無感動

10時から予定があったのに11時40分に起きた。何件もメッセージが来ていて、終わったと思った。

それに謝罪を返してから、バイトに行った。二年続けたこのバイトも今日と日曜で終わり。

シフトが被るのは今日で最後になる社員さんに、お世話になりましたと伝えた。自炊する?と突然訊かれたので、あんましないですと答えた。そうしたら、店で売っている料理包丁をくれた。話聞けや。
護身用にしますと言った。

退勤後、これもシフトが被るのは今日で最後の、韓国の同僚に話しかけられた。「もう最後ですし、春休みで時間もありますし、またよかったら映画かカフェにでも行きませんか?」と彼は言った。正統派デートのお誘いすぎる。私はこういうのに慣れていないのだ。全然気乗りがしなかったけれど、おっ、いいですね〜行きましょう〜と反射的返答をしてしまった。

帰り道、春のプレイリストを再生したら「忘れられないの」が流れてきた。ドラマチックなそれと、無感動な今とを対比して苦笑した。

帰宅し、部屋の鍵を失くしたことに気づいた。いつもドアを閉めずに外出しているので支障は無かった。じゃあなんで鍵持ち歩いてるんだよ

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