【R60-SETAGAYA- 登録事業者紹介⑧】ビールで街の新しい景色をつくる~ふたこ麦麦公社~
現在、世田谷区で実施中!「ミドルシニアの働く」と「地域の事業者」をつなぐ就業マッチング支援事業「R60-SETAGAYA-」。
R60-SETAGAYA-に登録いただいている事業者についての情報は、実際のお仕事募集画面でもご覧いただけますが、掲載している情報はほんの一部。もっともっと、登録事業者の想いをお伝えしたい!そして利用者であるシニア以外の幅広い方々にも、どんな事業者が世田谷区にあって、どんな想いで仕事をしているかを知っていただきたい!ということで、noteに場を移し、事業者のみなさんについて、更に深掘りした内容をお届けします。
二子玉川で新しいビール文化を生み出すべく、地域にこだわったビールの製造・販売を行っている株式会社ふたこ麦麦公社。
(https://futakobeer.com/)。 今回は同社の市原尚子さんにお話を伺いました。
私たちの事業と目指す姿
8年前に二子玉川の街づくりの一環で始まった、ふたこ麦麦公社のビール製造販売。当初は醸造場所の確保が難しく、卸売販売をしていましたが、現在では自社の醸造所を2カ所で開設。ビールの醸造にとどまらず、地域のビジネス循環を生む取り組みを次々に展開しています。
「さまざまなイベントなどを通して、人々が交流できる場所づくりをしたい」という想いから、できたてがその場で味わえるブリューパブ形式のふたこビール醸造所を開設したのは4年前。2021年には、コロナ禍でも家でビールが味わえるようにと缶詰めのできる瀬田醸造所も開設し、体制を整えてきました。さらにこの1年、地域でのビジネス循環に目を向け、注目したのが「麦芽かす」です。ビールを醸造するときに出る麦芽かすは、これまで廃棄するだけのものでしたが、たんぱく質や食物繊維などの栄養分が残っている、いわばスーパーフード。再利用できるのではないかと、粉にしてベーグルパンの原料や、養鶏所での鶏のエサとして使用してもらう取り組みを始めています。「麦芽かすを食べた鶏の卵は卵料理として、パブのテーブルに戻ってきます。SDGsやアップサイクル、地域循環は言葉だけだと漠然としていますが、目に見える形で実現できるのが小さな町の良いところです」と市原さんは話します。
そのほかにも、地域のJAで余剰になった作物を買い取り、フルーツビールなどの副原料として仕込みに使うなど、世田谷でアップサイクルの循環を生み出しています。
世田谷との今までとこれから
――世田谷区とのつながりや、今後の展望についてお聞かせください。
現在、世田谷・給田のまちづくりの一環でオリジナルビールを作る取り組みを行っています。今回、小豆島の醤油蔵で行われている「木桶職人復活プロジェクト」から木桶職人に来ていただき、皆で木桶を作るところから始めました。木桶でビールを醸造し、街オリジナルのビールを作ろうという試みです。ただビールを作るだけでなく、さまざまな取り組みを通して、地域から広がりが生まれていることを実感しています。すべてはご縁を面白がることから。ビールにとどまらず、街にあったらいいと思うものや、ビールづくりから派生するものに常にアンテナを張っています。
創業から4年間、気軽に飲みに来ていただく拠点を持つことが難しい時期がありましたが、街の中にビールがあれば、という気持ちは変わりませんでした。ビールでつながった人たちが混ざり合って、新しい企みを生み出していく。そんなビールから生まれる「街の新しい景色」をこれからも創り続けていきたいと思っています。
R60-SETAGAYA-への思い
――R60-SETAGAYA-について、どのようにお考えですか。
世田谷の新しい景色を創り出したいと考えている私たちにとって、世田谷に住み、これからも世田谷で働きたいという方にR60-SETAGAYA-を通して出会えるのは、とても価値があると思っています。シニアの皆さんがこれまで積んでこられた経験値を地元・世田谷で活かしていただくことで、まだ見たことのない新たな広がりやつながりが生まれるのを期待しています。
――ふたこ麦麦公社さん、ご協力ありがとうございました!
今後も、R60-SETAGAYA-登録事業者のみなさんをご紹介していきます。
ここでしか聞けない、事業への想いをどうぞお楽しみに!
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