CT125に乗り始めた理由
かつて、年間20000kmペースで車を乗り回していたのにも関わらず、今となっては原付二種のCT125(以下ハンターカブ)が主軸となった今日この頃。何故カブに惹かれたのか、乗り始めるまでの経緯を今回は書き連ねておこうかと思います。
1 CT125との出会い
CT125 が発表されたのが2020年3月。当時ヤマハ・ビーノ( SA26J )を乗り回していたのですが、某キャンプアニメの主人公のように 50 cc スクーターでキャンプ道具を満載してアウトドア活動をするのは北海道ではあまりにも現実的ではない(行きたいキャンプ場まで 100 km 近く距離があり移動時間で詰む)ので、思う存分アウトドア用に使い倒せて且つ随分と格好いい見た目のCT125 は「いつか乗りたい」と思わせるきっかけを作るには十分なバイクでした。実際写真を見た瞬間すごく欲しかったし。が、同年秋に我が家にジムニーシエラが納車され、しばらくCT125 の事は長期の納車待ちと二輪免許が必要な点も相まって頭の片隅に追いやってました。
2 Power is everything.
そこから月日が流れ2023年。車はジムニーから再びレガシーになり、ハイオク&高燃費に頭を悩まされている最中に諸般の事情で手に入れたヤマハ・ビーノ( AY02 )を日頃乗り回していたのですが、出来心で札幌から占冠村まで約120kmの旅に出てみました。「お前ビーノの車両形式が変わってね?」と思ったそこのあなた、その通りです。ヤマハ自社製・キャブレター仕様のビーノからホンダOEM・FI仕様になってまぁ随分とパワーも出て航続距離も伸びたので遠出をする気が起きたのです。思えばこれが全ての元凶だった・・・
徹底的に後続車に道を譲り、時速30km”くらい”で走りながら感じた事。ヘルメットのシールド1枚越しに見える景色の美しさ、50ccの原付でもヤエーをくれるライダーの温かさ、そして低い速度域ならではの心地よさ。四輪では決して感じられないあれやこれやにすっかり酔いしれて、ビーノで占冠村に到着した写真をTwitterにアップした数分後、某氏から「門別なうなんだけど平取あたりで落ち合って原付ツーリングやらん?」と楽しいお誘いが。時間もまだ午後になったばかりで余裕があったので、即了承して60kmほど再び移動したのでした。
で、待ち合わせ場所に到着して待ち構えていたのは5速ミッション搭載の2ストローク原付、カワサキ・KSR。「乗れば変わるよ。君も、君の世界も」という彼の言葉(すまん、ちょっと誇張した)に誘われ、駐車場内でちょっぴりクラッチ操作を練習した後にいざ公道を走ってみて真っ先に感じた事。
あ、これ非常に楽しい…パワーって正義や……
と、カワサキ・KSRの面白さに秒で引き込まれてしまいました。ちなみにこのKSR、ボアアッ…げふんげふん。その後は2台で仲良く門別競馬場に向かい、資産形成にちゃんと失敗して帰路についたのです。めでたしめでたし…
ってならないのは皆さんもうお分かりですよね???
3 CT125を買う、買う。
そこから先はもう、本当にあっという間でした。ビーノ旅の翌週にはCT125を契約し、1ヶ月後には郵政カブ専用免許を取得して秋からは晴れてカブ主に。冬の間は冬眠してもらい、雪解けと共にカブ活を再開して「さぁ今年もたっぷり乗り回すか!!!」と思った矢先、不幸にも銀色の軽乗用に追突されてしまう。停車中の事故につき、一切無責任のr1ngoTMに対し、先方の保険会社、AIG損保が言い渡した示談の条件とは・・・
「修理するより新車買ったほうが安いから新車買ってくれん?」
いやね?追突された瞬間そう言われる気がしたんですよ。マジで。なので普通なら怒り狂うところを菩薩のような穏やかなマスクを被りつつ、内心では「バイク新車になってついでにソープランド20回ぐらい行けそうなお小遣い貰えるんじゃね???」とか思いながらやり取りしてました。当時現場に駆けつけてくれた方、後日様々な入れ知恵を頂いたフォロワーの各位にはこの場を借りて改めてお礼申し上げます。本当にありがとうございました。ちなみに保険会社からまだ連絡来てません。来たらこの文はちゃんと修正します。→事故半年後に完結しました。本当にソープランド20回いける額になった。
という経緯で本年6月末にまた新車のCT125が納車され、7月はツーリング三昧でした。ある時はヤマハ・TRXと2台でツーリングし、またある時はスズキ・カタナ(250cc)とBMW・RniteTと3台でツーリングし、そしてソロで上士幌を駆け抜けたり…。でも感じたことはビーノで占冠村に向かった時と全く変わってません。アウトドア用品もほぼ全て今まで車中泊用に導入したものが転用できてますし、何よりズボラに走っても50km/Lを下回らない圧倒的低燃費のお陰でいくらでも走れます。
車と違って快適要素は無いものの、疲労は温泉で吹き飛ばし、夜にキャンプ場で星空を眺めながら眠りに落ちるのは実に趣があるものです。自分が16歳くらいの頃は「バイクに乗るのは不良のやる事だ」と高校の教師に言われたものですが、今思えば16歳そこらで夜な夜な単車乗ってる奴のほうがよっぽど人生満喫してると思います。
アラサー、これからは楽しくバイクを乗るよ。