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僕の旅は、小学六年生の夏に家族で行った、三ヶ月ヨーロッパの旅から始まりました。

物事をまだ点でしか捉えられないような、そんな時分に経験した三ヶ月ヨーロッパの旅というのは、とても刺激的で印象強く僕の心に残っていて、その中でも特に、父と弟と三人で約800kmの道のりを歩いた、スペインの聖地巡礼は、僕の人生に大きな影響を与えています。

高校卒業後、就職も進学も選ばず、半年間お金を貯めて旅に出るという選択をしたのは、この経験が一番の要因になってると思う。

19歳ヨーロッパ周遊の旅、僕がこの旅で決めていたのは一つだけで、スペイン巡礼を、今度はより長い距離を自分ひとりで歩くこと。

あとは気の向くままに気の向く場所に、貯金が尽きたら帰ろうかな~なんて思いながら旅に出ました。

イギリスの親戚を訪ね、電車に乗ってフランスの首都パリへ

色々と情報を集めながら、一人旅の仕方も学びながら、行き当たりばったりという言葉が綺麗に当てはまるような旅の始まりで

自分の頭の足りなさを痛感させられることばかりでした…

そんな中なんとなく目指していた街は、ボルドーというワインが有名な街で、イギリスに住む親戚のおじさんが、そこから歩いたことがあるよと教えていただけたので、ボルドーで実際に巡礼者が泊まる宿を探してみると

本当に宿を見つけたので、七年前に歩き始めた街の少し手前の街から、そしてゴールした街を超えて海まで、スペインは東から西へとまるまる横断する約1140キロkm歩くという聖地巡礼をしました。

七年前見た景色と、ある程度物事を考えられるよになってから見る景色は、やはり全然違っていて、覚えのある道をなぞりながら、あの頃と今を比較しながらただただ歩く、そんな日々はとても有意義な時間で、今ではあの道自体が僕にとっては聖地みたいなものです。

巡礼を終えてからは、休息も兼ねてモロッコでのんびりと過ごそうかなと思い、モロッコでゆったりとした日々を過ごしました。

日本人が集まる宿で泊まって、仲良くなった人たちと年を越したり

そのままの流れで、船で一緒にイタリアに行き、イタリアを南下して、船で東欧へ、おのおの行きたい場所を見に別れたり、ハンガリー集合で~なんて、あとで合流したりしなかったり… 

人と旅をする楽しさも、一人旅の楽しさも贅沢に味わえる、そんな旅をしました。

そのまま楽しい旅をずっと続けられると思っていたんですが、残念ながらどんどん広がるコロナのせいで、一時様子見と避難も兼ねて、物価が安くて長く滞在できるジョージアという国に逃げ込んだら

すぐにロックダウンしてしまって、5ヶ月間帰国難民をするという形で旅がおわってしまいました。

旅に出ようと思ったきっかけ

7年前の経験は僕の中で凄く大きく良かったものとなっていて、まだ稚拙な僕には中学校三年間の生活が、ひどくつまらないものに見えてしまうほどの、素敵な経験だった。

燻り続けた自分へのご褒美という訳ではないですが、高校一年の冬にバイトで稼いだお金で、初めて一人旅に出ました。

父の友人の住むカンボジアに、自分の力で遊びに行きました。

発展途上国に行くのも初め手の経験で、現地に到着した時の衝撃は今でも忘れられません。

現地についてからは、父の友人にお世話になる形だったので、帰ってきてからは、いつか完全に一人旅がしたい、そんな思いが芽生えて

花まで咲かせて主張してきたので、高校卒業後、お金を貯めたら旅に出ると決めました。

旅を通して変わったこと

旅をすると、海外、全く違う文化に触れ、いろんな景色を見たり、色んな人と触れ合ったりすることで、自分のことも同時に知っていくことができると僕は感じました。

また、七年前に歩いた時と比べて、今のほうが知ってる事も、言葉も多いので、昔見たアニメを大人になってから見たら見え方が違うのと一緒で、ただ楽しかった毎日に、こんなに情報があったんだと

同じ自分でも、こんなに変わるもんなんだなと、いままでに見てきたものや、聞いたもの、感じたことが、価値観となって自分の中に落とし込まれていく

そんな時間は本当にかけがえのない時間だと、僕は思います。

サポートよろしくお願いします! 皆さんの応援は、僕が過ごす素敵な毎日を超素敵な毎日へと昇華させます。 ジュース一本分の応援で、僕はジュース三本分喜びます! 僕の価値観がより多くの人に気に入ってもらえますように…