首長竜の故郷 (寄り道)
コロナウイルスの影響で旅行に疑問視を抱く人が一時期増えた。しかしGo to キャンペーンも間に挟まったりと、その風潮も変わりつつあると思う。私も悩んだが、化石巡りとこのnoteを再開することにした。
皆さんさえ良ければまた暇な時間にでも見てほしい。
さて、コロナ騒動が本格化する直前。私はある場所に行った。首長竜ことフタバスズキリュウの故郷、福島県いわき市である。
アクアマリン福島と、いわき化石館「ほるる」が今回の旅のメインだった。
化石館の前にアクアマリン福島に行ったが
、なんとそこにも化石があった!
折角なのでほるるに行く前に、寄り道して少し紹介しようと思う。
寄り道を長ったらしくするのも変なので、今回の記事は手短に!
クラドセラケ。
以前までは最古のサメ、として有名な軟骨魚類だった。しかし現代は更に古い種のドリオドゥスが発見されている。クラドセラケは約3億8000年前だが、ドリオドゥスは約4億900万年前の生き物である。そして研究が進み、驚愕の事実が判明した。
まず、クラドセラケは厳密にはサメの祖先から分岐した軟骨魚類であり、現代のサメの直系祖先ではない。背中に刺がついており、口の位置は先端で、歯は生えかわらない。恐らく晩年になるにつれて、歯はボロボロになっていったことだろう。
顎も現代のサメとは違い、大きくは開かなかった。現代のサメとは違う事がよく分かる。
一方ドリオドゥスは歯も生え変わるし、約50cmと小さいながらも、フォルムは現代のカスザメに近かったようだ。こちらを現代では最古のサメとしている。
そしてこの魚の最大の特徴は、硬骨魚類の特徴を併せ持っていた事である。つまり現代のサメの直系祖先は元々硬骨魚類だった、という説が強化された事になる。
これはとんでもない話だ!今後の研究に期待したい!
さて、写真の長い貝殻に注目して欲しい。
デボン紀の貝類、キノケラスである。
こういう直角の殻をした貝類を、チョッカクガイ(何でどこもカタカナなんだろう😅)という。古代の貝類?アンモナイトの仲間でしょ?と思う人もいることだろう。しかし待って欲しい。チョッカクガイはむしろオウムガイの系統なのだ。
ネタばらしをすると、アンモナイトはオウムガイから分岐した生物であり、元々オウムガイの方が先に存在していたのだ。彼らは現代に生きるオウムガイの祖先でもある。
オルドビス紀(古生代カンブリア紀の次の時代)には、チョッカクガイはほぼこのような形状をしていた。中には7m級の巨体もいたらしい😱
オウムガイとアンモナイト。両者は似ているのに、どこがどう違うのか?
それはかなり長くなるのでまた次回!
他にもいくつか古代魚の化石標本があったりと、中々楽しい時間であった!
生きた化石、チョウザメや可愛らしいカワウソも展示されており、水族館エリアも当然の如く素晴らしかった。
是非一度は行ってみて欲しい😊
アクアマリン福島を堪能した後、昼ごろに水族館を後にして旅の本命、いわき化石館「ほるる」向かった。次回はそちらを記事にするので、お楽しみに!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?