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西部警察 Part3 第23話「走る炎!!酒田大追跡-山形編-」ロケ地巡り

今回は「西部警察 Part3」のロケ地巡り! PART3の頃は日本全国縦断ロケ真っ只中。その中でも爆発シーンの強烈さに加え、敵のキャラクターの濃さ(笑)が印象的な第23話「走る炎!!酒田大追跡-山形編-」のロケ地をご紹介。「西部警察」DVDやブルーレイをお持ちの方、配信動画をご覧の方は、ぜひ本稿と併せてご覧ください。
ネタバレを含みますのでご容赦を。間違いなどあればご指摘も歓迎します。

画像は自身で撮った2019年の現地画像とGoogleストリートビューなどを織り交ぜながらご紹介していきましょう。

バーセブンは六本木テレビ朝日前だった!?

FireShot Capture 1363 - 都道319号 - Google マップ - www.google.com

事件の発端は、西部署の面々のたまり場となっている「バー セブン」の前で発見された死体。騒動を聞き地下のセブンから刑事たちが飛び出してきたビル、どこかで見たことあるよな・・・

FireShot Capture 1362 - 都道319号 - Google マップ - www.google.com

そう、割と西部警察シリーズに登場する(映り込む)機会の多い六本木6丁目の「六本木シローマンション」
テレビ朝日の真ん前にあるマンションでした。第66話「たった一人の挑戦」では、ルポライター佐竹の住むマンションでしたね。

と、こんな余談ばかり書いていると終わらないので、今回は一気に物語の核心に飛びます。

ホテル ニュー湯の浜リゾート、本間ゴルフ倶楽部製作所、酒田共同火力発電、中町商店街、さかたセントラルホテル、メガネのアイサイトなどはちょっと省略(笑)。

山形県酒田市の歴史的建造物「山居倉庫」が敵のアジト!?

FireShot Capture 1358 - ikuo maeda - Google マップ - www.google.com

1893(明治26)年建造の米保管倉庫にして観光スポットの「山居倉庫」を大胆にもアジトにするという突っ込みどころも置いておいて(笑)、大門たちの追跡を交わし、敵はモーターボートで酒田港へ逃走。しかし肝心のミサイルMX-83はどこ!?

なんと敵はミサイルを秘密裏に(ど、どうやって? そこの描写は無かった)国鉄の貨物列車をジャックし、列車ごと酒田港の発射地点へと向かうのでした。

大門たちは国鉄・新潟鉄道管理局全面協力(!)のもと、酒田港駅へ。驚くことに1983年の放映当時のまま残っていました。これは期待出来そう。

FireShot Capture 1360 - 酒田市, 山形県 - Google マップ - www.google.com

国鉄時代から変わらない酒田駅の駅舎。2019年に現地へ行った際、構内に入ってみると、検札ではなく自動改札が並ぶギャップも。ちなみに、酒田駅の操車場奥に映り込むジャスコ酒田駅前店は、1997年に閉店していて今は姿かたちもなし。

FireShot Capture 1359 - 酒田市, 山形県 - Google マップ - www.google.com

酒田港駅も当時のまま! この狭い構内にマシンRSやSUPER Zが横付けされたかと思うとムネアツです。

そう、実は筆者、2019年2月に酒田へ出張する機会がありまして、ここぞとばかりに当時のロケ地を巡ってきたのですよ。

予期せぬ酒田出張! そりゃ寄り道するしかない

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この陸橋、色こそ赤から青に塗り替えられていますが、ハトと大将が飛び乗った陸橋! (2019年2月撮影)

ちなみに写真手前が酒田駅、奥が酒田港駅(貨物専用駅)。写真右手に分岐する支線があり、決戦の舞台となる港方向へ伸びていました(廃線)。

貨物列車は方向転換…ロケの際にはわざわざ機関車の向きを変え、貨車・車掌車も前後入れ替えしている!?

つまり、酒田駅から走って来た実際の貨物列車の走行コースを考えると、貨物列車はいったん酒田港駅構内に入り、向きを変えて再度酒田駅方向へ向かい、港方向に向かう支線に入るのですが、ここで鉄チャン的には気になるポイント。

貨車・車掌車の並び、そして機関車の向き(わざわざ転車台使った!? 同型で向きを変えた別の機関車を用意した?)がしっかり前後入れ替えている気がするのです。だとしたら、何気ないけど凄い手間かけてますね。当時の酒田港駅構内には、機関車の向きを変える転車台とかあったのだろうか。

酒田港のアジトに向かう貨物支線は残念ながらもう廃線。ただし線路跡はほぼ全区間でしっかり残っていました。

実は同じ場所を使い分けしながら巧みに撮影していた

FireShot Capture 1357 - 酒田市, 山形県 - Google マップ - www.google.com

左の古い建物(花王工場敷地内)は当時のまま。右の草ぼうぼうのエリアが貨物線と引き込み線の跡。

大将が貨物列車の後端を切り離し突放するシーンも、銃撃戦で犯人が水路に落ちるシーンも、珍しくイッペイがSUPER Zで追うシーンも、そして大門がヘリから応戦するシーンも、実は酒田港貨物支線のほぼ同じエリアで撮影。同じところを行ったり来たりしてまとめて撮ったのでしょうね。

FireShot Capture 1355 - Google マップ - www.google.com

水路や、後方の花王工場敷地内にある建物(各シーンで後方に映り込んでいる)が当時のまま。ポイント切り替えする小さな操車場ゾーンも、2019年に現地を訪れた時には草ぼうぼうの中にしっかり残っていましたよ。

決戦の舞台は酒田港の突端付近

FireShot Capture 1361 - 酒田市, 山形県 - Google マップ - www.google.com

そして決戦の舞台は敵の第二のアジト。貨物線の線路跡がかろうじて往時をしのばせます。
プレハブ2階建てのミサイル発射ポイントは、しっかり“基地”状態の要塞になっていて、地元の駐在さん(?)が慌てて通報していました。うーん、そもそもわざわざ貨物列車ジャックとかしなくても、最初からここでミサイルを組み立てたほうが早かった気がするのは…きっと気のせい。うん気のせい。

港ではもはや戦争!? という激しい銃撃戦が繰り広げられます。酒田市消防局の消防車(本物!)も駆けつけ、山形県警の刑事さんも放水の中で大活躍します。

「ジャスト12時! ガハハハ」と大爆発で大団円!

ハトが仕掛けたプラスチック爆弾(警察が携行してるって凄い! っていうかあの任務服はなに!?)のおかげで「ジャスト12時!」に敵のアジトもろともMX-83ミサイルは大爆発! あまりの爆発っぷりに、煙の巻きあがり方も凄いことになっています。ロケを知らない人が見たら、思わず警察か消防に電話する規模。

このロケがどうだったか知りませんが、実際に西部警察のロケ先ではそういうことが多々あったそう。そりゃスタッフが始末書をいくら書いてもキリがないはずだ(笑)。

最後は酒田駅構内で駅長や国鉄職員たちと万歳三唱! お堅い国鉄もノリノリで参加していた様子が伝わってきます。

という訳で、西部警察ロケ地巡り第4回は、Part3 第23話「走る炎!!酒田大追跡-山形編-」。いかがでしたでしょうか。

不定期更新ですが、次回もお楽しみに・・・


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