【StableDiffusion】いでよ!黒ギャル 「リアル系ギャル」の召喚プロンプト
召喚士の皆様、お疲れ様です。
今回はStableDiffusion web UI 1.5でリアル系ギャル、中でも「黒ギャル」を召喚するためのプロンプトをお伝えしようと思います。
(noteでお小遣い稼ぎするつもりはないので、無料で読めるようにしてます)
StableDiffusionを触り始めて約9ヶ月経ちますが、ほぼ全ての時間を「黒ギャル」召喚に捧げました。その結果を共有できればと思います。
召喚プロンプトはこれ
早速ですが、実際に使ってるプロンプトを記載します。とりあえず、これらのLoRAを入れて、数値を調整すれば「黒ギャル」を召喚できます。
StableDiffusion web UI 1.5
モデル:majicmixRealistic_v7
steps:30
CGF:7
Clip skip:2
ControlNet:なし(複数ギャルを生成したい時にLineartだけ使ってます)
◾️プロンプト
◾️ネガティブプロンプト
(使用LoRAはCivitaiの方で全てリンクも公開してますので、必要な方はこちらから揃えると楽だと思います)
https://civitai.com/images/25375810
NSFW寄りの生成画像はこちらで公開してます↓
「黒ギャル」の要素分解
ここから先は、どうやってこのプロンプトにたどり着いたか?(どう考えたか?)について少し共有します。LoRAを自作する方は、なんとなく感覚としてあると思いますが、AI画像生成する時のプロンプトの書き方は、召喚したいもの(完成形)は、どういう要素(パーツ)で成り立っているのか?を考えると、召喚成功率が上がると考えています。
例えば、「1人のぽっちゃりした女の子」を召喚したい場合。
人数:1
性別:girl
体型:plump, curvy girl, fat, wide hips …など
みたいに要素を分解してキーワードを入れていきます。
「黒ギャル」も同様に要素分解してみました。
(1girl など基本的なものは除きます)
肌①:dark skin, dark skin face ※ADetailerをかけると顔だけ白くなる
肌②:shiny skin, oiled skin(“ヌルテカ”を出すのは難易度・高)
体型:plump, curvy girl, fat arms, thick thighs …など(ムチムチ感)
髪型:ponytail, twintails, bob cut, long hair …など
髪色:blonde hair, silver ash hair, pink hair …など(なるべく派手めな色)
メイク:gyaru makeup, thigh eyelashes, volume mascara, glossy lips …など(盛るメイクに)
ファッション:bikini, denim shorts …など(肌が見えるファッション)
ちなみに、「白ギャル」は「dark skin」を抜けばOK。「地雷系」はファッションを「maid fashion」「goth fashion」などに変えればそれっぽく見えます。
召喚成功率を上げるには?
成功率を上げるために重要なのは、「LoRAに頼りすぎず、LoRAを使う」です。どういうことかと言うと、ギャル召喚に特化したLoRAは多くないですが、Civitaiに幾つかあります。
ただ、ギャル特化LoRAだけだと、肌がリアルじゃなくなったり、コントラストがキツすぎたりするので、上記のプロンプトのように(プロンプトの最後にギャル特化LoRAが入ってます)、小さめに入れる方がいいと考えています。
ここで上述した「要素分解」を思い出して、それぞれの要素(パーツ)に対応したLoRAで完成形を目指した方が「リアルな黒ギャル」の成功率は上がります。
例えば、
肌①:dark skin, dark skin face
この要素に対応するLoRAとしては↓を使う。
肌②:shiny skin, oiled skin
この要素に対応するLoRAとしては↓を使う。
といった感じで、欲しい要素をそれぞれ組み合わせていく。のですが…。
破綻しないために
全部の要素に対応したLoRAを単純に足していくと、画像が「破綻」します。
手があらぬ方向に曲がったり、正面を向いているのにお尻が前に来たり、と。これは黒ギャル召喚だけでなく、アニメ系の召喚などでもありますよね。StableDiffusionが出始めの頃、LoRAの合計値は「1.5未満」と言われたりしていましたが、これは光の強さ、コントラストの強さ、色調の強さ、書き込み量がLoRAを重ねることで、どんどん強くなっていってメルトダウンを引き起こすからLoRAを盛りすぎないでね、という意味です。
で、突然ですが、私の本職は「映像制作」です。普段、メディアやYou Tubeで流す動画(広告だったり、バラエティだったり)を作っています。映像や写真の世界で、最も重要なのは「光のコントロール」です。AI画像生成でもそれは同じ(AIが学習した時に、有名カメラマンや映画作品のビジュアルが多数入っていると言われている)で、それならば得意領域だと触り始めて3ヶ月くらいで気づいてから、召喚の成功率がグッと上がりました。
本筋に話を戻します。LoRAを重ねる際に重要になってくるのが、
「いかに光をコントロールするか?」
欲しい要素をてんこ盛りにしても破綻しないために、光をコントロールするための「調整用LoRA」をたくさん入れています。
使用プロントに書いてあるうちの
(ここでは「0」にしていて使ってないものもありますが、アニメ系の生成時には活躍したりします)
これだけの量のLoRAが「光を調整するためのLoRA」です。1つづつのLoRAの数値は小さいですが、絶大な効果をもたらしてくれて、画像のクオリティが違ってきます。この微調整を繰り返して、完成形に近づけていってます。そして、ここが一番の「沼」です。「0.1」変えるだけで別物のビジュアルになったり…。
それぞれ特徴はありますが、特に「リアル」にするために重要なLoRAだけサラッと解説して終わりたいと思います。
まず、難敵にして最重要ーー「コントラスト」です。
光の強さ、色調の強さ、書き込み量など様々なところに影響します。「黒ギャル召喚」において何が難しいかというと、褐色&ヌルテカの肌のためにはコントラストは高めがいいのですが、高すぎるとイラスト系の画風にどんどん寄っていく。他との調整で最後まで触るLoRAです。
そこで助けてくれるのがこれです。光の量をあまり変えずに、コントラストを高くしてくれます。ただ、強力なLoRAのため、少量で加えないと一撃で破綻します。
調整役として優秀なのがこちら。人物に正面から光が当たった画像が生成されることが多いと思いますが、それが一番の破綻の原因でもあります。このLoRAでは光の場所を人物から背景にずらして、人物に当たる光の量をコントロールできます。
繰り返しになりますが、黒ギャルでもアニメ系でも最重要なのは「調整用LoRA」だと個人的には思っていて、海外の召喚士さんだとたまに見かけるのですが、日本でたくさん入れて生成されてるものを見る機会がなかったので、細かめに解説してみました。
上級召喚士の方々には当たり前のことなのかもしれないですが、できるだけStableDiffusionを触り始めた方にもこの仕組みに気づいて、素敵な召喚士ライフを送ってもらえればと思い、書いてみましたので参考にしてもらえたら幸いです。
参考になったよ、という方がいらっしゃいましたら「いいね」など押していってもらえたら励みになります。今後は、「シーンにあった表情」や「リアルな肌の研究」について共有しようかと思っております。
それではまた。
全ての召喚士に幸あれ。