コロナウイルスで休校があったこと



専門家たちの見解では、これ以上の感染拡大を防ぐことは可能であり、そのためにはこれからの1,2週間程度が重要になってくる

感染拡大を防ぐためにできることはすべてやろう。というのが今回の要請だ。

生徒、教員が長時間同じ空間にいることによって発生するであろう集団感染を防ぐことを目的として3月2日から春休みに入るまでの間、全国の小、中、高等学校、特別支援学校に休校を養成した。


取り組み自体には賛成だけど、今のタイミングで行おうっていうのは反対かな。
発表したのが2月27日(木)。実施されるのは3月2日(月)。ということは、教員と保護者たちの準備期間は実質2日しかないことになる。


人口統計から高校生は約322万人、中学生は約326万人、小学生は約1,272万人となっているので、合計すると対象の生徒たちは1,920万人。
[https://www.stat.go.jp/data/jinsui/topics/topi1091.html]

高校生、中学生については食費さえ渡しておけばどうにかなるとして、小学生、とくに低学年を家に一人で留守番させておくのはすごく心配になる親が多いはず。


それに、これは生徒と保護者だけの問題ではない。

社会人なら気を利かせ、繁忙期は休まない。有給を使うときには1〜2週間は余裕を持って申請して周りに迷惑にならないようにしている。しかし、今回みたいに猶予が2日しかない場合は休むしかないだろう。そんな子供を持つ社員がいる会社は、必要によっては欠員を生むことになる。ただでさえ忙しい年度末という時期に欠員が出たら会社だって困るはずだ。
休まざるを得ない人が財務周りの職種だったらと思うとすごく可愛そうに思う。


コンビニへ行けばカップ麺や弁当が普通に売っているが、普段学校に通っている家庭ではお昼の食材を余分に買わないといけないことになてしまう。

中高生にお昼代を渡すとおそらくはコンビニ弁当、スーパーの惣菜といった手間なしで食べられるものが消費されるだろう。
物流が人手不足に悩まされているのは周知の事実だと思うが、休む親と休む生徒が集中してしまうような、いわゆるベッドタウンへの物資はいつもどおりに届くのだろうかと不安になる。

教育関係の構造に詳しいわけではないので実は的確な要請だったかもしれないが、今回のトップダウンの要請は現場が置き去りになっているような気がしてならない。