INGRESS:新要素「オーバークロック」について色々やってみました
■ご挨拶
皆さんこんにちは、お久しぶりです。お世話になっております。 INGRESSでは大阪エリアを中心に日本全国どこにでも現れるENLエージェント kizokuchan でございます。
ここ最近のingress的な動きといえば、少しずつ現地開催のファーストサタデーが再開されたり、MACHINAとかいう謎の第3勢力がポータルを支配し始めたり、それを取り返す実績が追加されたり、昨年の横浜に引き続き長野県上田市でアノマリーの開催が予定されるなど、11年目を迎えたこの位置情報ゲームはまだまだ飽きることなく我々を楽しませてくれそうな予感に満ちていると感じています。
今回はつい最近、2023年6月2日未明に突如実装された「オーバークロック機能」について筆者自身が色々試してみて分かったことをまとめていこうと思います。まだ不確定な事項が多々ありますので、完璧な解釈とはならず間違いが含まれている可能性があることをご容赦下さい。
◼️オーバークロック機能
それでは早速、新要素のオーバークロック機能(以後、OCと表記)について概要から解説して行きます。
まずは公式に発表された内容を一読してみましょう。
ちなみに「クロックオーバー」ではなく、「オーバークロック」です。クロックオーバーだと天の道を往き総てを司る男になってしまいます。私もよく書き間違えます。
長々書いてありますが、要するにOC機能とは「特定のポータルで特定の動作をこなすことで、最大4回分のハック出力を一気に得ることができるよ」という内容だとうたわれています。さらに具体的な方法が記載してありますのでそれを見ていきましょう。
◼️実際の流れ
◯前提「Ninantic Lightship AR」が使用可能であること
簡単に言うと端末上でAR動作を可能にするプラグインのようなものです。後述しますが最初にOCを実施しようとした際にインストールされていなければ、DLするかどうかの案内が出ます。了承した場合大体30MB程度のダウンロードが発生します。なお、非対応機種もありますのでご注意ください。
◯ingressのバージョンが2.117以降であること
アプリ起動時に表示されるVerを確認して、最新版でなければストアでアップデートしましょう。
◯「特定のポータル」へアクセスする
OCが可能なポータルには、ポータル中心に金色の八面体のオブジェがマークされています。スキャナーの表示を真上からにすると金色の点が打たれているように見えるはずです。マップを拡大すると八面体がはっきりと確認できます。ちなみにインテルマップでは対象ポータルを確認できないようです。
OC可能なポータルになる条件としては、「十分に質の高いポータルスキャンを備えたポータル」と記載があります。詳しい条件については書いてありますがおおよそ「真面目にポータルスキャンが複数回行われ、それによってポータル形状の精度が上がっており、周囲が安全であることが確認されている」くらいに捉えておけば良いと思います。公式の文章には「今後も質の高いスキャンデータによって対象ポータルが増えるかもよ」的なことも書いてあります。
通常、ポータルのハックはポータルの半径40m以内に近づくことで可能になりますが、OCを行うためには半分の半径20m以内まで近づく必要があります。この20m以内というのは意外に狭く、かなりポータル中心部に肉薄しないといけません。普通ならレンジインしたら即手癖でハックをしてしまいそうになりますが、グッと我慢して中心部に近づきましょう。OC可能な範囲まで近づくと、ポータル直上に立方体のオブジェが出現します。サイコロのフレームだけみたいなやつです。ちなみにドローンによるハックは現地でARを使用できるわけではないのでOCは出来ません。
ちなみに、20m以内に入ることが条件とされていますが、この後ポータルの対象物を直接カメラで撮影しなければいけないので、地下にいながら地上の直上にあるポータルや、建物内や乗り物から外のポータル、また夜間におけるOCはほぼ不可能と考えておいた方が良いです。
それとOC実装日の6月2日は私の住む地域の天気が雨だったこともあり、傘を片手に検証に出かけてみましたが残った片手でiPadのカメラを操作しながら最終的にグリフを入力するのは大変な苦行でした。雨の日のOCは難易度が跳ね上がるので避けた方がいいと思いました。
◯OC機能を起動する
十分に近づいたら、いよいよOC機能を起動しましょう。いつものようにポータルをタップしてポータル詳細画面に入ります。ハックボタンの右側にOCボタンが追加されています。距離が20m以内かつOC可能なポータルであれば、ボタンを押すことでOCが起動します。なお距離が遠いとボタンがグレーになり起動できず、非対応ポータルのボタンを押した場合、「良質なスキャンデータ沢山上げてくれればそのうち対応ポータルになるからスキャンして貰うこと出来るか?」と聞いてきます。恐らくOC機能の実装には、「良質なスキャンデータを多く集める」という意図も含まれていると思われます。
◯キー要求、不要を入力する
無事OCを起動したら、最初に見慣れた平面グリフ入力画面が出ます。キーが要る要らない、グリフのお手本表示を早くする遅くする、の入力をするあの画面ですね。OCの場合、ここでキー要求(MORE)か不要(LESS)かだけを入力します。何も入力しない場合、そのポータルのキーを持っていなければハックから出る、持っていればそれ以上出ないという処理になり、これは通常のグリフハックと同じです。
◯キャリブレーションを行う
ここまできたらようやくARが起動しますので、カメラをポータル対象物に向けながら軽く左右に移動しましょう。キャリブレーションに成功すると「×4」の様に出力を表す表示が出ます。これが実際に一瞬で行われるハック回数だと思ってください。ポータル写真のお手本が出ていますのでそれを参考に動かすと早いです。厳密には複数のスキャンデータを参照して、それに近しい画が撮れればOK、となっている感じがしました。失敗するとキャリブレーションを再度行うか、このまま進めるか聞いてきます。このまま進めると出力が1倍になってしまいます。また、キャリブレーション中に左上のボタンでOCを抜けることができますが、その場合は通常のグリフハックを途中で抜けたのと同じ扱いになり、通常ハックの処理が行われます。
◯立体グリフのオブジェを設置する
キャリブレーションが済んだら、立体グリフのオブジェを設置しましょう。基本的にはポータルの対象オブジェに正対する様に置いた方が良さそうです。設置が完了したらいよいよ立体グリフとご対面です。
◯立体グリフを読み解き、グリフを入力する
立体グリフは、小さな立方体とそれを囲むように存在する大きな立方体のそれぞれの辺、および立方体中心の点を使って線が結ばれています。立体的に張り巡らされた線を平面で見るようにすると、我々が慣れ親しんでいる平面グリフの形になりますのでそれを入力しましょう。見えづらい場合は画面を動かすと立方体の周囲を回ることができますので、見えやすい角度を探しましょう。
正直なところ、立体グリフは角度が変だと全然何のことかわからない場合が多いです。立体グリフはグリフの表示→グリフの入力ごとにボタンをタップして画面を切り替える必要があります。グリフ入力後にボタンを押すと新しく立方体にグリフが描かれます。この際、立方体の傾きが少々動くことが多いです。グリフの数はポータルのレベルによって通常グリフと同じく1連〜5連まであります。また、表示されるグリフのパターンは既存の形、および既存のパターンで連続表示されている模様です。また、平面グリフ同様に制限時間があり、1連〜3連なら30秒、4連なら19秒、5連なら17秒、というように基本的に数が増えると速さも求められるようになっています。4連の19秒および5連の17秒というのは、1つのグリフにかけられる時間が3〜5秒しかなく、正直かなり厳しいです。現状の「既存のグリフパターンしか出ない」という性質を利用して、1個目と2個目のグリフをなんとか読み解き、3〜5個目は表示された立体グリフに捉われず手癖でいつものパターンを入力する‥といった手段を取る方が上手くいったケースが何度もありました。
◯答え合わせ、そして出力
グリフを入力し終えるか制限時間が0になると、平面グリフと同じく答え合わせが始まります。同時にグリフ正解ボーナスとスピードボーナスも表示されます。グリフ正解ボーナスは全問正解なら1つ成功につき約30%、不正解があった場合は1つ成功につき10%加算されます。スピードボーナスは全問正解の場合のみ一律100%加算されるようです。
その後、ボーナスが加味されたハック出力に応じたアイテム、および実績値を獲得することになります。出力や実績値の詳細については後述します。
公式に書いてありますが、OCによるハックはミッションやデイリーハックなどの条件を満たすようなので一安心です。しかし周回ミッションなどで同じポータルを2度使う場合などが考えられますので、バーンアウトで手詰まりになるのを避けるためにOCによるハックはやめておいた方が賢明かもしれません。
と、ここまでがOCの大まかな流れです。ポータルに接近してOC起動→キャリブレーションして立方体設置→グリフを読み解いて入力→アイテムを獲得、となります。なんとなく想像が付くとは思いますが、通常のハックや平面グリフハックより手間や時間がかかります。何度かやってみましたが、手際よくやってもおよそ1分程度はかかると思います。
次項からはOCの詳細な仕様について確認していきます。
◼️主な仕様
ここからは、OC機能の「一度に最大4回分のハック出力が得られる」という概要について、もう少し深掘りして仕様を確認してみたいと思います。主なQ&Aは先述の公式にも記載がありますので、あわせて確認していきましょう。
◯「最大4回分」の意味
厳密には「バーンアウトするまでのグリフハックをまとめて一気に行える」と考えれば分かりやすいかと思います。通常、一つのポータルについて所定のインターバルを挟んで4回ハックするとバーンアウト、俗に言う「枯れた」状態になります。この4回分のハックをまとめて行うことができる、ということです。つまり1回ハックしたあとなら3回分、2回ハックしたあとなら2回分のハックをまとめて行うことになります。
以降、特に表記がない場合はOCにおけるハックは最大の4回分を想定した内容だと思って下さい。
◯MH、HSを使用する
先述の通り、OCを使用するとバーンアウト状態になるまでの分のハックをまとめて行い、ポータルはバーンアウト状態となります。この状態から次のハックが可能になるには4時間待つ必要があります。しかし、特定のMODを入れることで時短が行えます。
MH(マルチハック)は、バーンアウトするまでのハック可能回数を増やすことができます。MHにはコモン、レア、ベリーレアの3種類があり、それぞれハック回数を+4、8、12回増加させます。また、MHを入れたプレイヤーだけでなく全プレイヤーが同じ恩恵を受けることができます。では先ほどOCを実行しバーンアウトしたポータルにCMHを入れるとどうなるでしょうか。ハック可能回数が4回増えることになりますので、この後通常ハック4回もしくはOC1回を実行することが可能になります。ただし、OCには通常のハックと同じクールタイムが発生するため、自軍色なら180秒、反対色か中立ポータルなら300秒待つ必要があります。
HS(ヒートシンク)はハックしてから次のハックまでのクールタイムを減少する効果があり、こちらもコモン、レア、ベリーレアの3段階存在します。クールタイム減少効果は全プレイヤーに効果がありますが、それとは別にMODを入れたプレイヤーにのみ、「今までのハック回数、およびクールタイムをリセットしてすぐハックできる状態にする」効果があります。つまり1回ハック後であろうがバーンアウト状態であろうが、そのポータルをハックする前のまっさらの状態に戻れるわけですね。お察しの通りですが、HSを入れたプレイヤーは直後からOCを再度実行することが可能になります。
◯出力について
さて、とっても気になるアイテム出力について検証結果から解説します。
冒頭から繰り返し「最大4回分のグリフハック結果をまとめて得られる」と書いてきたように、得られるアイテム出力は
「グリフハック1回分の出力×4倍」 ではなく
「グリフハックを4回行った分のアイテム出力の総和」 となります。
これは、得られるポータルキーやアイテムが必ずしも4の倍数ではないことからも明らかだと考えています。ここで大事なのは「行うグリフハックは一度のみで、その成否による効果が4回分全てに反映される」ということです。「グリフハックを行った結果を参照してアイテム出力を演算する、という処理を一瞬で4回やっている」と書けば分かりやすいでしょうか。つまり、グリフを全て成功させれば一度のグリフハック成功のほぼ4倍の期待値のアイテムが得られますが、失敗してしまうとほんの僅かのアイテムを得たりキーが1本も出ないままポータルがバーンアウトしてしまうリスクがあるということです。
◯デイリーボーナスについて
では、デイリーボーナスはどうなるのでしょうか。ingressでは日付の変わる0時を回った後に最初に行うハックのアイテム出力にブーストがかかります。1〜6日目は2倍のブーストがかかり、連続7日目のハックでは3倍のブーストがかかります。以降はこれを繰り返します。これは公式Q&Aに答えが書いてあり、「複数回のグリフハックをしている分の一回分にだけブーストがかかる」ことになります。すなわち、もし連続ハック1〜6日目の最初にOCを行った場合、
「デイリーボーナス付き2倍のアイテム出力×1+通常アイテム出力×3」
の出力がまとめて得られることになります、7日目なら3倍×1+1倍×3の出力です。
以上のことから、立体グリフに余程の自信があれば手早く大量のアイテムを得ることができますが、失敗するとデイリーボーナスの恩恵を殆ど受けられなくなりますので、デイリーボーナスは通常の平面グリフハックで安全に得ることを強くお奨めします。
◯ポータルフラッカー、バトルビーコン
続いてポータルフラッカー及びバトルビーコン終了後のアイテムブーストの影響について説明します。
ポータルフラッカーはポータルに設置すると効果が発生するビーコンで、設置したプレイヤーだけでなく、効果継続中にハックした全てのプレイヤーが得られるアイテムの出力を純粋に2倍に増やします。これはグリフハックで得るボーナスアイテムにも作用します。ポータルフラッカーの効果はプレイヤーが合計150回のハックを行うか設置後10分で終了し、直後にポータルにデプロイされているレゾネーターのエネルギーが全て半減した状態になります。しばしば味方が数人集まってポータル密集地帯にフラッカーを複数設置し、短時間でアイテムを効率的に大量取得する「FF(Flash Farming)」が行われています。
バトルビーコンはポータル設置後に発動し、一定時間で区切られた任意の回数のピリオドをそのポータルのキャプチャで争います。各ピリオドの終了時にキャプチャしている陣営にポイントが入り、全ピリオドの終了後に獲得ポイントで勝者が決定します。バトルビーコンによる戦闘の終了後は一定時間そのポータルから得られるアイテムの出力が上昇します。その際「如何に激しい攻防があったか」を目安にカテゴリーと呼ばれるランク付けが行われます。設置後に無風で終わればカテゴリー1、それなりのわんこ合戦で取り合いが発生したらカテゴリー3、などといった具合ですね。カテゴリーが高いほどアイテムの出力にブーストがかかります。
OC機能で得られるアイテム出力は、上記ポータルフラッカー及びバトルビーコン終了後の出力ブーストの影響を受けると書かれています。ただし、OCはあくまでも「グリフは一度きり、その結果を複数回のハックに適用する」という処理が基本になっていますので、例えば×4ならフラッカーの効果を4回分消費してそれぞれのアイテム出力を2倍し、それらの総和が獲得アイテムとして表示されている、ということになります。こちらもハイリスクハイリターンであり、どちらかというとハイリスクの方が勝ります。
またFFにおけるフラッカー使用は、大抵ハックが早回しかつ最大回数行えるようにVRHSや各種MHなどが優しい同志によってデプロイされていますので、近況の雑談でもしながら複数ポータルをせわしなくグリフハックしていればあっという間にインベントリがパンパンになることは必至です。なのでよほどお急ぎの時でない限りフラッカーの焚かれているポータルは丁寧に通常の平面グリフハックで堅実にアイテムを得ることを強く強くお奨めします。
◯じゃメディアも複数出る可能性があるの?
出ないみたいです。公式Q&Aには冷たく「いいえ。」とだけ書かれていました。
ingressにおいては特定のイベントをお知らせするためや、イベントの記念品や、そのイベント内で謎を解くためのヒントのパーツとして「メディア」というアイテムがハック時に出ることがあります。メディアを開くとブラウザが開いて特定のページへ飛んだり、YouTubeの動画へ直接リンクしていたり、もしくは集めること自体がイベント時のポイント加算になったりすることがあります。メディアはアイテムの一つと認識されていますので、所持するとXMPやレゾネーターと同じくしっかりインベントリの枠内にカウントされます。しかし基本的には所持するかフィールドに捨てるかリサイクルするしかなく、日々の活動においてはあまり役立てることが出来ません。
世の中にはいろんな人が居るもので、このメディアをとにかく集めまくって単純所持することにかけては右に出る者がいないというメダル王みたいなプレイヤーが存在します。おそらくメディアが複数出て喜ぶであろう人は私の知る限りその人だけなので、この質問はその人を想定して念のため書かれたものと推測します。皆さんも持て余しているメディアをお持ちでしたら、機会があれば渡してみることを強く強く強くお奨めします。
◯伊藤園+、−の効果
ingressには現在、複数のスポンサー企業がついており、その中でも伊藤園は最初期の頃から長きにわたりスポンサー契約を継続してくれている企業です。アノマリーなどのイベント時にはお〜いお茶などを参加者に配布してくれたり、全国の伊藤園自販機がポータルになったり、以前は自販機で購入したペットボトルに応募コード記載のシールがついており、ポイントを貯めて応募するとグッズやQUOカードやゲーム内レアアイテムが当たるなどの通称「ガ茶」キャンペーンも何回か実施してくれましたまた是非やって下さいお願いします。
そんな伊藤園が満を持してingressゲーム内のコラボアイテムとして出してきたのが、「ITO EN Transmuter +(−)」です。プレイヤー内では「お茶+(−)」という通称で定着しています。ポータルにデプロイできるMODアイテムで、ハック時のアイテム出力傾向を変化させることが出来ます。「+」をデプロイするとレゾネーターやシールドが出やすくなり、「−」をデプロイするとバースターやウルトラストライクが出やすくなります。
OCによるアイテム出力は、上記伊藤園MODによるアイテム出力傾向変化の影響を受けると書かれています。実際に伊藤園入りのポータルでOCを試したところ、出力されるアイテムの種類に偏りがあることを確認しました。
◯獲得APと実績
2023年4月25日頃にポータルハック時の獲得APについて変更がありました。それまでは敵陣営のポータルをハックすると100AP、自色と中立は0APでしたが、敵陣営ハックは200AP、自色と中立は100AP獲得できるようになりました。グリフハックによる成功ボーナス、スピードボーナスに変更はありません。
OCでは事実上、4回ハックをしていることになりますので、ポータルの色によって200AP×4もしくは100AP×4の獲得をしていることを確認しました。グリフハック成功による正解ボーナスやスピードボーナスによるAP付加はどうやら無いようだと思ったのですが、どうやら自陣営のポータルに限って、グリフ成功1個につき50APが加算されていることがわかりました。この成功数×50APについても4回分の獲得がされています。従って、OC実行時には敵陣営ポータルなら800AP、中立なら400AP、自色なら400AP+グリフ成功した個数×200APの合計値を得ることになります。
例1:敵陣営L6ポータルをOCハック、4連グリフ成功→800AP
例2:自陣営L3ポータルをOCハック、3連グリフのうち2個成功→400+50×2×4=800AP
通常ハック、グリフハックに関わらずポータルをハックした回数で増加する「Hacker」の実績が存在しますが、OC実行後はHacker実績が4増えていることを確認しました。
また、1連〜5連のグリフを完答した時のみ増加する「Translator」の実績が存在します。1/2/3/4/5連のグリフを完答した際に得られる実績はそれぞれ1/2/4/8/15ですが、OCにおいて4連グリフを完答した後にTranslatorの実績値が32増えていることを確認しました。このことから、OCにおけるグリフハックを完答すると平面グリフハック完答時の4倍の実績値を得られる、ということになります。
以上の内容からも、OCは単なるアイテム出力の増幅というわけではなく、一度に複数回のハックを実行しており、初回のグリフの結果を代表して参照しているものだということがお分かりいただけるかと思います。
◼️メリットとデメリット、使うべき場面そうでない場面
さて、ここまでOCのやり方、処理の仕組み、細かい仕様を書いてきました。
ここで改めてOC機能のメリットとデメリット、および使うべき場面とそうでない場面について、検証を繰り返す中で気づいたことも含めながら挙げてみようと思います。
◯メリット
•一発で4回ハック分のアイテムを得ることができる
•通常ハックの4倍のAPを一気に獲得できる
•Hackerの実績が一気に4増える
•グリフ完答した場合はTranslatorの実績が通常の4倍増える
•MH、HSを併用すれば更にアイテム回収が捗る
◯デメリット
•ポータルに肉薄しなければ使用できない
•室内、車内などから外のポータルは使用できない
•雨の日、夜間の使用は現実的でない
•人の多い場所ではやり辛い
•特定のポータルでしか使用できない
•グリフに入るまでの手間が多い
•グリフの認識が難しい
•グリフの制限時間が厳しい
•グリフ失敗時のリスクが大きい
◯使うべき場面(使ってもいいかな…程度)
•アイテムの手持ちが少なく、迅速に補給をしたい時
•リンク起点などのキー集めを効率よく行いたい時
•グリフに自信があり、高レベルポータルから効率よくアイテム回収したい時
•対象オブジェの周りをカメラ向けながらウロウロしても大丈夫そうな時
•じっくり4回ハック分滞在する時間はないけど、1〜2分程度なら可能な時
•とにかくHacker実績を伸ばしたい時
◯使わない方がいい場面
•その日の最初のハックでデイリーボーナスが入る時
•フラッカー入りのポータルで補給を行う時
•その場で落ち着いて複数回ハックできる時間の余裕がある時
•移動中なのでサッとハックして次へ行きたい時
•グリフボーナスのAPもきっちり稼ぎたい時
•人通りが多い場所、夜間、雨の日
•立体グリフを理解できる自信がない時
こんなところでしょうか。かくいう私も4連以上のグリフの順番はある程度覚えている方なのですが、立体グリフを這い回る謎のカクカクを見て唸っているうちに10秒も消費してしまうなんてことが多々あります。
今の所、触れてみた感想としては
「立体グリフの配置が滅茶苦茶すぎて読めなァァァァい!!」
「でも一回グリフを入れるたびに立方体の配置が変わるゥ!」
ってな感じでして、成功率はまだ極めて低い状態です。
見えます?一瞬で判断つきます?このグリフ
どこに出てるんだお前、だいぶ探したぞ。
そもそもグリフの制限時間がかなり厳しいです。
二次元グリフハックは一度お手本を見てから制限時間内に全てのグリフを入れる形式でしたが、OCにおいては立方体を設置した瞬間からカウントダウンが始まります。つまりお手本表示中も残り時間は減少していくんです。グリフを理解してグリフ入力ボタンを押してグリフを入れて入力完了を押して、そしてまた次のグリフが表示されて…というループを4連なら19秒、5連なら17秒で完了させないといけません。5連グリフの1つに割ける時間は3.4秒です。しかもお手本グリフの立方体は毎回微妙に傾きを変えて表示されるので、それが既存のグリフに見えるような角度を自分で動いて探さなければなりません。ちょっと現実的じゃないですね。
あとは、自分の行動範囲のポータルにどれだけ対象ポータルがあるのか、という点も重要です。私の家には無いんですが、世の中にはどうやら自宅に居ながらにしてポータルがレンジインする、いわゆる「宅ポ」なるものがあるらしくて、それはそれは毎日のハックが捗るらしいんですよ、ウチには無いですけど。雨の日も寝る前のお布団の中でもちょいとスキャナーを開けばハックできちゃうんだから羨ましいことこの上ないんですよウチにはないんですけどね。
じゃあこの宅ポがOC可能だったらもっと捗っちゃうのかというと、決してそんなことはないと思うんですよね。なぜなら在宅中に気が向いた時ゆったりと落ち着いてハックをすればいいわけで、いちいち外に出てカメラを使って難しい立体ハックと睨めっこする必要性は無いわけです。ただし、自分の生活圏内や通勤経路等にあり、補給源だとかリンクの起点に使っているポータルとなると話は違ってきます。多少無理をしてでも一気に4回分のハック結果が得られる機能は魅力的に映ると思います。いつもは簡単にハックして通り過ぎちゃうけど、1分くらいなら立ち寄り可能で…的な場所ならスキャンを頑張ってOC可能にするのもアリかもしれません。
今後立方体の向きが固定されたり、制限時間にもう少し余裕が出れば違ってくるのかもしれませんが、現状では3連までのグリフを的確にこなしてアイテムやキーを大量に取得するか、時間に余裕がある時に気まぐれでやってみるくらいの使い方しかなさそうです。公式が言う「迅速にハック」にはちょっとまだ遠い気がします。まあ「オーバークロック」の名前の通り常用的に行うものではなく、ここぞという時に使うものとして認識しておいた方がいいんでしょうね。OCに関する実績の追加は「今のところない」となっていますので、もし追加するのであれば是非もう少しとっつき易い形に仕上げてからにして欲しいと思います。
◼️忙しい奴はここだけ読め
と、いった感じでオーバークロック機能について検証したことをまとめましたので、最後にもう一度概要と特徴だけ簡潔に記述します。
オーバークロック機能とは:
「バーンアウトするまでの最大4回分のハックを一気に行える機能」
やり方:
•良質なポータルスキャンが沢山されたポータルが対象、マークで確認可能
•20m以内に近づいてOC開始
•グリフでキー要求するかしないかを決める
•対象ポータルをカメラで流し撮りする
•立方体を設置、立方体から平面グリフを読み解いて入力
•グリフ成功に応じてボーナスが含まれたハックを複数回行ったアイテムを獲得
仕様:
•最大出力は4回分、すでにハックした回数の分は差し引かれる
•MHやHSを使えばバーンアウトを解除でき、再度OCも可能
•デイリーボーナスは複数回ハックの1回分にだけ有効
•フラッカーの2倍は全部に乗っかる、ただし複数回消費したことになる
•メディアは複数個出ない
•伊藤園MODの影響は受ける
•獲得APは基本的には通常ハック複数回分に準ずる
•Hacker実績は複数回分増える
•Translator実績はグリフ全成功なら複数回分増える
•グリフパターンは、平面グリフの既存パターンのみ出現
注意点:
•制限時間が短すぎる
•立体グリフ解読には慣れが必要
•立方体が変な場所に出たり、変な向きで出ると厳しい
•周りに気をつける
•現状、無理してやるものではない
こんなところです。
駆け足で書いたので荒っぽいところもありますがご勘弁ください。
とりあえず今は個人的には赤ポ狩りの楽しさとかアノマリー直前の気持ちの高まりの方が大きいんで、OCについては暇を見つけて検証を重ね、理解を深めたいと思います。
それでは、よきingressライフを!!
分かんねえって!!!
(最終更新:2023-06-07 17:55)