いつもとは違う、特別な秋田新幹線
どうもはじめまして、だんちょです。
秋田の余韻に浸る日々の中、頭の中をぐるぐるしている諸々を今のうちに書きとめておきたくて、ついnoteに手を出してしまいました。
今回、秋田分校史上初の試みとなった特別な秋田新幹線、「私立恵比寿中学秋田分校特別号」についてです。
どんな感じだった?
まずは実際にどんな感じだったのかをつらつらと。
オリジナルポスターによる車内装飾
各メンバーのイラストに秋田の名産品がそれぞれ掲載されているものと、全員集合したもの、計11種類、のはず。撮り逃してなければ。
一気に行きますよ!?
ちなみに私は真山さんからバウムクーヘンを、歌穂ちゃんからうまからまんさくを道中熱く勧められ続けてました。
まんさくの花のうまからまんさく、本当に美味しいのですよ。辛口で甘くないのに辛いだけじゃない、まさに旨辛な日本酒。私からもおすすめ。
もちろんお土産にも買いました(ちょろい)
オリジナル掛け紙付き弁当
突然ですが私は駅弁オタクでもありまして。 このお弁当がどんなものになるのか興味津々でした。
当時はこんなツイートもしてます。
いやぁ我ながら気持ち悪いですね()
要は、「秋田のご当地駅弁だったら嬉しいけど、朝早い出発だしさすがに難しいよなぁ」と思ってたわけです。
ところがですよ!?
かわいらしいオリジナルの掛け紙をめくって出てきたのは、まさかの関根屋サキホコレ弁当!
去年の秋から本格デビューした新品種、サキホコレが主役のお弁当。
言わば「今の秋田を代表する」フラグシップともいえる駅弁です。
関根屋は秋田駅の駅弁屋さんですから、嬉しく美味しくいただきつつも、なんでこんな朝早く用意出来たんだろう、と頭の中は「?」でいっぱいでした。
(補足)
あまりに気になりすぎたので、後日東京駅の祭へ行ってきてみました。
右上にある「はこビュン」マーク、これは「新幹線や特急列車による輸送品」であることを示しています。夕飯の時間帯でしたが関根屋のお弁当も数多く並んでおり消費期限も翌日までだったので、これらと同様に、前日の夕方以降に翌朝用として持ってきたのかな、と。
すごいなぁ・・・。
とまぁそんなわけで。
お弁当でも、全力の秋田でおもてなししてくださいました。
あ、一つだけわがまま言うならお茶付けてほしかったかも。
ウーロン茶持ってたので事なきを得ましたが、うっかり飲み物買い忘れてたら危なかったな、と。
秋田新幹線車内には自動販売機も無いので。
限定オリジナルグッズ、記念乗車証
ツアー参加者限定のオリジナルグッズとして、秋田分校のイラストが入ったラゲッジタグも配布されました。
しっかりとした革製で普段使いにもいい感じ。
宿泊プランを利用した方にはトートバッグもプレゼントされましたが、私は片道プランでしたのでもらっていません。
いやすみません、検討はしましたけど私には秋田一泊二日は短すぎて・・・。
そしてこの手のツアーでは定番の記念乗車証も。
これが現地の物販でファストパスとなることもあらかじめ告知されていました。
記念乗車証は一般的にはがきサイズのことが多いけれど、今回はラゲッジタグもらえるしファストパスにもなるわけだしそれに合わせたカードサイズかなぁ、とか思いつつ受け取ったのはなんか大きくて白い封筒。
あれ、なんだろ、一緒にリーフレットか何か入ってるのかな、と出してみたら・・・。
いやちょっと待ってでっか!!
これを物販で提示してプライオリティレーン誘導されるのはさすがにドヤ感強すぎでしょ、と笑ってたらまさかのののかまるサイン入りだったことに後から気づくという。
このシークレット特典である直筆サイン、タイムライン上では他にもサイン入りの方を多く拝見しましたけど、確率はどのくらいだったのでしょうね。
オリジナル車内アナウンス(録音)
これがね!また本当に!良かった!!
上野:りこちゃん、りかちゃん
大宮:ぽーちゃん
仙台:ののかまる
盛岡:あやちゃん
田沢湖:ゆのぴ
角館:みれいちゃん
大曲:ここなちゃん
秋田:えまゆな
それぞれ、出発前や接近、到着などの定型アナウンスをしてから、今回の秋田分校への想いや物販のオススメ情報、タマリバでのロケで訪れた場所の思い出などを自由に語るスタイル。
最初のアナウンス口調に釣られて最後まで落ち着いたトーンで話す子もいれば、突然素の口調になってテンション高く語りだす子もいたりと、各メンバーそれぞれの個性も出てて面白かった。
順番も絶妙でしたね、秋田到着を目前に、今回初めての秋田分校となるえまゆなが最後に「私たちも楽しみです!待ってます!」と締める形、ほんとよかったなぁ。
今までは前乗りしつつ秋田気分を徐々に高めてましたが、こうして道中でメンバーの声を聴きながらテンション上がってくのもいいものですね。
いやこれ、ここだけってもったいなさ過ぎません・・・?
後日タマリバとかで「こんなんでしたよー」とかやってくれません?
特別なきっぷ
これは鉄道オタク視点なのでちょっと特殊です。
今回は企画旅行なのできっぷは無い(団体で入場、出場)だろうなぁと思ってたのですが。出発前のご案内にきっぷが入っていてびっくり。
いつものよく見慣れた感じのきっぷに「エビチユウフアミリー 様一行」の文字が入ってるの、かわいくないですか!?
まとめ
とまぁ、こんな感じで。
おかげさまで、秋田分校への期待や楽しみをうまいこと高められつつ心地よく秋田の地へ降りたつことが出来ましたし、ファストパスのおかげで物販も無事欲しいもの買えたし。すごく満足しています。
早朝発だし寝坊したらどうしよう、とか前日は緊張しまくってましたが無事乗ることが出来て良かったです。ほんとに(朝弱い人←)
いやぁ、楽しかったなぁ・・・。
で。ちょっとだけ触れておきたいのが。
ぶっちゃけ高くない?
そう、多くの一般の方が疑問を感じたであろう価格設定。
もちろん安くはないです。
色々と特別な要素はあるとはいえ通常の新幹線料金の倍以上、これを安いと言ったらウソになります。
ただ、ちょっと待ってほしい。
秋田新幹線は7両編成で、当たり前ながら1両だけで動かせるものではなく。さらに、今回は通常時の始発より早く上野駅を発車する形。
秋田新幹線の車両基地は秋田にありますから、前日夜にわざわざ上野駅まで送り込む(車両を持ってくる)必要もあります。柔軟に調整ができて、1台あたりの人数も少ないバスツアーとはわけが違うのです。
もちろんそんなことは普通の人は知ったこっちゃないわけですからこれ以上何か言えることでもないですが。
お値段としては安くはないけれど、今回の企画はそれだけ大がかりなもので、決して軽率にぼったくろうとしている価格設定ではないということだけは知ってもらえたらなと思うのです・・・。
色々と思ったこと
もし次回以降につながるとしたら。
ダイヤは改善してほしい・・・
正直、私もこれには頭を抱えました。
諸々の事情を踏まえた上での設定でしょうし、記念乗車証が物販ファストパスとなったのもそのへん考慮いただいた結果だとは思うのです。
が、上野06:06発は首都圏在住でも参加できる人が限られてしまいます。
もちろん通常ダイヤ内に増発出来るかはまた別問題ですが、例えば、ツアー利用客は予め物販予約が出来る(公式物販のみでなくコラボのも含めて!)ようにして、出発時間をせめてもう1,2時間後ろにずらせないかな・・・と。
発表時期は早ければ早いほど嬉しい
特に航空便は早割などもありますから、旅行慣れしている人ほど早めに交通手段や宿を抑える傾向にあります。せめて分校の日程発表と同時での告知、また前述の物販考慮などもあれば選択肢にも選びやすいかと。
団臨ではなく車両貸切はどうだろう?
あまり知られていませんが、JR東海には東海道新幹線を号車単位で貸し切れるサービスがあります。
先日大人気だったちいかわ新幹線もこの貸切車両パッケージを利用したものに見受けられました。
確かに、今回の秋田分校特別号のような単独での臨時列車は「シンボル」としてのインパクトも絶大ですが、どうしても価格含めハードルは高くなりますので・・・。前日や当日の秋田新幹線何本かの一部車両を貸し切る形で特別な空間にできたら、より気軽に参加しやすいのでは、と。
いやもちろん東海道新幹線と秋田新幹線では一日の運行本数も所有編成数も乗客数も桁違いですから、そもそも現実的にどうこうは考えてません。言ってみるだけならタダってやつです。
え、なぜ前日もかって?
今年初めて日帰りで参加した人も、来年は泊まりたい!って思いましたよね!?秋田超楽しかったですよね!?前乗りも出来たらなーとか思っちゃいましたよね!?
そんなすでに秋田にメロメロなファミリー向け需要です。
もちろん、私もその一部です。
回遊型のイベントもあったら嬉しい
これは新幹線とは別軸で。
タマリバで県内各地の色々な秋田の魅力を紹介しているわけですし、 あきたホリデーパスのような周遊券と絡めた、回遊型のイベントがあったら嬉しいです。
各所の駅に立て看板的なものだったりとか、修学旅行のしおり的な秋田分校県内観光ガイドとか。
そうだ、スタンプラリーあったら楽しいなぁ、と思ったりもしたけれど。
一日で色々巡って回るには秋田は広すぎるのですよねぇ・・・。
最後に
ここからは完全に余談です。
が、なによりこれを書き留めておきたかった。自己満足です。
※無駄に長いしエビ中とはもはや全く関係ない話なので、エビ中新幹線について知りたかった方はここでブラウザバック推奨です。
用務員さんから「近々大規模な取り組みの発表が」と告知されて数日。
このツイート(ポスト)を見た瞬間、私は「二つの意味で」マジか!と心の中で叫びました。
まず一つめは、特別編成列車という初手らしからぬあまりに大きな企画に対する困惑。
期待よりも「さすがにこのタイミングで団臨は・・・ほんとに大丈夫?」という心配の方が勝っていましたし、催行確定の連絡が来たときも、もちろん嬉しい反面、無理してくださったのではという戸惑い半分。それが正直な気持ちでした。
そしてもう一つが、「あの」JR東日本秋田支社が協力に名乗り出たことに対する喜びです。
「あの」JR東日本秋田支社って?
JR東日本秋田支社。秋田・津軽エリアを管轄とするJR東日本の地域支社。
鉄道・旅行オタクには、なんといっても五能線を走るリゾートしらかみで有名。
興味ありましたら五能線物語という書籍を是非読んでみて欲しいのですが、こちらの記事にも少し抜粋されておりますのでご紹介。
秋田と青森を海岸沿いに結ぶ五能線。その沿線で過疎化、少子高齢化が急速に進む中、廃線の危機を乗り越えるべく頑張ってきた物語。
現場の方々が「何を出来るか、どうしたら喜んでもらえるか」を考えて、眺望の良いところであえて徐行してみたり、駅員さんがなまはげに扮してお出迎えしたり。沿線の自治体と協力して、古くに途絶えていたお祭りを復活させるなんてこともやったり。
そんな長年の地道な努力の積み重ねで、今やリゾートしらかみは全国的な人気・知名度を誇る列車となりました。
個人的には、全国に数多ある観光列車のロールモデルともいえる存在だと思っています。
自分も今までなかなか乗る機会が作れなかったのですが、一昨年(2021)に初めて秋田分校行く際に、「せっかく秋田分校行くなら!」と、あえて弘前に前々泊して、しらかみに乗って秋田入りした思い出。
見てください、これ「車窓」です。
外に出てません。移動中の列車内から撮った「車窓」です。すごくないですか!?
乗車時間も長くほぼ半日がかりになるので少々ハードルは高いですけど、興味のある方は次回秋田行かれた際とかに是非。とってもオススメです。
余談ですが、その時に秋田駅で現地合流した知人とのやりとりがこちら。
突然繰り出される剛速球、これほんとに好き(笑)
・・・っと失礼、話題がそれてしまいました。
支社としての規模も小さいし、気候も厳しく大変な地域だけども。
地元の皆様の交通インフラとしての活躍はもちろん、秋田・津軽の地域資源を核とした地方創生に取り組み、全国からの誘客にも一生懸命。
それぞれの地方創生、そして地域共創へ
もちろんそれは秋田支社だけの話ではなく、JR東日本グループ全体としても重要なこと。
極端な話、秋田から人がいなくなってしまったら秋田新幹線すら成り立たなくなってしまうわけで。
そんな中、JR東日本では10年ほど前から(JR東日本として)1例目の取り組みとして、秋田県や秋田市と協定を結び、駅を中心とした市街地の賑わい創出、持続可能なコンパクトシティ化計画を進めています。
ABSの新社屋が駅前のあの場所へ移転したのもその計画の中での誘致結果だったりしますし、JR東日本は直接関わっていないものの、ミルハスが県・市連携であの場所に整備された(市街中心地隣接エリアを文化・芸術ゾーンとしてゾーニングされている)ことも、大きくは同じ流れを汲んでいます。
これはもちろん秋田に限ったことではありませんが、人口減少、少子高齢化という大きな波は現実問題として簡単に変えられるものではなく。
地方はみんな、生き残りをかけて「頑張ってる途中」なんです。
そんな「頑張ってる途中」のJR東日本秋田支社、JR東日本グループが、今年初めて、ABS秋田放送がエビ中と共に「頑張ってる途中」である秋田分校とのコラボに手を挙げた。
もちろん以前より用務員さん側からのラブコールもあったでしょうし、秋田分校が回を重ねることによって、じわじわと中の人がファミリー化していったのかもしれません(笑)
それでも、案件として決裁までたどり着いたのは本当にすごいこと。
交流人口規模としては小さくとも、JR東日本として、秋田分校という取り組みを「共に盛り上げていくべき秋田の地域資源」と認知したということに他ならないのです。
これぞまさに「地域共創」。
私はそれが本当に、本当に嬉しくて。
だからこそ、私は今回の特別な新幹線企画には何としても乗っかりたかったし、本当に乗れてよかった。
実現へ向けて動いてくださった、全ての関係者の皆様に感謝を伝えたい。
厳しい条件だったとは思いますが、催行してくださって本当にありがとうございました。
まずは来年も、楽しい楽しい秋田分校が無事開催されることを期待して。
そして、その際にもまた、JR東日本秋田支社・JR東日本グループと何かしらの形でご縁が繋がっていてほしいなと、心から願ってやみません。
(追記)秋田分校そのものの素晴らしさについても書いてみました!
暑苦しいオタクの一人語りですがもしよかったら