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海外旅行とオープンワールドゲームは似ている

少し前の去年の11月のお話になってしまいますが、1人旅でNYに行ってきました。

1週間ちょっとの滞在で、散歩、食べ歩き、美術館、ミュージカル、NBAという内容の旅でとっても刺激的で楽しかったのですが、トータルして帰りの飛行機の中でしみじみと感じた旅の感想を短くまとめると、

「すばらいオープンワールドのRPGゲームを一週間かけて100時間プレイした後の満足感ととても近い」

という感覚でした。

考えたら、現地の滞在時間、寝ている以外の時間を計算するとちょうどそれくらいになります。

また、今回は久しぶりの一人旅だったので、より一層、旅の始まりの心境はゲームの開始したときのワクワク感と似ていて、何もわからないところから物事が分かってく感覚、周りを注意深く観察して、状況が分かってくる楽しさ、公共交通機関に慣れてくる成長実感などが、なんだかとても心地よく感じました。

私は東京に暮らす33歳で、こんな感覚が現実世界で感じられる事は殆どないのでとても新鮮でした。まるで自分が小学校の時の初めて自分の1人の力でバス電車を使って遠出したときに不安とワクワクが入り混じった中で目に入る景色がどれも新鮮でキラキラして見えた感覚。アニメ「君の名は。」で三葉が瀧君の目を通して東京を見たときにとてもキラキラ世界に描かれていたように、私の目に映るNYの景色、色々な人の表情、お店の雰囲気、街の匂いがとてもキラキラした体験でした。本当にオープンワールドゲームの世界に入ったようです。

ゲームのように本線ストーリーやラスボスなどはもちろんありませんが、とても興味をそそる楽しいミッションやクエストが山ほどあるような状態です。

「トラブルの解決」という名の緊急ミッションも時には降りかかってきます。ゲームの世界ではこういったミッションは内容がヘビーな分、獲得経験値も高いです。経験値効率が高いです。海外旅行でもそれは同じで、日本の場合はトラブルに合うとある程度は経験済みのことで、ただただ時間やお金を損失してしまったという感覚が強いですが、海外の場合はトラブルを解決するということ自体が初めての体験なので、果たしてそれを乗り越えられるか?と感じる分、乗り越えたときの達成感はとても大きいです。

旅の目的は、その街の空気感を感じてみたいというのがあります。「空気感」というと抽象的ですが例えば東京なら、渋谷、新宿、池街並み、そこにいる人たちの雰囲気というのは大勢の人たちの集合体なのにもかかわらず、なぜか確実にそこにはその街ならではの空気感というものがあると思います。単純にそれがNYという街、その中でもそれぞれの場所の空気感、街の人の日常雰囲気がどういったものなのかということに興味がありました。

一方でNYに対して旅行のハードルが高い印象もありました。

現地の方には大変申し訳ないのですが、英語が流暢に喋れないとNYでは冷たい態度をとられてしまうのではないかという怖さがありました。その中で私はどれくらい旅行を満喫できるのかなというチャレンジングな気持ちもあり、チケットや宿、移動などは自分で手配しました。

ただ、その過程で実際にはとても街の方々は私にとてもフラットに明るく接していただき嬉しかったです。この旅を通してそういった私が勝手に想像していたイメージが大きく変わり、新しい感覚が得られたことはとても大きかったです。

もちろん、NYに1週間観光で滞在するだけでは短い期間だったとは思いますが、また訪れたいですし、また他の場所へも行ってみたいと思えるいい旅でした。

私は今まで様々な素敵なゲームと出会い素敵な体験を得てきています。実際の海外旅行では危ないことも多くあるのでしっかりと注意深く行動する必要は大いにありますが、今回の海外旅行もまた、とても素敵な体験となりました。



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