秘境・古代群馬の地 2

さて。前回は小さい生き物が中心だったので、大型生物もお見せしよう。
ブラキオサウルス(奥)である。(手前はあえて教えないスタイルw)  

頭にコブのついた、有名なジュラ紀の大型竜脚類だ。実際首を垂直には上げられなかったようだが、これは博物館側が彼の大きさをあえてアピールしているに違いない。こう見えて脳の大きさは今の人間と変わらないらしいが、まぁそんな事はどうでも良かろうw
恐竜はデカくてナンボだぜ!と宣言しているかのような印象さえ感じる😅
比べてみると分かるが、先のカマラサウルスが子供にしか見えない。ブラキオサウルスは全長約25m、体高はなんと約16mだそうだ!元々首の位置が高めなので、そのままの体制でも充分高い木の草が食べられるのだ。 
 この高さの秘密は前足の長さだ。そもそも「ブラキオ」とは古代ギリシャ語で「腕」を意味する。中国では腕龍と呼ばれるくらい、彼は前足が長いのである。
因みに他の竜脚類は前足より後ろ足の方が長いか、若くは同じ程度の長さである。先祖が二足歩行だった頃の名残である。二足歩行だった竜脚類の先祖と分岐し、そのまま進化したグループは古竜脚類と言われる。要するに姉妹グループ的存在である。
イメージしにくい人もいると思うので、ネットで拾った図面を掲載しておく。前足に注目だ。普通の竜脚類は足の長さが逆、と覚えて欲しい。

彼と割と近縁のカマラサウルスも、前後の足は同じ程度の長さだ。そう考えるとブラキオサウルスの異質さが分かるだろう。
しかし姿を消すのは早かった?のかは不明だが、実はジュラ紀後期の僅か100万年程度しか生息が確認されていない。とはいえ近縁種は白亜紀にも発見されており、今後の研究でいろいろ判明するのかもしれない。  

ストルティオミムス。
典型的なダチョウ型恐竜だ。胃石が発見されている事から草食寄りの雑食性だったらしく、時速60〜80kmで走る事が出来る。
スピードを優先する為に、尾の骨が硬くなっており固定しているのが特徴だ。
ところで何故彼はイナバウアーを取っているのか?研究者の分析によると、特にモデル志望という訳ではなく死語硬直の結果らしい😅  

ウルトラサウロスの足だったもの。
現地で見れば一目瞭然だが、ブラキオサウルスよりもデカイ😨じゃあ何故だったものなのか?それをこれから説明する。
以前は地球最大の新種だと思われており、ブラキオサウルスに近いとされていた。しかしそれを判断するのに六年かかり、別の学者がその間にウルトラサウルスの名前を先取りした。そこでダブらないようにウルトラサウロスにしたのだ。
だが徐々に骨格が発見され調べた結果、色んな竜脚類が混ざったキメラ(合成獣)である事が判明し、その説は否定されている。
この骨の持ち主がディプロドクスなのか、スーパーサウルスなのか、はたまたブラキオサウルスなのかは不明だが、もしかしたら地球史上最大の体長だったのかもしれない。

さて、巨体ばかりでは飽きる方もいるだろう。では恐竜界の可愛い担当、コンプソグナトゥスを紹介しよう😊  

直訳すると、「かわいい顎」だそうだ。かなり小さい恐竜で、羽毛に覆われている。
映画やゲームでは演出目的で肉食にされているが、本来は小さなトカゲや昆虫が好物だ。走行に適した骨格をしており、その速度はダチョウ型恐竜達と変わらなかったのでは?という説もある。まぁ、先祖の姿を見ればその理由も察しがつくというものだ。下のイラストはコエルロサウルス。彼の先祖である。

ところで、この小さな恐竜の先祖とティラノサウルスの先祖は同じだ、と言われたら皆さんは信じられるだろうか?
実は有名な陸の肉食恐竜は、大抵がコエルロサウルス類というグループを祖先にしている。つまり鳥もコンプソグナトゥスもティラノサウルスも、先祖は初めは雑食で小柄だった。皆兄弟みたいなものである。ティラノサウルスに羽毛があった、という話は机上の空論ではないのだ。

マンモスの隣にエクウスがいた。
新生代の馬である。これは分かりやすいシルエットだと思う👍  

エクウスは新生代・更新世の馬である。今の馬とほとんど変わらないが、かなり大型だ。高さ2mを超えるものもいたという。
主に寒い地域に住んでいたようだ。
ところで、皆さんは馬の先祖についてはご存知だろうか?実は最初はとても小さく、雑食性で蹄も無い動物だった。
国立科学博物館にいくつか個体があったので掲載しておく。  

この小さな生き物が大型化し、蹄を手に入れエクウスを経て今の馬になる。
余談だがバクとサイも同じウマ目に含まれており、馬と近縁の動物である。  

とにかく展示物が多い博物館である。他にもスピノサウルスの頭骨(実物)があったりと、とても紹介しきれない!また化石コーナー以外にも、近年絶滅した動物や現生種の剥製、森を再現したジオラマ、キノコの展示等様々な物があった。
しっかり見ながら周るとかなり時間を取られる。名残惜しいが温泉もあるし、そろそろ退散。

博物館を後にして、私は車で前橋から北にある「北橘温泉 ばんどうの湯」を目指した。以前自転車を借りて行ったことがある、小山の上にある小さな温泉施設である。湯が割とアツめで、何より眺めがとても良かった。なのでまた行きたくなったのだ😊
その途中に高崎の荻野屋に寄って昼飯を食べようとしたが、店が閉まっていたので隣で売ってた釜飯弁当に変更した。
群馬といえば峠の釜飯である😋売店のオバちゃん曰く、どうやらラス1だったそうだ。
いやぁ、ツイてたなぁw  

車で弁当を食べ終え丼をオバちゃんに返すと、再び前橋市を北上し♨️を目指した。前橋駅から車で30分もかからないのだが、渋滞に巻き込まれてしまい20分程タイムロス。
楽しむ時間が減ってしまったが、気を取り直して入館だ!

2時間以降は延長料金がかかる、食堂は土日祝のみというルールがあるが、私はここが気に入っている。休憩所を自由に使えるのはありがたい😊
周辺住民の憩いの場となっているのか、高齢の方が多めだった。しかし私の体感だが、そういう場所は大体湯かサウナが熱めなのだ😌
期待しながら久々に入ってみると、露天風呂は相変わらず眺めが最高だし、湯も熱い!これは癖になりそうだ👍  

上がって1時間くらい軽く昼寝をすると、空は夕焼けだ。そろそろフォロワーさんとの約束の時間だし、前橋駅に戻らねば。帰りも渋滞だとマズいので、ここは早めに退散だ。
その後無事に合流し、旨すぎる焼肉を食べまくる。豚の舌の根本なんて初めて食べたが、アレは特に絶品だった!そしてフォロワーさんの車で高崎に移動し、夜遅くまで高崎のBAR「BAMSE」で麻雀の話をしながら呑みましたとさw
群馬県は楽しい旅が出来る県だ。これは間違い無いだろう!😊


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