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障害のある子どもの将来についての情報をどこで探す?

僕は障害のある人の就労支援を20年くらいやってきました。
今は就職を目指して訓練をする場所「就労移行支援事業所」で支援員をしています。
そもそも、就労移行って何?障害のある人が就職を目指す場所って何?ってところから情報を持っていない方も多いかもしれません。

数年前にも感じたことですが、
障害のある子ども世代(小学生、中学生)の親御さんが将来のことや就職についての情報を得られる機会が限りなく少ない。
ネットで自分で調べられる人はまだ、情報に触れる機会があるかもしれませんが、その情報自体の確からしさがどのくらいあるのか?は判別できないかもしれません。

確実と思えるのは、支援の専門家に聞くことです。
僕のような自称専門家もその1人です。(一応、ネットでエゴサーチすると自分の講演の記事とかお知らせが出るので、自称ばかりではないはず)

僕は就労の専門家ですから、18歳以上の方の事を主にお伝えできますが、経験上だったり支援者仲間から聞いた話だったりの周辺情報もお伝えできます。
正直なところ、支援者も玉石混交ですから、どの支援者の話を信じるかは自分次第なところがありますし、クチコミや実際にサービスを受けた方からの経験談を参考にするしかないかもしれません。

さて、本題に戻りますが、どこで将来や就職についての情報を仕入れるか?

1、障害者就業・生活支援センター
ここは国と県が設置している相談センターなので、一定程度のレベルは担保されているはず。支援の経験数も多いですから、いろいろな経験をしているし、修羅場も潜り抜けてきています。
地域連携を作る役割もあるので、地域の支援資源と繋がっていて、確かな連携もできるはず。
迷った際にはここ、障害者就業・生活支援センターをお勧めします。

2、障害者職業センター
ここは独立行政法人という公的な機関です。
確かな研修システムを持ち、職業カウンセラーやジョブコーチといった専門家がいます。
先述の障害者就業・生活支援センターとの違いは公的か民間への委託かという点。そしてこの職業センターは先進的な研究部門も持っているのが特徴。ただ、それが僕ら一般市民の元に届くのは少し先の話になるでしょうから、今現在お困りの方は、既存の支援技法を用いるか、思考的に先端技法を併用できるかもしれません。

この2つの機関に支援レベルの差があるか?というと、ほとんどないと思います。それぞれが連携をしてますし、研修も受けていますから、確かな相談スキルと支援技法を持っているはずです。

さて、小学生中学生世代がこの2つの機関に相談できるか?というと、公式にはできないと思われます。
門前払いされるかは分かりませんが、じっくりと相談に乗ってもらえるのは、就労が目前の「最終学年」となっています。
例えば、高等部3年生、大学4年生、などです。

これは活動費が雇用保険から出ていることが関係しています。つまり、就職に関係している「企業」が捻出しているお金で活動してるわけですから、そこに該当しない「学生」の支援は教育分野の予算でやりなさいとい理屈ですね。確かにごもっともではあるが、現場としては少し悶々とする時もある・・・。
ですが、すべての方の支援をやり切れるわけではないので「餅は餅屋」の言葉のように、任された専門領域に専念するのが正しいと言い聞かせています。

あとは、個別に当たることでしょうか。
僕のいる就労移行のように、小学生の話も聞く機関もありますし、中学生の職業体験を受け入れている機関もあります。僕のいる就労移行は割と懐が深く地域に密着しているところがありますので、柔軟かもしれません。

もし、個別のご相談を必要としている場合にはネット上でそれに対応している支援者さんを知っていますので、ご紹介できます。

X(旧Twitter)
R_NAKA_1980 からDMにてお知らせください。

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