カラオケに行こう、行こう、行こう、の話
勤労感謝の日の前日、ゆとりちゃん(西天満にあるバーの名前です、一応)のお客さん5人くらいでオールでカラオケに行くことになった。なった、というか、言い出した原因を辿れば半分くらいはわたしかもしれない。ド平日なのに翌日(木曜)が休みだなんて、カレンダーどおりに働いている人間にはかなり貴重な機会だったのだ。お盆のカラオケも叶わなかったし。
みんなでゆとりちゃんを出て、「今からカラオケ行くぞ~オールするぞ~!」とカラオケ店に向かう一番愉快な時間に、なんか妙なおっさんとすれ違った。
あのおっさん、立ちションのムーブしてない?
決めつけるのは良くないが、立ちションじじいだったとしたら全く見たくない。できるだけじじいから目を逸らして、「カラオケ楽しみだね♪」みたいな顔をして通り過ぎた。
しかしここに集まっているのは、漫画犬リスナーでありゆとりちゃんの客であるような人間ばかりである。仲間内の一人がなぜかそのおっさんのムーブをわざわざちゃんと見ていたらしい。
「立ちションしてましたよ」
結局立ちションじじいだったんかい。
「あと、手を合わせてました」
なんなんだその信心。そして土地神への信心と倫理観はこうも関係のないものなのか。
世の中にはいろんな人がいる。
分かり切っていたはずのそんなことを、改めて思った夜だった。
あと、カラオケに5時間ぐらいいたのに何も覚えてなくて凄かった。カラオケの閉店時間とか次の日の仕事とか、何も制約がなかったら我々は何時間あそこにいたんだろうな。