博多2日目
福岡に来た目的。
何もうどんやもつ鍋を食べに来たわけじゃないんだよ、わたしは。
第一部が「俺達の夏編」、第二部が「俺達の年末編」ということだったので、第一部は古い曲中心かなと勝手に思っていたが(中止になったツアーがそういうコンセプトだったので)、半分くらいは新アルバムからだった。後で分かったことだが、「俺達の夏」はナンバーショットのことを指しているらしい。福岡のライブだからか、なるほどね。
1曲目のTHE GLORY SONGからめちゃくちゃ泣いてしまった。THEイナズマ戦隊が、いる!歌ってる!弾いてる!!1年半も会えなかったけど、変わってない!!やっと会えた、わたしの心の、人生の、よすが!!!
久々すぎて上中丈弥の足元がなんかフワフワしているのは見ていても分かった。「楽しすぎてわけ分からんことなってる」とのことだった。大切な人、THEイナズマ戦隊、幸せであれ……!と思った。どうかTHEイナズマ戦隊はずっと楽しくあってくれ。
声は出せないけれど、コールアンドレスポンスが楽しいような曲もガッツリやってくれて嬉しかった。オマエがむしゃらはいジャンプが1年半ぶりなら、わたしの足がジャンプするのも1年半ぶりだ。こちらもこちらでわけが分からなくなっている。明日の筋肉痛が怖い。
上中丈弥の「久し振りにあれ流してくださーい!」で全然知らん曲が流れ始め、何これ!?わたしイナ戦13年ぐらい好きだけどこんな演出知らん!!と思ってよく聴いたらそれはホークスの応援歌で、あれよあれよという間にイナ戦はホークスのユニフォームを羽織って舞台に現れた。そんな福岡限定の演出、そりゃ知らなんだわな。ナンバーショットでいつもこういうことをやってたということだろうか。こんな一面も見られるとは、福岡に来て良かった。ツアー全通するオタクの気持ちがよくわかった。
WABISABIの唄の演奏が始まったとき、聴き慣れた曲なのに一瞬違和感のようなものがあって、すぐその理由に気づいた。これ、ちょっと前にリリースされて何度も何度も聴いて聴き慣れてる割に、生の演奏で聴くの初めてだわ。やっと叶った。ずっと待ってた。次は「ふぅー!」もやりたい。
Please Please marry meで武郎4回目!!!までいったのおもしろかっこよかった。できることならTAKEOコールしたかったけれど、今年中に叶うといいな。
超個人的にひとつ懸念していたのは、「僕の宝物」だ。あんまりイナ戦っぽくない言葉選びの曲で、とは言え33歳あたり以降「家族」「大切な人」を重視した価値観の歌詞が増えた感じもするので、この曲が生まれたことはその延長線上である意味必然のようにも思う。
しかしこの曲だけはどうも苦手で、平たく言えば「わたしに無い物ばっか並べやがって!!!」みたいな感情(実際はもっと複雑な気もするがうまく説明できない)が湧いてしまうのだけれど、ふと「この曲、33歳の前章だと思えばいけるのでは?」と思い立った。それをすると僕の宝物の一人称の人物は三十代で亡くなってしまうことになるのだけれど、それはそれでストーリー性があるじゃないか。わたしはこれからそう解釈して聴くことにする。そうでなければわたしの精神が死んでしまうから。
応援歌が聴けたとき、ああ本当にイナズマ戦隊だ、高校の頃からずっと大好きだったわたしのTHEイナズマ戦隊だ、と思った。最後のラララで手を振り、身体を揺らしながら、初めて「かっこいい」「楽しい」「感動」なんかのどれでもない、「気持ち良い……」という感情になった。手拍子が揃って気持ち良いとか、コーラスが決まって気持ち良いとか、そういう次元の話ではない。わたしの身体と精神が、わたしという概念が『THEイナズマ戦隊』の中に溶けていくような感じがした。死ぬならこうやって死にたいと思った。これは一種のアクメだ。そうでないなら臨死体験だ。
ガンギマリ・キモ・オタクとなってしまったが、ここまででまだ第一部だ。
第二部は恒例の(と言ってもわたしは行ったことないけど)年末カウントダウンライブを取り戻すためのライブだった。第一部とは違い、楽しさや面白さを強めに出した構成で、あぁそうだこの人たちこういうのも大好きだったなと思い出した。
イナズマ戦隊紅白歌合戦なんか初めて見た。毎年こんな楽しげなことやってるなら行けば良かったな。
紅蓮華はちゃんとかっこよかったし「最近みんな鬼滅好きだもんね良かったねー!!」となった。上中丈弥がマイクを置いてNiziUの縄跳びダンスをするとは思わなかった(しかも完璧)。しっかり歌う香水はそりゃもうハチャメチャに上手いのにリズム隊2人と稲田くんがコロコロ踊り回っていて普通に声を出して笑ってしまった。
天城越え、死ぬほどかっこよかったな……。上中丈弥の歌い方はこぶしを利かせているし情感があって、演歌が似合うと常々思っていたんだ。まさか今日それが聴けるなんて。
田園も全員バッチリ決まってかっこよかったな。めちゃくちゃ贅沢なもの見せてもらった。
紅白歌合戦の直後に擦り傷はさすがに脳がバグるかと思ったけど。
二度目のTHE GLORY SONGは、反射的に「こんなカッコいいものを見せていただいてバチが当たらないかな?」と思った。チケット代払ってるんだから当たらないと思いたい。
応援歌もまた聴けて嬉しい。大サビで上中丈弥がマイク無しの肉声で歌うの、何回聴いても本当に好きだ。
THEイナズマ戦隊の皆様、もし臓器や血液が必要になったらご連絡ください。わたしのをいつでも差し上げます。
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