なぜ日本は“MBTI”解説が少ないのか？
このタイトルを読んだ人の中にはYouTubeやブログに上がっている数多くのMBTI解説があるのにこの筆者は何を言っているの？みたいな疑問を持つ人がいると思う。
その疑問の答えは、この記事で私が言っているのは16personalities以外の“MBTI”だからだ。昨今のネットに上がっている日本の解説は大半が16personalitiesの解説で“MBTI"は殆ど扱われていない。
これはMBTIが日本で流行った理由が16personalitiesだから当たり前と言えば当たり前なのだが、“MBTI”を知りたい身としては、正しく調べたつもりで、ごっちゃになって意図せずに誤情報が混じるのは非常に困る。ただ不満を言っても無駄なのでこの状況を考察して、自分が出来る事を考える。
なぜ“MBTI”の解説が増えないのか？
そもそも、わざわざ間違った情報を求める人は殆どいない。正しい情報を求める人は少なくないはずなのに、なぜか“MBTI”の解説は増えない。それはなぜなのか？答えなんて分かりやすい物を私は持ってないので考察する。
そもそも民衆の需要が薄い
正しい知識の入手が困難
商売に繋げる人が多い
間違いが常識化している
なんとなく思いつくのはこの4が主な理由だ、ここからはこれらについての私の考えを書く。
1.そもそも民衆の需要が薄い
この国は資本主義で回り、民衆が望み、消費される物が多く生産される。このシステムの上でなにかが改善されるのは、競争が起きてからで、競争がない物は未完品や欠陥品であっても代替品がないのだから問題ない。
“MBTI”の解説はこの典型だ、そもそも性格診断自体、N型がメインの顧客なマイナーな物だ、この時点で7割近くの人間は興味がない。実際にはもっと少なく、さらにその中で16personalitiesではなく“MBTI”に興味がある人は少ない。こんなに需要が少なければ、競争が起きる事もなく物を改良する理由もない。
2.正しい知識の入手が困難
上記では資本主義的に考察したが、需要が殆どのない物もこの世界には星の数ほどある。「自分が作りたいから作る」これは創作の原動力だ、この思想によって生まれた物が今の社会を支えている。“MBTI”もこの様に考える人が解説を作ってもおかしくない。
だが、その様に考える人達が最初に触れるMBTIの情報は16personalitiesで“MBTI”ではない。日本で“MBTI”の知識に触れるのは非常に難しく、情報の大半が英語で、日本語で信用出来そうな情報源の「日本MBTI協会」はかなりの予算と時間がかかる。それらを潜り抜けて書かれた解説などは小難しく、需要が少ないまま埋もれて消えてしまう。
これでは意欲があっても結果に繋がらない。解説において1番大事なのは知識だ、その知恵に触れない状況で解説を作るのが困難なのは考えなくとも分かる。
3.商売に繋げる人が多い。
この見出しは一見は関係ない様に見えるが、間接的に影響がある。上記の内容を読んだ人は解説を作る難しさが分かったと思う。そこに気づいている人は多く、それを商売に繋げる人もいる。その手の商売の中には見るからに詐欺紛いだったり、そもそもMBTIを使って好勝手に言っているだけのパターンも山ほどある。
この様な商売が横行しているのを外から見るとMBTI全体が悪く写り新規参入者が減る。参入者が少ないと需要も少なくなり、結果的に改善も期待出来なくなる。資本主義的には正常な状態だからこれが自然と良くなる事はない。
4.間違いが常識化している
恐らく上記３つの理由で“MBTI”の記事が少ないと考える。記事が少ない状況だと大きな問題が生まれる。それは間違いの常識化だ。一度間違いが広まると修正できる知識が誰にもなく修正されない間違いの常識化が起きると間違いが常識に変わる。常識が変わると瀉血などの歴史から分かる様に修正されるにはかなりの時間がかかる。結果的に日本でMBTIについて調べた人の多くは16personalitiesとの区別すら出来ない状況になってしまった。
この状況で“MBTI”の知識を求める人間は減り、MBTIの記事は流行っても“MBTI”は上記３つで書いた悪循環がさらに加速する。この悪循環が続く限り私の望む“MBTI"の解説は殆ど生まれないだろう。
まとめ
これが私の考えだ。ネットから見た情報をベースに考察しているので、この考察が実態とかけ離れている可能も十分ある。
この状況を前提とすると情報も資本も人材も無い私にできる事は殆どない。一応できそうな事としてこの記事を書いているが、正直焼き石に水だと思う。ただ、文句を垂れて何もしないのはあまりにも傲慢に感じたのでこの様な行動をした。
この行動がどの様なバタフライエフェクトを起こすか分からないが、できれば私の望む世界に近いてくれる事を祈る。