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キミは何故会社を辞めたのか?#1「序章編」

ここ数年、転職のお手伝いをしていますが、本当は転職なんかせずに、今の会社で認められ、昇進し、待遇も上がっていけば、それが一番幸せなんじゃないかと思います。
それでも、なんらかの理由で会社を辞めて、転職をしようと思う人は昨今ますます増えています。
そうした転職準備の過程で退職理由というのは、採用面接においても必ず質問されることである為、すべての求職者が適切な回答を用意する必要があります。
仕事柄自分は様々な退職理由を見たり、聞いたりして、結構な割合で他責な理由しか述べられないという感想をもっています。


私のリアルな退職理由

私自身は、これまで何度も転職をしていて、自分の退職理由は、パブリックにはほぼ前向きなもの(面接で適切に聞こえる)にしています。
それは嘘ではないんですが、実際にはそれ以外にも、色々な要因があったりします。
当時を思い返して、その時のリアルな退職理由を書き出してみるとこうなりました。

A社: ベンチャーに日本市場責任者として入社するも、速攻で買収される。その半年後にはようやく採用できた初期チームの半分以上の人員を解雇せよとの命令を受ける。解雇をせずになんとかビジネスを継続させるべく他の関連会社との組織統合を主導した後、更に買収されるという事態と政治的な動きに翻弄され退職を決意。

B社: 数億円を投下した新規事業を責任者として数年かけてなんとか単月黒字化までもっていき、立ち上げに成功するも、B社の給与水準からかなり高めで入社した為、ずっと年収はあがらず、最後の年俸交渉において現状維持といわれ0.5秒で辞めると回答。

C社: リストラで、不本意ながら全く畑違いの部署に放出されたところ、運悪くパワハラ四天王の一人、増長天の番頭代理になってしまい、激務とパワハラで激ヤセ。そこではもう絶対に浮かばれないと観念し転職を決意。

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D社: よせばいいのに買収されることが決まった後の外資日本法人に入社。最初は社長の太鼓持ちかと白い目でみられながらも、寝ずに仕事して、社内での信頼も得られたが、結局半年後の組織統合時にクビ。

E社: 初っ端、大事故が発生するなど、散々の船出ではあったが、なんとか事業を軌道に乗せることに成功し、株式上場を経験。しかしIPO後、自由な雰囲気は徐々に失われていくとともに、自分のそれ以上の昇進は望めず、新たなチャレンジを求めて転職。

こうして事実に忠実に書くと、散々失敗したキャリアに見えてしまいますね。

他責な退職理由

それでも、お気づきになられたかもしれませんが、ほとんどが自分のせいではなく、他人のせいにしております。

人に何かを説明する時、人は自ら自分の過失を話すことはできず、どうしても人のせいにしたがるものです。そうして他責な退職理由が量産されるのでしょう。

しかし本当に100%他責要因で退職する人などいるのでしょうか?

どんな場合も過失割合は100:0にならないのではないでしょうか?

なんでもかんでも自分の過ちにしろと言っている訳ではありません。一部でも認める方が、客観的には、事実に近く正直に話をしているとみられるはずです。

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「いやいや、そんなのやっぱり会社が悪いんだよ、自分のせいではないよ。」とおっしゃる方もいらっしゃるかもしれません。
私も自分にはなんの過失はないと思っていたタイプでした。
でもそれでもなにか自分の過失がないか、改めて掘り下げてみたところ、そうですやはりたくさんありました。
というよりも、どの場面においても私に非があったと思います。(多かれ少なかれ)

次回予告

次回は、とても恥ずかしいんですが、何が自分の過失だったのか詳細に振り返ってみたいと思います。


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