カピストニ・テトリ (Kapistoni Tetri)
スティルワインやスパークリングワインが造られるジョージアの古代品種。
主要なシノニム:Capistoni Tetri, Kabistoni Tetri, Kapistona, Kapistoni, Zekroula Kapistoni
起源と家系:カピストニ・テトリ(テトリは「白」の意)は、ジョージア中央西部のイメレティ地方の固有品種で、最も古いジョージア品種の一つと言われています(2004年: ChkhartishviliとBetsiashvili)。Galet(2000年)によると、イメレティの カピストニ・イメレティンスキ ー(Kapistoni Imeretinsky)や、ラチャやクタイシのカピストニ・レグバリ(Kapistoni Rgvali)といった他の白いジョージア品種はカピストニ・テトリとは異なる品種です。これはカピストニ・イメレティンスキ ーがDondglabiと同一であるというDNAプロファイリングの結果と一致しています(2006年:Vouillamoz他)。黒い果皮を持つアレクサンドロウリはカビストニ(Kabistoni)としても知られていますが、形態学的・遺伝学的研究が示すように(2004年: ChkhartishviliとBetsiashvili、2009年:Maghradze他)、カビストニ・テトリの黒ブドウ版ではありません。
植物学的特徴:中熟。小さくコンパクトな房に中程度の大きさの実がなる。べと病には強いが、ウドン粉病には弱い。
栽培地域とワインの味わい:ジョージア西部、特にイメレティ地方で栽培されているこの品種は、古くからあるが比較的ニュートラルな品種で、スティルワインとスパークリングワインの両方に用いられます。
※この文章は、「ワイン用葡萄品種大事典(Kindle版)」ジャンシスロビンソン他2名の英語版からの翻訳です。