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【R60-SETAGAYA- セミナー登壇事業者紹介・12/18(水)】いつでも帰れる心のふるさと~杉の子保育会 池尻かもめ保育園~

現在、世田谷区で実施中!「ミドルシニアの働く」と「地域の事業者」をつなぐ就業マッチング支援事業「R60-SETAGAYA-」。
R60-SETAGAYA-に登録いただいている事業者の情報は、実際のお仕事募集画面でもご覧いただけますが、掲載している情報はほんの一部。より丁寧に登録事業者の想いをお伝えしたい!ということで9月より毎月1回、事業者の方をお呼びしてセミナーを開催しています。
事前に、ご登壇いただく事業者の方に、どのような想いで仕事をしているのか、またどのような事業の在り方を目指していくのかについてお聞きし、こちらのnoteでお届けしていきます。
R60-SETAGAYA-をご利用いただくシニアの方だけでなく、幅広い方々に、世田谷区にある事業者の想いを知っていただきたいと思っています。

第4回目の今回ご紹介するのは、12月18日の「経験を活かして地域で働く!ミニセミナー&事業者の話を聞いてみよう(保育事業者編)」にご登壇いただく、杉の子保育会 池尻かもめ保育園(https://www.suginokohoikukai.com/ikejirikamomehoikuen)。「ともに育ち、ともに生きる」を理念に掲げ、子どもたちがのびのびと育つように、子どもたち主体の保育活動を行っています。
今回は池尻かもめ保育園園長の吉澤隆幸さんにお話を伺いました。

杉の子保育会 池尻かもめ保育園の事業概要はこちら
12月18日のセミナーのご案内はこちら

私たちの事業について

ーー杉の子保育会・池尻かもめ保育園の事業について教えてください

杉の子保育会は、小さな家庭的な保育園から大規模なものまで世田谷区内に11の施設保育園を運営しています。それぞれに雰囲気や特色は異なりますが、どの園も大切にしているのは、子どもたち主体の保育を実現するということです。子どもたち主体の保育と言っても、子どもも一人ひとり想いや背景が異なります。私たち保育者が教えるだけではなく、子どもが持つ想いに寄り添い、ともに育ちあいながら生活することの必要性を感じています。子どもが遊びや学びの幅を広げていくことができるのは、精神的にリラックスしているときこそ。保育園がそのよき場所となるように、子どもたちの「安全基地」でありたいと考えています。

また、杉の子保育会では、自分たちのやりたい活動をクラスの中で話し合って決める時間を大切にしています。年長になるとデイキャンプがありますが、その際に食べたいもの、したい活動、チーム名などを子どもたちで話し合って決めていくのです。自分で決めて自分でやる、という工程を経ることで、子どもたちの自分を肯定する力が備わっていきます。意見を言うことに慣れていない子も、小さなグループから始めて少しずつ自分のやりたいことを見つけていくことができるようになっているのを感じます。

そのほか、園庭に実のなる木を植えている保育園が多くあります。池尻かもめ保育園にも夏ミカンや柿の木があり、毎年これらの実を自分たちの手でもぎ取って、シロップ漬けにしたりジャムをつくったりしています。本物を育てていく機会を生活の中に取り入れることも大切にしています。

これから目指す姿

ーーこれからどんな事業の在り方を目指していかれますか。

「ふるさとに帰れ」という想いを法人全体で共有しています。子どもたちの生活は保育園だけで完結するものではありません。ここを巣立った後、小学校、中学校と続いていきます。より大きな社会に出たとき、保育園が心身ともにふと立ち寄れる場所でありたいと考えています。
池尻かもめ保育園には、毎月1,2回卒園生たちに呼びかけてイベントを行うイーグルクラブという活動があります。小学校の話を年長さんにしてもらったり、一緒に料理をしたり遊んだりしています。小学校に入学して、まだ新しい関係性を築けず不安を抱える子どもたちに来てもらえたらと思って始めました。イーグルクラブの日に限らず、実際小学校が終わって学童保育に行く前に保育園に顔を出してくれる子どもたちも多くいます。事務所の椅子に座って宿題をしたり、一休みしておやつを食べたり、楽しい話をしてくれる子もいれば、自分の生活した保育園の施設をもう一度見学したい、という子どもたちもいます。当時は大きく感じた保育園の施設も、小学校の大きなホールなどと比べてみればずいぶん小さい。「あれ、こんなに狭かったっけ?」という子どもの言葉を聞きながら、彼らの成長を感じています。

子どもたちを取り巻く環境は、保育園を出て小学校にあがると大きく変わります。不安になるとき、迷ったとき、誰かに相談したいと思ったとき、思い出して戻ってきてもらえる、「ふるさと」として存在し続けたいと思っています。

R60-SETAGAYA-への想い

ーーR60-SETAGAYA-に期待することなど想いをお聞かせください。

杉の子保育会には、すでにR60-SETAGAYA-を通じて働いてくださっている方が数名おります。池尻かもめ保育園でもこれまでに、園の庭木の剪定作業や、子どもたちの乗り物小屋をつくる案件でマッチングが成立しました。現在すでに乗り物小屋は完成していますが、マッチングしたMさんには、園内で日々発生する、扉の開け閉めがスムーズにいかない、網戸が破れたなどの困りごとに対応する用務として働いていただいています。
シニアの方の丁寧に仕事に取り組んでくださる姿勢や、持っている経験やスキル、趣味の幅が広いことにはいつも驚かされています。依頼した仕事をこなすだけでなく、提案やアドバイスをしてくれることも。今では園に欠かせない人材になっています。
子どもたちにとっても、さまざまな年代の人と交流できることは、とても良い経験です。ぜひ一緒に働いていただけたら嬉しいです。

――吉澤園長先生、ご協力ありがとうございました!

12月18日には、杉の子保育会さんから直接お話をうかがえます。前半に開催される、働き方について考える参加型のミニセミナーとあわせてお楽しみに。
ぜひ足を運んでみてくださいね。

今後も、R60-SETAGAYA-登録事業者のみなさんをご紹介していきます。
事業への熱い想いを感じてみてください。

ミドルシニアからの働き方をRe:DESIGNする
R60-SETAGAYA-
(運営・実施主体:世田谷区産業振興公社 三茶おしごとカフェ)

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