国立科学博物館 日本館
午前中に古代水族館を楽しんだ方に、是非ともお勧めしたい場所がある。
上野にある国立科学博物館だ。
何故午前中と書いたのか?
それは国立科学博物館(以下科博)が、見た目に反して巨大で、しかもとんでもない時間泥棒(褒め言葉)なのだ!
なので◯◯のついでに行こう、なんて心構えで行かない方が良い。ヘビーユーザーの忠告、いや魂の叫びを聞いて欲しい。
・・・・・😅、話を戻そう。
科博は上野動物園や国立博物館の近くにあるので、JR上野駅から近い。
行くには上野公園を突っ切る形になるので軽い散歩になる。中々良い気分だ。
科博は日本館と地球館に別れており、化石だけでなく科学技術、動物の剥製、鉱石など展示物の数は国内トップクラスである。
館内にはレストランやお土産コーナーもある。ただし館内の自販機設置場所は少ないので、飲料水の類は入り口付近にある食堂で買うことをお勧めする。館内が想像以上に広いので、それなりに歩くことになるからだ。それにトイレとベンチが途中途中に完備しているので心配は無用👍
尚、年に何度か開催される特別展があり、そこでは貴重な品が展示される。
さて、それでは入ってみよう。因みに大人630円、高校生以下は無料だ。
科博は普通に歩くと日本館→地球館というコースになるので、日本館から説明しようと思う。化石の量は少ないが、日本の動物の剥製や、古代日本の展示もあるのでかなり楽しめる。
今回は化石に絞ろうと思う。
フタバスズキリュウ
白亜紀の海に生きた日本の首長竜である。ドラえもんの映画「のび太と恐竜」に出たことで一躍有名になった。ピー助のモデル、と言った方が分かりやすいのかもしれない。
首長竜と言っても、実際には2グループ存在する。見た目通り首が長いタイプと短いタイプがいるのだ。フタバスズキリュウは言うまでもない。
顎が弱く、主に軟体生物を食べていたと推測されている。
ちょっと待て、何故首の短いタイプも首長竜と呼ばれているのかって?それは後半の地球館編にて説明するのでお楽しみに😊
時代は飛んで哺乳類の時代、新生代へ。
まずはパレオパラドキシア。
名前の由来が「古代の不思議な生物」だけあって、まだ謎の多い絶滅した哺乳類。約1300万年前の日本や北米、メキシコにいたらしい。
見た目はカバに似ているらしいが、カバとは遠く離れた生き物。その生態はマナティーやジュゴンのような海牛類に近いようだ。
かつて海だった秩父地域でよく見つかる。秩父のシンボルともいえる生物である。
アロデスムスは約1400万年前にいた海の哺乳類である。先祖がアザラシと同じだったらしく、体型にもその名残が見える。
かなり深く潜水できたらしく、生態は今のゾウアザラシに近いとのこと。
約1200万年前に、海が寒冷化し始めその後絶滅することになる。
ヤベオオツノジカ。
約30万年前から1万2000年前頃の日本にいた、大型の鹿である。人類が後期旧石器時代だった頃の生き物だ。元々本州の温帯を好む生物だったのか、北海道での発見は少ない。
我々の祖先の御馳走だったのだろう。狩猟し解体していたと思われる跡も見つかっている。最近のものでは縄文時代初期の遺跡からも化石が発見されている。
日本館は化石は少ないが、それ以外の見どころも多い。3Fまであるので、実際回ってみると時間はかかる。そして楽しい👍
(地球館編へ続く)
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