箱根の麓の博物館 1
国立科学博物館を制覇した私の欲望は止まらなかった。次は何処の化石を見に行こう?それだけを考えて仕事を耐え、金を貯める日々。
そしてどうやら小田原の先に、大規模な自然史博物館がある事を知り予定を練った。時間をかけるなら一泊二日だが、すぐに行くのなら弾丸ツアーしかない。さぁ選択である。
私はノータイムで後者を選んだ。
雨の中、私は東京駅から10時30分発の特急・踊り子号に乗り小田原駅を目指した。鉄道マニアの方なら分かるかもしれないが、土日祝日のみ運行される時間帯である。
車内販売は無かったが抜かりはない👍お供の駅弁とお茶も用意済みである。今回は旅でよく食べる鳥めしにした😊
本来は新幹線で行けば早いのだが、折角なら景色も楽しみたかった。雨なのが少し残念だったが、小田原方面に鉄道で行くのは実際初めてだったし、駅弁もやはり美味い😋
とても楽しかった🤗旅はこうでなくては♪
小田原駅から箱根登山線に乗り換え、博物館のある入生田駅を目指す。雨は止んでおり、山には霧がかかっていてとても神秘的だった。
流石は箱根である😊
駅に着いてから徒歩約7分。巨大な建物が見えて来た。神奈川県立生命の星・地球博物館である。
(自前の写真も旅に出たようなので、市の紹介サイトから😅)
祝日休館の振り替え営業だったと思ったが、運良く営業日に来れたのは幸運だった。子供達も凄い数で、そして何やら騒いでいる。
一体入り口で何を騒いでいるんだ?と思ったが、直ぐに理由が分かった。
シファクティヌス。
又はクシファクチヌスとも。
名前に聞き覚えが無いだろうか?そう、彼は古代水族館にいたクラドキクルスと同じ、イクチオデクテス科の硬骨魚である。
尤も、そのサイズは月と鼈だが😨
この全長5mはある怪魚を、ニシンの仲間だと書いている書籍もある。しかし実際はアロワナ上目である。どう考えても優美なアロワナとは似ても似つかない姿である。
時速は最大60km、海面をジャンプまで出来たとされている。翼竜まで餌にしていたのではないか?とされるバケモノだ。性格は凶暴で食いしん坊、成体は巨大サメやモササウルス科でも手に余る相手だったようだ。
しかし白亜紀末期を乗り切ることはできず、イクチオデクテス目は姿を消した。
怪物と子供達を後にして中に進む。
鉱石や隕石、アンモナイトの壁を突っ切るとやたら尻尾の長い竜脚類が鎮座していた。
ディプロドクス。
ジュラ紀の草食恐竜だ。だがこの大きさ、※国立科学博物館のアパトサウルスとは比べ物にならない😨全長約26mと聞いて目眩を覚える。
※とはいえアパトサウルスも最大サイズがこれぐらいなので、向こうは恐らく子供を展示しているのだろう。
尻尾が長く、恐らくムチのようにして捕食者から身を守っていたのではないか?と推測されている。まぁ、仮にティラノサウルスでもこれを襲うのは無理があるのだが😅
因みにここにもティラノサウルスが展示されている。全長約12mらしい。
意外かもしれないが、ティラノサウルスはこういう竜脚類の大人に喧嘩を売らなかったらしい。あまりに大きすぎて一撃で致命傷を与えにくく、自分が怪我をするリスクも高い。仮にもし襲うなら、一撃で仕留めやすい子供のはずである。とはいえ割と慎重な彼も食いしん坊なので、腹が減ってイライラしてる時は共食いもした。
行って見ると体感できるが、本当に大人と子供以上の差である。この二匹を決闘させたら、観客の半分はディプロドクスの勝利を予想するだろう。
さてこの博物館、実は古生物の化石展示は控えめである。国立科学博物館に行った人は、もしかししたら少し拍子抜けするかもしれない。
しかしここはどちらかというと「地球」の博物館なのである。鉱石や現生生物の展示、紹介に特に力が入っており、その中でも私が感動したのは昆虫標本のコーナーだった。
次回は少し脱線して昆虫コーナーの紹介をしたい。(虫が苦手な人は見ないでね!)
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