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Adobe Create Now 2014 UST放送見どころ&タイムテーブル

2014年6月19日にUST放送された「Adobe Create Now 2014 〜Adobeの最新ツール発表イベント〜」の私的な見どころ紹介とタイムテーブルを書き残します。

トータルで2時間41分ですので、自分が気になるところだけをつまみ見する時に参考にしてみてくださいませ。

冒頭あいさつ(00:00~00:06)

アドビ システムズ株式会社 代表取締役社長のクレイグ・ティーゲルさんからの冒頭挨拶から始まりました。

CCバージョンになってから、ソフトウエアの提供をクラウド&サブスクリプションに変更したAdobe。そこから二年間の流れと現状、そしてこれからの展望が説明されました。

印象に残った言葉は、こんな感じ。

デジタルエクスペリエンスを使って、世界を変えよう
クリエイトとビジネスを繋ぐ
箱に入ったパッケージで提供ではなく、常にアップデートを提供し、常に最新を提供する
クラウドを通じて、サブスクリプションを売る
ツールやサービスをシームレスに提供する
日本は、世界の中でもクリエイティビティが高い
数年に一度のアップグレードではなく、常にみなさんとの関係性を継続的に続ける

私の身近では、まだまだ浸透していないと感じるクラウドも、全体でみたときには徐々に浸透してきている感じを受けました。

CC 2014 全体解説(00:06~00:22)

アドビ システムズ株式会社 Creative Cloud ビジネス戦略 および GTM担当バイスプレジデント マーラ・シャーマさんから、今回のバージョンアップの全体的な解説がありました。

CC デスクトップアプリケーション

トレンドの先を行く機能(ウルトラHD)、パフォーマンスの改善による、生産性の向上。『アドビマジック』

▼CCモバイルアプリケーション
Adobe Sketch、Adobe Line、Adobe Photoshop Mixの3つのiPad向けモバイルアプリの提供

クリエイティブのプロに対して、プロクラスのクリエイティブがモバイル上で作れ、Creative Cloud経由でシームレスにデスクトップに持ってゆける、「Creative Cloud Connectied」 シームレスなワークフローの提供

▼新しいクリエイティブハードウェア
 
デジタルペン Adobe Inkとデジタル定規 Adobe Slideの出荷を北米で開始。日本での販売は下半期・年内を予定。ipad向けモバイルアプリと連携し、紙の書き味を再現

 ▼Creative Cloudサービス
デスクトップ・モバイル・Webどこからでもデータを得られるクラウドサービス。誰でもが、どこでも自分のエクスペリエンスを得られる。特に写真。Creative Cloud フォトグラフィプランの紹介
PhotoshopとLightroom+写真クラウドで、月980円で提供

映像系ツールの紹介(00:22~00:38)

Video Workflow として、映像系ツールの新機能紹介&デモが行われました。(が、私が専門外なので詳細は割愛します。上記の時間のUSTムービーをご確認ください。)

Web系ツールの紹介(00:38~00:54)

Web Workflow として、Web系ツールの新機能紹介&デモが行われました。以下がデモの詳細メモです。

個人的な感想としては、「デモ短い!!」でした。Web系アプリの重要性が減ってきているのかしら…。Dreamweaverにとって、ライブビューで編集可能になったというのは、かなり大きな出来事だと思います。

Edge Animate
ライブラリのビデオ読み込み。
mp4・ogv・webm形式をグループ化してまとめて読み込み、マルチプラットフォーム対応にする。読み込んだビデオコントロールをするためのアクションが追加された。
Dreamweaver
ライブビュー中が編集可能に。編集したい要素を選択し編集する。テキストならダブルクリックで編集モードになる。イメージは選択するとポップアップでダイアログが表示。挿入パネルから、要素を追加することもできる。
従来のタグセレクターがエレメントクイックビューに変更。ドラッグ&ドロップでDOM構造を変えられる。削除・複製なども可能。ここで選択すると、コード・ビュー・CSSデザイナーパネルでも該当箇所が選択される。(エレメントクイックビューの切り離しできる?みたいだけど、どうやるかは不明)
Adobe Project Parfait
PhotoshopのPSDから、CSSとかテキスト情報をコピペできる。[Shift]+選択で、二つのオブジェクトの位置関係を確認できる。PSDのモックを元にコーディングするときなどに使うと便利。今後、Creative Cloudに統合される予定(デモではいち早く統合版を紹介)。クラウドにPSDをアップしといて、Parfait(パフェ)に移動して、確認できる。

デザイン系ツールの紹介(00:54~01:26)

Design Workflow として、デザイン系ツールの新機能紹介&デモが行われました。以下がデモの詳細メモです。

個人的な感想としては、「あれ?今回新機能少なくない?」でしたが、ロードマップ( Photoshop 、Illustrator )を見てみると、決して少ないわけではなく、ここで紹介されていないだけというのが見て取れます。1月にもプチバージョンアップしていて、そこでフューチャーしたので今回は少し控えめにということなのかもしれませんね。

しかし、最後のMuse押しは、意外でした。コードを知らないデザイナーにもっと使って欲しい!ということなのでしょうか?コードを知っているほうからすると、Muse使うのはちょっと怖い気もするのですが、今回の押しをみて、少しMuseも触ってみようと思いました。(研究目的で。)

Photoshop
PSDを開く時に「見つからないフォント」があり、それがTypekitに存在すれば、自動的に同期され、マシンにフォントがインストールされる。Typekitには、現在1000を超える欧文フォントがある。※同期後、文字レイヤーのワーニングが消える。
写真を複製し、写真・文字・写真とレイヤーを準備しておく。[選択範囲]-[焦点領域]を実行し、ダイアログで、焦点の合っている部分だけを切り抜くレイヤーマスクを作る。一番上の写真は背景が切り取られ、文字がまん中に回ったように加工される。
スマートガイドの強化。リンクされたスマートオブジェクトが、クラウド上のファイルとリンクした。
Illustrator
デモでは、Photoshopのスマートオブジェクトから連携でIllustratorを起動。変更後にPhotoshopに戻ると、連携にて変更されている。
角丸シェイプに加えて、変形パネルの強化。
パスを選んで直接変形(アンカーポイントの方向線を使わなくてもイイ)。
InDesign
[編集]-[以前のローカル設定を移行]で、ローカル環境の移行が可能に。ワークスペース、ショートカットなどの設定を引き継ぐ。
Ps や Ai 同様、スウォッチにフォルダが作れるように(Kulerとも連携)
表組編集の強化(セルのドラッグで移動など)。
Muse
コード不用でWebサイトが制作できる。現在、世界中で10万サイトぐらい作られてる。
スマートフォン対応。電話番号リンクなど、スマホ独特のアクションも準備。
メンテナンス目的で、ブラウザーからの編集操作が可能。例えば、ソフトを持たないクライアント側で、ブラウザーによりサイト更新をしてもらえる。

3D系ツールの紹介(01:26~01:42)

3D Workflow として、3D系ツールの新機能紹介&デモが行われました。以下がデモの詳細メモです。

個人的な感想は、Photoshopの3D機能もかなり進化して、手軽に使えるようになったなーということと、仕上がりの美しさを求められるようになったなということでした。マシンパワーが必要でしょうけれど、使ってみたいなと思います。

Photoshop 3D
3Dデータを読み込み、ライティングや影・映り込みを作成
新機能として、フィルターの「ぼかし・スピンぼかし・パスぼかし」を紹介
3Dパネルを使って、2Dから3Dへの押し出し加工ができる
元の2Dオブジェクトは、スマートオブジェクト的に編集できる(ソースを編集)
3Dプリント設定による、3Dプリンターへの印刷対応

写真系ツールの紹介(01:42~01:54)

Photographer Workflow として、写真系ツールの新機能紹介&デモが行われました。以下がデモの詳細メモです。

個人的な感想は、いままでLightroom使ったことなかったんですが、日々増え続ける写真・デジカメ、スマホなど、いろんな機器で撮影した写真をまとめて管理するには、Lightroom使えるなーと思いました。

また、写真を趣味でしているご年配の方々には、フォトグラフィープランって嬉しいのではないかしら?と思います。(ただ、残念なことに、そのターゲットの方々はこのセッションを聞いてないはず。)

Lightroom
コレクションの作成が可能に
Photoshopと連動し、遠近調整の遠近法ワープができる
Lightroomモバイル
iPadアプリ Lightroomモバイルで、Lightroomのデータを同期
出先で確認できる。写真にフラグや、レーティング(★)がつけられる
iPhone版のLightroomモバイルも提供開始。アプリ内で、トリミングや色補正ができる
ブラウザを使って、Web上でも閲覧可能
サブスクリプションプランとして、「フォトグラフィープラン」を月980円で開始

モバイルアプリ&ハードの紹介(01:42~02:21)

Mobile Workflow として、iPadアプリとペンと定規のハードの機能紹介&デモが行われました。以下がデモの詳細メモです。

Adobe Sketch
デジタルペン Adobe Inkと連動して使うデモ(他のスタイラスや手でもOK)
滑らか・レスポンス早くに描ける
紙のテクスチャーがでて、描ける
筆圧感知(2000以上のステップ数で感知)
鉛筆、筆、マーカーなど筆先も多彩
二本の指 右→左 で取り消し
左→右でやり直し
三本指でタップし続けると、履歴のバーが出て巻き戻し、やり直し
PS/イラレに送信したり、Behouseに公開したりできる
Adobe Line
デジタル定規 Adobe Slideと連動して使うデモ
正確に直線を引くためのツール(製図ツール)
パースを書いたり。シェイプライブラリを使って、作ることもできる。
Slideのボタンをクリックすると、直線・□・三角形・円の定規に
ピンチアウトすることで、図形の半径が描ける
アプリで雲形定規に変えると、滑らかな線が描ける
タッチスライド(アプリ内で疑似スライドを使う)もついてるので、ハードがなくてもOK
スタンプパックから、絵を選んでハンコのように押せる。ダブルタップで押せる
パースを書くためのグリッドがもある。消失点を設定しておけば、Slideへ消失点からの線が出てくる
Inkのボタンをおすと、メニューがでてくる
Inkのボタンを押し続けてタップすると、クラウドクリップボードに貼り付ける。
もう一個のアイパッドに持って行って、絵を共有することも可能
ハードは、米国先行発売で日本は年末。ペンは他社から「Jot Touch with Pixelpoint」がでてる
Adobe Photoshop Mix
フォトレタッチソフト
クラウドやFacebookなど、いろんなところから写真を取り込める
色加工ができる
スマートで、範囲選択をして加工を書ける
加工した奴は、Photoshopの戻したり、シェアしたりできる
CreativeCloud経由で、コンテンツを応じるなどの機能が使える。クラウド上で処理して返す
アップライト(パースの修正)・ブレの軽減などもできる
Adobe Creative SDK が使われたソフトで、今後これを使って他社製のアプリも開発されてくる

ゲストスピーカ(02:21~02:33)

印刷関係会社のゲストスピーカーによるCCの印刷対応状況についてトークされました。印刷業界の方へ、旧バージョンからCCに乗り換えても大丈夫アピールでした。

▼大日本スクリーン製造株式会社
印刷対応テスト(RIP機メーカー)済
Adobe Creative Cloud 2014 (1) - サポート開始 出力の手引きWeb
EQUIOS / Trueflow出力の手引き 第16版(PDF/26MB)
▼共同印刷株式会社(印刷会社)
▼株式会社グラフィック
PDF入稿OK。PDF-X(印刷の共有フォーマット)
▼キンコーズ・ジャパン株式会社
キンコーズ・ジャパン全店で「Adobe Creative Cloud」出力対応開始!
▼Adobeより参考資料
「PDF&出力の手引き」
全国の出力店一覧

最後の挨拶(02:33~)

最後は、アドビ システムズ株式会社 代表取締役社長のクレイグ・ティーゲルさんからの挨拶でしめくくられました。

カンガルーと同じぐらいの速さで家に帰って、ぜひ、試してみてください。

という言葉が印象的でした。

たしかに、クラウド&サブスクリプションになった今なら、今の時点でユーザーであれば、バージョンアップ料金を支払わなくてもすぐに新しいバージョンを使うことができます。以前は、数万円のバージョンアップをするかしないかで悩みつつ、発表会の帰路についたものですが(苦笑)

ということで、USTレポートはこれにて終了です。

私は、当日仕事があり、大阪の自宅でUSTを翌日に見たのですが、これも以前ならわざわざ東京に出向いて参加していたので、後から全容がすべてみれるというのは本当にありがたい世の中になりましたよね。

今回も沢山の変更があったようなので、自分の興味のあるところから、ぼつぼつと使っていきたいと思います。

こちらのレポートが、みなさまのお役にたてれば何よりです。

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