1.決断できないクドリャフカ 【#一週間クドリャフカ】
ということでとうとう始まりました。始まってしまいました。
これ本当に7日分も書けるんだろうかという不安を一旦押し込めて、元気に語っていきましょう。
いきなりですが、冒頭で引用したシーンについて。
たまたま意味深な感じになってしまったんですが、これは自動販売機の前で何を買うか決めるというだけのシーンです。
クド曰く、学食の食券を買う時なんかにも同じ事をして、「うどんそば」を買う事になった経験があるんだとか。スリリングな食生活が堪能できるとのことですが、しなくてよろしい。
正直、普通に読んでいたら気にも留めないテキストでしょうし、私自身も最初に通った時は特に何とも思いませんでした。
が、このくだり、よくよく考えてみたら後々のシナリオの主題に繋がり得る伏線みたいなものなんじゃないかという気がしてきました。
クドルート、最後の選択肢を思い出してみましょう。
暴動が起きた祖国へ、家族に会うため帰るべきか、否か。悩んでいるクドリャフカに、理樹はとある言葉をかけます。
「帰るべきだ、と言おう」
「帰らないべきだ、と言おう」
「クド自身はどうしたいか聞こう」
そう。全てが終わった後に見られるもう一つの結末、それはまさしく「クドリャフカ自身に選ばせる」所から始まります。
元々は自分に委ねられた以上どちらかを示してあげていた場面で、理樹は「自分自身で選択しなければならない」事を突き付けるのです。
それはとても残酷なことかもしれませんが、クドリャフカが正しく前を向き、進んでいく為には絶対に必要なことでした。
結果がどうなったとしても、「自分で選ぶこと」それ自体にとても大きな意味がある。そんな意図を感じるシナリオの内容も相まって、あの日ジュースを選びかねていたクドリャフカの姿を描いたことにも、もしかしたら意味があったのかなあと思ったりします。
そんな所です。ここからオマケの萌え語り。
そもそもシナリオの主題を抜きにしても、優柔不断な子ってなんだか個人的には惹かれてしまいます。
もしかしたら単純に自分に重ねてるだけなのかもしれないのですが、心の揺れ動く様というか、ちょっと精神的にフラフラしてそうな感じが「見守りたいな」と思わせてしまうのかもしれませんね。
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