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大阪のあれやこれや

大阪の枚方市生まれ、交野市という場所で私は育ちました。

枚方市や交野市は大阪の中でも北河内という地域に分類される場所でありまして、大阪の中でもより大阪という感じがあります。いや、これは私個人的な印象を述べているのでそうでないかもしれないのですが、私自身はそう感じています。

さて、そんな私が育った大阪ならではのあれやこれやについて、私自身が気づいたことを綴っていこうかと思います。

せっかちなんやで

わしら、せっかちなんです。一分一秒せいてるのが大阪人だったりします。私自身も生まれて30年以上大阪で過ごしていますが、大阪人の血が流れていると感じる瞬間はやはりせっかちなところでしょうか。

大阪ではせっかちな人、ひっくるめてせっかちなことを「いらち」と言います。「じぶん、ほんまいらちやなあ」なんて、よく言う言葉です。逆に「俺、いらちやから」と自虐的に、いやむしろ誇らしげに言っちゃったりします(たぶん。

この大阪人がせっかちなわけですが、これは大阪が商業、商いの街であるところが大きいと聞きます。商売は時間との勝負でもありますので、その文化?と言っていいのかわかりませんが、そういった商売魂というものが受け継がれていると私は感じています。

ちなみに私も大阪で育っていて両親共々大阪人なのでせっかちなところがかなり多いのですが、祖父が奄美大島出身で島の血も入っているからか、ときにはのんびりしていることもあります。

せっかちなところを目の当たりにする瞬間は大阪では多々あります。これは私自身大阪で過ごしてきたのでわからなかったことで、大学の時の友達や社会人になってから他の県の人から言われたことによって気づいたこと、、、

スーパーでは空いてるところを自然に探して我先にと早足、並んでても空いところを見逃さない。前の人が会計中であってももう自分のカゴはレジに置いて、財布とポイントカードを双方の手にそれぞれ出してます。なんならもうポイントカードを店員さんに差し出してるおばちゃんとかいます。

あと、大阪人は歩くのがめちゃくちゃ早いそうです。友人からきいた話では、初めて大阪に来て市内や南に遊びに行った際、皆の歩くスピードが早すぎて驚いたそう。

確かに、そうかもしれませんな。別に何かに遅れているわけでもないのですが、せかせかしてる気がします。ただそれだけ早く歩くのに誰もぶつからないのです。上手く避けて人と人の間をぬってすごいスピードで歩くのが大阪人です。これはすごい技術かもしれません。

歩くに付随するせっかちな部分といえば、信号とか待つの焦ったいですね、私も。というか、大阪の人は基本歩行者信号守りません。いや、守っている人もたくさんいますが、赤信号でも車来てなかったら、普通に渡る人かなりいます。なんなら、信号ある場所や横断歩道じゃなくて、車来てなかったら道渡ります。

あと数十メートル歩いたら横断歩道あるのに、そこまで行きません。だって、車来てなかったら今渡ってしまった方が早いと思ってしまう、これが大阪人です。ただ事故に繋がるので絶対やってはいけないのですがね。

まさに「いらち」な人間性を持っております。

さらに大阪の道路はかなりヤバいです。これは私自身、地方に旅行へ行って帰ってきたときに「大阪帰ってきたなあ」って思う瞬間でもあります。とにかくせかせかした運転をしていますね。

2車線以上あれば空いてる車線へ直ぐ車線変更。とにかく車間近い。これ、高速でもバチバチに車間近いです。ただ皆同じくらい近い車間で走っているので、今社会問題になっている「煽り運転」とは少し違う感じなのですが、これが大阪では普通なのでもはや大抵の人はあんまり気にしてません。

あと少しでも車間が空いてたら普通に入ってきます。といいますか、大阪の道は車線数が多い上にややこしく、交通量も非常に多いのに、バイパス降りて「次の信号左」へ曲がろうと思うと、3車線くらい車線変更しなきゃならない、そんな道なので無理矢理にでも割り込んで車線変更していかないと、行けなかったりします。

昔から大阪で運転してきている人であれば大阪の道事情をわかっているので、無理矢理割り込んでいってもなんとも思わないのですが、他府県からやってきた方はおそらく「危ない」と感じることでしょう。さらにこれにせっかちさが加わるのですから、なんともファンキーな運転になります。

そして大阪の道は路駐が非常に多いです。外環とか鶴見の辺り、京橋駅付近の道路などなど、2車線あっても片側1車線はほぼ路駐で埋まってますので、実質1車線です。そして誰もそれを気にしていない、いえ、気にしている人ももちろんいらっしゃいますが、ほとんど当たり前のようになっています。

たまーに取り締まりしてますが、警察がきたらとりあえずどこかへ行って、警察がいなくなったらまた戻ってきますので、取り締まりはほとんど意味がなく、逆に商売で路駐をせざるを得ない状況でもあるので、警察もある程度黙認している部分があるようです。

少し話がそれましたが、ともかくこの「せっかち」というものは大阪にとっては切っても切れないものなのです。このせっかちというものが良い場合もあったり、逆に悪い部分でもあったりするので、憎めないものなのかもしれません。

もし他府県から大阪へ来ることがあれば、この「せっかち」「いらち」を頭の隅に置いていただけると少し笑えるかもしれません。どうぞ、存分に笑ってやって下さい。

今回は大阪のあれやこれや「せっかち」について綴ってみました。

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