妹の帰省

少し前、ゴールデンウィークの話である。この妹が、1ヶ月だか2ヶ月だかぶりに帰ってきた。こいつは帰ってくる度に「何かもらって帰れるものはないか」と家中を漁るので、こんなものは帰省というより敵襲だと思っている。

そして妹が帰ってくる度に、毎回毎回持って帰ろうと虎視眈々と狙っている、わたしの持ち物がある。

サク山チョコ次郎のぬいぐるみポーチである。

１年くらい前、ローソンに置いてあったので買った。2,189円は高いな、と今でも思っている。なんで高いのにわざわざ買ったのだろう。でも高かったなりに可愛がって、ちゃんと部屋に飾ってある。毎日顔を見ている。

高かったのであげられないというのもそうなのだが、実はこいつ、今かなり高騰している。もう2,189円ではきかない。フリマサイトでは中古でも5,000円台の価格が平気でつけられ、それでも売れていた。

もちろん妹はサク山チョコ次郎に資産としての価値を見出しているわけではなく、「かわいいからほしい」というだけなのだろうが、何にしたってあげられるわけがない。5,000円だぞ。

しかしこのまぬけ面に5,000円って、すごいことが起こってるな。たぶんわたしよりよっぽど高いよおまえ。

今回も妹の手からチョコ次郎を守り抜いた。
次はお盆かもしれない。