オタク・早口・語り
おジャ魔女どれみ（無印）全51話を、5日間くらいかけて一気に見た。
少なくとも言えるのは、いくら好きなアニメでもこんな見方はしない方がいい。普通に疲れるから。もちろん毎日きっかり10話見ていたわけではなく、日によっては8時間ぐらいぶっ続けで見ていたので、そりゃ疲れるわなとしか言えない。面白かったけど。アバンタイトルを見逃したくなくてOPもEDもスキップしなかったから、おジャ魔女カーニバルときっと明日はを本当に50回以上聴いた。40回越えたあたりからさすがに狂うかと思った。
全話感想とか書いてビビらせてやろうかとも思ったけど、疲れたのでやめておきます。ていうか、おジャ魔女どれみ全話レビューやってる人なんてネット上にいくらでもいるだろうし。というわけで、印象に残ったところや全体のざっくりした感想でも書いていこうかな。
●わたしはおジャ魔女どれみシリーズ全体を通して一番好きな話はナ・イ・ショののんちゃん回というベタな回答しか持ってなかったのだけど、第一シリーズを改めて見るとあいちゃん初登場回がかなりアツい。この話かなり好きかも。「物言いは雑だし振る舞いが小学生っぽくなくて可愛くない奴」だったあいちゃんが、この一話の中で「人懐っこくて家族思いで家庭の事情で苦労してて、でも明るく生きてる女の子」になるのが凄い。最初はあいちゃんを「嫌な子！」と思っていたどれみちゃんとはづきちゃんがすぐに「あなたのこと誤解してたみたい」と態度を改められる、その素直さも尊いなと思う。
●プリキュアシリーズにはあんまりない要素として、「クラスメイト全員に個性があり、ストーリーがある」という点がある。やな宿題は全部ゴミ箱に捨てちゃえ〜♪のOP映像でモブだと思ってた奴、意外とちゃんとメイン回がある。わたしは奥山なおみちゃんが好き。小学生時代に背の高さや胸の大きさをからかわれてたなおみちゃんが小説版で読者モデルになってるの、こんなん男子全員後悔してるだろ。
●そんな感じでモブみたいな奴も含めてキャラクターを丁寧に掘り下げているから、「本当に嫌な奴なんていない」と思えるようにヘイト管理もしっかりしてるなと思っているんだけど、島倉だけは第1期だけじゃ微妙だったな〜！玉木はかわいいところもあったけど、島倉はな〜！まぁ終盤の展開を起こすためのキーパーソンだから仕方ないのかな〜。
●そういえば魔法を題材にしたアニメで「魔力」みたいな概念が一切出てこないのちょっと珍しいな、と思った。魔法にセンスや練習は必要みたいだけど、本人の魔力とかそういうのはなくてエネルギーは全部魔法玉に依存しているっぽい。
●おんぷちゃん登場よりぽっぷちゃんの仲間入りの方が先だったんだ！という発見。ぽっぷちゃん加入後からOP映像がちょっと変わるんだけど、そういえばおんぷちゃんは最後までOPとEDには登場しなかったな。
●おんぷちゃん、無印の時点では全く「追加戦士」ではなく全編通して「ライバル」だったな。これもプリキュアシリーズではあんまりない要素だから改めて新鮮だった。
●おんぷちゃんマジで言うこと聞かないな〜！禁断の魔法を使うなって何回も注意したのに！それでも最後の魔法が魔女見習いのみんなを守るためのものだったから、どれみちゃん達が必死で呪いを解こうとする流れ、お話としてよくできてるな〜と思った。あのお守りって結局なんだったんだ、というのは解決しないままだったけど。
●おジャ魔女どれみ全シリーズ通して、ピュアレーヌとかバッドアイテムの設定ってマジで影薄いな。わたしも忘れてた。この辺のお話、本当に良くも悪くもなかった。昇級に伴ってピュアレーヌになれるなら、じゃあおんぷちゃんはなんでバッドアイテムのこと知らなかったんだろう。
●認定玉の設定もなんかよくわからなかったな。昇級試験に受かると認定玉が貰えるなら初期からあってもよかったじゃんその設定。
●無印ではマジョピーは出てこなくてマジョポンだけ出てくる。覚えました。ヘヘとかもそうだけど、この頃のコギャルブームを感じるキャラクターだなぁ。
●しかし意外とあんまり時代を感じさせるような回はなかった。おんぷちゃんメール騒動回くらいじゃない？どれみちゃん、「メールって何？」って言ってたぞ。出てくるパソコンも太い太い。
●「今度の土曜は休みだよね？」というさりげない台詞に、彼女らが隔週で土曜に登校していることが感じられた。そういえばそうだったわ。
●今まで特に気にしてなかったけど、令和の世にこれの放送はキツそうだな〜！と思う要因のひとつに、オヤジーデの存在がある。小学3年生のおんぷちゃんをやらしい目で見てるの、良くなさすぎる。
●でも総じてストーリーの破綻とかもないし丁寧で面白いアニメだなぁという感想は今も変わらない。わたしが魔女見習いになったらマジカルステージの呪文は「たおやかに」と言おう。
今週末はおジャ魔女どれみ♯を見るぞ〜。