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一瞬の美しさと、時の流れの美しさ
「『みちる』を漢字で書いてください。」と言われたら、私は「満ちる」と書きますがこんな漢字もあったんですね。それが「盈ちる」
月を表現する言葉にも使われていて、みちていく月のことを「盈月=えいげつ」と言うんだそうです。
「満月」と言う言葉はまん丸お月様のこと、一方、「盈月」は「新月(細い月)から満月までの日を追って丸くなるまでの間の月のこと」を表現しています。
その一瞬の時ではなく時間の流れを感じることができる「盈月」。
月はその切り取った情景ももちろん素敵ですが、そのうつろいによって表情が違う神秘的な部分に魅了されます♪
「満ちていく月」「太っていく月」そんな表現も可愛らしいし好きです。でも、神秘的なイメージには「盈月」と言うことばが似合う、と思うのです。
そして同じ月の状態(形)でも欠けていく様子の言葉はまた別にあり「虧月=きげつ」といいます。
先人達の感情も一つのことばでは表しきれない程月に魅了され、揺れ動いたんだなぁと感じずにはいられません。
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「盈」と言う漢字を「つき」と「くも」で表現。