召喚士の皆様、お疲れ様です。
前回「黒ギャル召喚プロンプト」を共有して、多くの召喚士の方に見て頂けました。ありがとうございます(とても嬉しいです)。
今回はStableDiffusion web UI 1.5で「リアル系の肌」、特に“ヌルてか”と言われるようなオイルたっぷりめのお肌を召喚するためのプロンプト&LoRAをお伝えしようと思います。
召喚プロンプトはこれ
リアル系の生成画像でどこを頑張るべきかーー答えは「肌」です。ここを頑張ると、自然と背景や服までリアル系に寄っていきます。ただし、召喚に最も苦労する部分でもあるので、今回共有するプロンプト&LoRAで少しでも楽に召喚できるようになってもらえたら嬉しいです(私も修行中です)。
今回もまずは、実際に使ってるプロンプトを記載します。その後、どんなところに気をつけると成功率が上がるのか?を共有したいと思います。
◾️プロンプト
◾️ネガティブプロンプト
(使用LoRAはCivitaiの方で全てリンクも公開してますので、必要な方はこちらから揃えると楽だと思います)
https://civitai.com/images/29178520
NSFW寄りの生成画像はこちらで公開してます↓
https://civitai.com/user/DivingSuit/images?sort=Newest
「ヌルてか肌」の要素分解
ここから先は、どうやってこのプロンプトにたどり着いたか?(どう考えたか?)について少し共有します。「黒ギャル」記事でも書きましたが、召喚したいもの(完成形)は、どういう要素(パーツ)で成り立っているのか?を考えると、召喚成功率が上がると考えています。
今回も「ヌルてか肌」を要素分解します。
(1girl など基本的なものは除きます)
肌_質感:shiny skin, oiled skin(“ヌルテカ”を出すのは難易度・高)
肌_色:dark skin, dark skin face ※ADetailerをかけると顔だけ白くなる ※白っぽい肌なら無くてOK
ここまでは「知っとるわ!」という方も多いかと思います。
ここから先は重要なLoRAの共有です。
重要LoRA
リアルな「肌質」を生成するためのLoRAとしてはこちらをよく使ってます。
肌だけじゃなく、全体をリアルにしてくれるLoRAがこちら。強力なので、少量で加えて下さい。
「ヌルてか」要素を担うLoRAとしてお気に入りなのが、こちら。
あとは、調整用LoRAでさらにリアルに
「黒ギャル」記事でも書きましたが、これらを入れながら、光を調整するLoRAで微調整を繰り返して完成系に近づけていきます。
ここから先は「黒ギャル」記事の再掲なので、すでに読んで頂いた方はスキップで大丈夫です。
全部の要素に対応したLoRAを単純に足していくと、画像が「破綻」します。
手があらぬ方向に曲がったり、正面を向いているのにお尻が前に来たり、と。これは黒ギャル召喚だけでなく、アニメ系の召喚などでもありますよね。StableDiffusionが出始めの頃、LoRAの合計値は「1.5未満」と言われたりしていましたが、これは光の強さ、コントラストの強さ、色調の強さ、書き込み量がLoRAを重ねることで、どんどん強くなっていってメルトダウンを引き起こすからLoRAを盛りすぎないでね、という意味です。
で、突然ですが、私の本職は「映像制作」です。普段、メディアやYou Tubeで流す動画(広告だったり、バラエティだったり)を作っています。映像や写真の世界で、最も重要なのは「光のコントロール」です。AI画像生成でもそれは同じ(AIが学習した時に、有名カメラマンや映画作品のビジュアルが多数入っていると言われている)で、それならば得意領域だと触り始めて3ヶ月くらいで気づいてから、召喚の成功率がグッと上がりました。
本筋に話を戻します。LoRAを重ねる際に重要になってくるのが、
「いかに光をコントロールするか?」
欲しい要素をてんこ盛りにしても破綻しないために、光をコントロールするための「調整用LoRA」をたくさん入れています。
使用プロントに書いてあるうちの
(ここでは「0」にしていて使ってないものもありますが、アニメ系の生成時には活躍したりします)
これだけの量のLoRAが「光を調整するためのLoRA」です。1つづつのLoRAの数値は小さいですが、絶大な効果をもたらしてくれて、画像のクオリティが違ってきます。この微調整を繰り返して、完成形に近づけていってます。そして、ここが一番の「沼」です。「0.1」変えるだけで別物のビジュアルになったり…。
それぞれ特徴はありますが、特に「リアル」にするために重要なLoRAだけサラッと解説して終わりたいと思います。
まず、難敵にして最重要ーー「コントラスト」です。
光の強さ、色調の強さ、書き込み量など様々なところに影響します。「黒ギャル召喚」において何が難しいかというと、褐色&ヌルテカの肌のためにはコントラストは高めがいいのですが、高すぎるとイラスト系の画風にどんどん寄っていく。他との調整で最後まで触るLoRAです。
調整役として優秀なのがこちら。人物に正面から光が当たった画像が生成されることが多いと思いますが、それが一番の破綻の原因でもあります。このLoRAでは光の場所を人物から背景にずらして、人物に当たる光の量をコントロールできます。
折角最後まで読んで頂いたので、前回の記事とは違うLoRAも記載しておきます。最近、見つけたリアルに寄せるためのLoRAとしてお気に入りなのが、こちら。カラーグレーディングと肌に作用するLoRAのようですが、「0.1〜0.2」くらいが個人的には丁度いいです。
参考になったよ、という方がいらっしゃいましたら「いいね」など押していってもらえたら励みになります。次回は、リアル系だと動かしづらい「表情」をどう作るかを共有しようかと思っております。
それではまた。
全ての召喚士に幸あれ。