理学療法士として月13単位で苦悩した一年だった。どこまでリハビリをするのか、それが許可されるのか、患者さんはどこまでを望んでいるのか
どうも、たけちよです。
整形外科に勤める理学療法士としての振り返りをしようかなと思いました。
上記の記事にも書いたのですが、今年に入って外来のゴールとはなんなのだろうと考えることが多くありました。
基本的に整形外科のリハビリテーション期間は150日とされています。
もちろん基本的には150日間で終わらなければならないのですが、
「半年間の固定術からの抜去」
「右肩関節からの左肩関節周囲炎の併発」
「多数の既往歴・現病歴」
「先天的な関節弛緩性」
「仕事が忙しすぎてなかなか来れない&ケアできない」
などなど様々な要因で150日をあっという間に迎える人も多いな実感しました。もちろん自分の実力不足も要因の中に入っていることは否定しません。
担当している方のコストを送信する時に、現在務めている職場では「期限までの日数」と「期限からの日数」が表示されるんですよ。
「期限までの日数」では、短期目標と長期目標を重ねながら介入しますが、心に来るのは圧倒的に「期限からの日数」ですね。笑
「-(マイナス)150日」って表示されるんで、「あぁこの人1年ももうリハビリしてるのか」って見るたびに苦しくなる時期もありましたね。
別に気長にやりましょうってスタンスの患者さんもいますが、やはり若年層だと終了を気にされる方もいますし、僕も患者さんだったら早く卒業したいなぁって思いますけどね。また来たくなる病院がスタンスなので、気にしない人がいるのは嬉しいですが、社会復帰を支援し適した状態を考えるのが仕事なもんで。
少しずれるかもしれませんが、僕ならずっと歯医者に通うの嫌ですもんw
(治療は痛いし、お金かかるし、ケア大変だし、そもそも行くのめんどい)
だから出来るだけ説明で、現状の要因を含めた大まかな予後と周囲の患者さんより長くかかる可能性は高いかもしれません。とお伝えします。
そんで月13単位に移行する時ってすごく考えます。たまに先輩に「○○さんだったらこの人継続しますか?」って質門もしますし。
「こっちのエゴになってないかな?」って立ち止まるんですよね。
ADL・IADLに関して問題がなくなってももう一回受傷しそうだから再発予防の観点でリハを継続したいなとか、でも再発予防ってこの人に必要って思ってもらえるのかなとか、色々と考えた結果…
「うん、もう医師と患者さんに伝えてみるか」って結局なっちゃいます(笑)
もちろん医師の指示の元の理学療法なので、介護保険を使ってたり、そこまでは必要ないでしょうって人は終わりになるのですが、当院の先生方は継続の許可をして下さる先生が多いと感じています。
患者例でいうと例えば、他の病院で手術してその後にリハビリテーションしなかった患者さんとかもちらほらいるわけで、その人の場合って来院して頂いた時点でもう期限ギリギリだし、だいたい拘縮やら廃用が進んでしまってるんですよね。
そうすると「どこまでリハビリして貰えるんですか?」って言われたらADL・QOL・HOPE・NEEDが達成できるまでやるしかないじゃないか。
だからこそ1年以上リハビリした人のリハ卒業はすごく嬉しいものもあるんですが…
最近、もうこっちのエゴでも患者さんのニーズがマッチしてれば継続していんじゃないかと開き直ってるところもあります。
このスタンスでいいかは分かりませんが、問題があるのであればご意見下さい。反映するか分かりませんが、まだまだ未熟者なので紳士に受け止めます。
よく予後不良例に説明するときは、「現状の障害が受容できないのであれば、納得と満足するまでリハビリテーションをするのも一つの手だと思います。僕とリハビリして変化が出なくなったり、もう満足だと思ったらそこで終わりましょう」って強気に説明することもあります。
僕は自費で高いお金払って自費での整体に通うより、保険適応内で良くなって欲しいという思いがあります。だって保険内での経済的負担が少ないことや何かあっても医師がいるっていうのは保険が使えることの強みでもあるし、だからこそ病院のセラピストが頑張らないといけないと思うことが多々あるからです。
もちろん理学療法には限界があります、手術が出来る訳でもないし、薬が処方できるわけでもなく、処方できるとしたら運動と物理療法くらいです。
だからこそ運動療法と物理療法で勝負できなければ僕は医療現場での存在価値はないと考えます。
別に来年の目標は決めていませんが、大まかなやりたいことはあります。
目の前の事を1つ1つやっていければいいんじゃないかと思うし。
壁にぶつかったらレベル上げてもう一回勝負すればいいのは、理学療法もプログラミングも一緒だと感じた一年だったので。
最後までご覧いただきありがとうございました、最近沢山の記事を書いていますが、皆様が読まなければただの独り言です。
読者が居て初めて記事なります。
沢山の読者に読まれることも大事ですが、「この記事で誰か1人の考え方に影響出来るのであれば、それはそれで凄いことなんじゃないか」と思うスタンスで書いています。
近年、動画・写真など様々なコンテンツが発展してきましたが、僕は文章が好きなことに気付きました。それも教科書やネットに落ちている理学療法よりも僕は、こんな感じの人間らしい記事が好きなんです。
上記の写真は、第12回坊っちゃん文学賞の電通西日本の板東英樹さんのコピーです。感想すら文章にすれば、それはもはや文学なんだと気づきました。
こんなスタンスなんで離れていった人もいましたが、自分が付き合う面白いと思う人が変化した一年でもありました。
「そんなんじゃ友達いなくなるよ?」と批難されることもありましたが、「うっせぇ俺の人生のモブキャラが」ぐらいのスタンスで生きてます。
年齢確認されるような26歳です笑、来年は27歳になりますが毎年ビジュアルや気持ちが若返ってるが気がするし、周りにも言われます。
好奇心・知識欲を優先して生きていきますので、宜しくお願いいたします。
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