどうなったかというと…
是非、自らの手で確かめてみてください。
あの曲を作ったのは誰だろう?
自分の曲の話はここまでで、この先は先程も触れた「First Love」という楽曲に関する話を少々。
この曲は、公式サントラには収録されていません(本当に惜しい…)。
同じアーティストの他の曲も気になったのですが、何せ本当に情報が少ない。公式サイトやゲームを見ても、クレジットは確認できず。情報は「UFO」という名義のみ。一体何者なんだろう。
crossbeatsシリーズのプロデューサーはNAOKI氏、彼が以前携わっていたのはDDR、そのDDRの収録曲を隅々まで探してみると、Wii版1作品目のDDR HOTTEST PARTYに「CANDY (UFO Mix)」という曲が収録されています。DDRMAXの「CANDY☆」の英語詞Vocalリミックス。
調べてみると、Jason Holloway氏という方が検索にヒット。UK Hardcoreを得意としていて、UFOというのは彼のプロジェクト…とのこと。この方が一番可能性高そうな気がしますね。
誰か答え合わせを出来る方はいませんか?
ちなみに海外版のDDRには「UFO!」という一文字違いのアーティストもいるのですが、作風がDnB寄りなので、これはまた別の方(Edwin Garro氏?)のような気がします。
"クレジット"をもっと見たい
勢いで調べて色々書いてしまいました。
「UFO」の正体の件に限らず、世の中の音ゲー楽曲について、作者の情報がなかなか見当たらない例は結構多いなと感じています。
中には意図的に伏せている・隠しているものもあると思いますけども、そうじゃないものについては、もっと情報が出てきてくれてもいいのにな~と思ったりします。アーティストから明かすのは契約上難しかったりするかもしれませんので、できればデベロッパ側から情報を出してほしいところ。
各楽曲へのコメントや制作秘話のようなサブコンテンツも好きなので、出せる情報はどんどん世に出してほしい!と、全ての音ゲーに対して思っています。
求めるばかりではなく、一応私もクリエイター側の立場なので、自分からも発信できる情報は発信したいと思っています。これまでの記事のように、自分が書ける範囲のことは書き残しておきたいです。
とはいえ、なんと早くもネタ切れ気味です。何か気になる作品ありますか?