居眠り

6時40分に起きた。そうせざるをえなかったから。バス停へ向かう途中の空が清々しくて、朝型になりたいなあと思った。

インターンで、出張授業の手伝いをしに小学校へ行った。サポートとはいえ、その実ほとんど子どもたちと喋るだけ。一年生、五年生、三年生の順で同じレクチャーが三回繰り返された。ラストはお昼ご飯後だったこともあって睡魔に勝てず、それを数人の三年生に見られた。交流のときその内のひとりに、居眠り先生ー、と呼ばれた。

全体的に元気で、幼く、積極的に挙手する子が多かった。また、一年生と五年生を比べてみると、年齢が上になる、つまり使える言葉が増えるにつれて、より悪態をつくようにもなるのだろうかと思った。
初対面の子どもたちを傍から見ただけでは何もわからないが、自分の小学校生活を思い返せば狭い世界のあまり可愛らしくない人間関係があったので、この子たちもそうなのかしらと想像した。

15時過ぎに終わり、それから河原町まで行った。四条大橋にほど近いドトールに入ってロイヤルミルクティーを飲み、しばし時間を潰した。

ジモティーで募集した、二人目の交換日記相手と初めて会うのだが、ここでは仮に目高さんと名付ける。
17時、エディオンの前で目高さんと待ち合わせた。緊張している様子は感じられず、きっぱりと落ち着いた印象だった。彼も大学生で、学年は私のひとつ下らしい。

私が提案し、フランソアに入った。私はホットコーヒーを、目高さんはアイスココアを頼んだ。
しばらく交換日記の話はせず、とりとめのないことを言い合った。彼は、趣味は全然違ったけれども私が発した言葉たちをいちいち心底可笑しそうに笑ってくれたので、やりとりがずっと楽しかった。沈黙の時間すら、その沈黙に対して口角が上がっていたし、ゲラなんですよね、と実際に言ってもいた。

目高さんが交換日記に応募したのは、「何か」がしたくて、という漠然とした理由だったものの、最近日記をつけている人と知り合ったり、ラジオで日記について聞いたりと、一応色々な重なりはあるようだった。一ページ半だけ書いたノートを渡して、近々また会うことになった。

ふだん喫茶店に行かないと言っていた彼に、私の指定したお店でワンドリンクに900円払わせるのをなんだか申し訳なく思い、来週だという彼の誕生日にかこつけて支払った。

十分くらい一緒に歩いて別れた。

8週目

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