フィリピン諸言語の文字による日本語表記
例年8月はフィリピンで“フィリピノ語月間 Buwan ng Wika”です。
今回はフィリピンの各種文字による日本語表記について取り上げます。
フィリピンの各種文字における注意点
フィリピン諸語の文字体系は、ア段[a]はフィリピン式ラテン文字エー《A》に対応するで字母で示し、子音字は常にア段を含んでいるのがインド系文字などアブギダ式音節文字の原則に則っています。
イ段[i]とエ段[e]はアイ《I》, ウ段[u]とオ段[o]はユー《U》に対応する母音字にそれぞれ当てられ、イ段・エ段は上付き母音記号, ウ段・オ段は下付き母音記号をそれぞれ付加します。
タガログ文字とハヌノオ文字では無音を示したり、促音・撥音を示す場合は、タガログ文字ではヴィラーマ記号, ハヌノオ文字ではパムッドポッド記号を使用します。
ブヒッド文字とタグバヌワ文字にはヴィラーマが無いことから、促音・撥音を示す表記が省略されます。
拗音[ʲ]・合拗音[ʷ]の表記の場合タガログ・ハヌノオ両文字の場合は、子音字に子音のみを示すダイアクリティカルマークを付加してから、ヤ行音[-j-]あるいはワ行音[-w-]の字母を後に起きます。
長音[-ː]及び語末の促音[-ʔ]は本来表記されないのですが、長音はア段の場合はAH〈ᜀᜑ᜔〉[aː アー], イ段・エ段の場合はEY〈ᜁᜌ᜔〉[iː イー/eː エー], ウ段・オ段の場合はOH〈ᜂᜑ᜔〉[uː ウー/oː オー]で示しておきます。
母音の連続はOO〈ᜂᜂ〉[o.ʔo オオ]という風に示します。
フィリピン系文字による日本語対応表記
・A【ᜀ / ᜠ / ᝀ / ᝠ】ア
・AH【ᜀᜑ᜔ / ᜠᜱ᜴ / ᝀ / ᝠ】アー
・AY【ᜀᜌ᜔ / ᜠᜬ᜴ / ᝀᝁ / ᝠᝡ】アイ
・AW【ᜀᜏ᜔ / ᜠᜯ᜴ / ᝀᝂ / ᝠᝢ】アウ
・I/E【ᜁ / ᜡ / ᝁ /ᝡ】イ・エ
・IH/EH【ᜁᜑ᜔ / ᜡᜱ᜴ / ᝁ / ᝡ】イー・エー
・IY/EY【ᜁᜌ᜔ / ᜡᜬ᜴ / ᝁᝁ, ᝁ / ᝡᝡ, ᝡ】イイ・エイ
・IW/EW【ᜁᜏ᜔ / ᜡᜯ᜴ / ᝁᝂ / ᝡᝢ】イウ・エウ
・U/O【ᜂ / ᜢ / ᝂ / ᝢ】ウ・オ
・UH/OH【ᜂᜑ᜔ / ᜢᜱ᜴ / ᝂ / ᝢ】ウー・オー
・UY/OY【ᜂᜌ᜔ / ᜢᜬ᜴ / ᝂᝁ / ᝢᝡ】ウイ・オイ
・UW/OW【ᜂᜏ᜔ / ᜢᜯ᜴ / ᝂᝂ, ᝂ / ᝢᝢ, ᝢ】ウウ・オウ
・KA【ᜃ / ᜣ / ᝃ / ᝣ】カ
・KI/KE【ᜃᜒ / ᜣᜲ / ᝃᝒ / ᝣᝲ】キ・ケ
・KU/KO【ᜃᜓ / ᜣᜳ / ᝃᝓ / ᝣᝳ】ク・コ
・KKA【ᜃ᜔ᜃ / ᜣ᜴ᜣ / ᝃ / ᝣ】ッカ
・KYA【ᜃ᜔ᜌ / ᜣ᜴ᜬ / ᝃᝒᝌ / ᝣᝲᝬ】キャ
・KYI/KYE【ᜃ᜔ᜌᜒ / ᜣ᜴ᜬᜲ / ᝃᝒᝌᝒ / ᝣᝲᝬᝲ】キィ・キェ
・KYU/KYO【ᜃ᜔ᜌᜓ / ᜣ᜴ᜬᜳ / ᝃᝒᝌᝓ / ᝣᝲᝬᝳ】キュ・キョ
・KWA【ᜃ᜔ᜏ / ᜣ᜴ᜯ / ᝃᝓᝏ / ᝣᝳᝯ】クァ
・KWI/KWE【ᜃ᜔ᜏᜒ / ᜣ᜴ᜯᜲ / ᝃᝓᝏᝒ / ᝣᝳᝯᝲ】クィ・クェ
・KWU/KWO【ᜃ᜔ᜏᜓ / ᜣ᜴ᜯᜳ / ᝃᝓᝏᝓ / ᝣᝳᝯᝳ】クゥ・クォ
・GA【ᜄ / ᜤ / ᝄ / ᝤ】ガ
・GI/GE【ᜄᜒ / ᜤᜲ / ᝄᝒ / ᝤᝲ】ギ・ゲ
・GU/GO【ᜄᜓ / ᜤᜳ / ᝄᝓ / ᝤᝳ】グ・ゴ
・GGA【ᜄ᜔ᜄ / ᜤ᜴ᜤ / ᝄ / ᝤ】ッガ
・GYA【ᜄ᜔ᜌ / ᜤ᜴ᜬ / ᝄᝒᝌ / ᝤᝲᝬ】ギャ
・GYI/GYE【ᜄ᜔ᜌᜒ / ᜤ᜴ᜬᜲ / ᝄᝒᝌᝒ / ᝤᝲᝬᝲ】ギィ・ギェ
・GYU/GYO【ᜄ᜔ᜌᜓ / ᜤ᜴ᜬᜳ / ᝄᝒᝌᝓ / ᝤᝲᝬᝳ】ギュ・ギョ
・GWA【ᜄ᜔ᜏ / ᜤ᜴ᜯ / ᝄᝓᝏ / ᝤᝳᝯ】グァ
・GWI/GWE【ᜄ᜔ᜏᜒ / ᜤ᜴ᜯᜲ / ᝄᝓᝏᝒ / ᝤᝳᝯᝲ】グィ・グェ
・GWU/GWO【ᜄ᜔ᜏᜓ / ᜤ᜴ᜯᜳ / ᝄᝓᝏᝓ / ᝤᝳᝯᝳ】グゥ・グォ
・SA【ᜐ / ᜰ / ᝐ / ᝰ】サ・ザ
・SI/SE【ᜐᜒ / ᜰᜲ / ᝐᝒ / ᝰᝲ】スィ・ズィ・セ・ゼ
・SU/SO【ᜐᜓ / ᜰᜳ / ᝐᝓ / ᝰᝳ】ス・ズ・ソ・ゾ
・SSA【ᜐ᜔ᜐ / ᜰ᜴ᜰ / ᝐ / ᝰ】ッサ・ッザ
・SYA【ᜐ᜔ᜌ / ᜰ᜴ᜬ / ᝐᝒᝌ / ᝰᝲᝬ】シャ・ジャ
・SYI/SYE【ᜐ᜔ᜌᜒ / ᜰ᜴ᜬᜲ / ᝐᝒ, ᝐᝒᝌᝒ / ᝰᝲ, ᝰᝲᝬᝲ】シ・ジ・シェ・ジェ
・SYU/SYO【ᜐ᜔ᜌᜓ / ᜰ᜴ᜬᜳ / ᝐᝒᝌᝓ / ᝰᝲᝬᝳ】シュ・ジュ・ショ・ジョ
・SSYA【ᜐ᜔ᜐ᜔ᜌ / ᜰ᜴ᜰ᜴ᜬ / ᝐᝒᝌ / ᝰᝲᝬ】ッシャ・ッジャ
・TA【ᜆ / ᜦ / ᝆ / ᝦ】タ
・TI/TE【ᜆᜒ / ᜦᜲ / ᝆᝒ / ᝦᝲ】ティ・テ
・TU/TO【ᜆᜓ / ᜦᜳ / ᝆᝓ / ᝦᝳ】トゥ・ト
・TTA【ᜆ᜔ᜆ / ᜦ᜴ᜦ / ᝆ / ᝦ】ッタ
・TYA【ᜆ᜔ᜌ / ᜦ᜴ᜬ / ᝆᝒᝌ / ᝦᝲᝬ】ティヤ
・TYU/TYO【ᜆ᜔ᜌᜓ / ᜦ᜴ᜬᜳ / ᝆᝒᝌᝓ / ᝦᝲᝬᝳ】テュ・テョ - 実際のフィリピノ語での発音は〈CHU〉[チュ]と同じ。
・TSA【ᜆ᜔ᜐ / ᜦ᜴ᜰ / ᝐ / ᝰ】チャ・ツァ
・TSI/TSE【ᜆ᜔ᜐᜒ / ᜦ᜴ᜰᜲ / ᝐᝒ / ᝰᝲ】チ・ツィ・チェ・ツェ
・TSU/TSO【ᜆ᜔ᜐᜓ / ᜦ᜴ᜰᜳ / ᝐᝓ / ᝰᝳ】チュ・ツ・チョ・ツィ
・TTSA【ᜆ᜔ᜆ᜔ᜐ / ᜦ᜴ᜦ᜴ᜰ / ᝐ / ᝰ】ッチャ・ッツァ
・TTSI/TTSE【ᜆ᜔ᜆ᜔ᜐᜒ / ᜦ᜴ᜦ᜴ᜰᜲ / ᝐᝒ / ᝰᝲ】ッチ・ッツィ・ッチェ・ッツェ
・TTSU/TTSO【ᜆ᜔ᜆ᜔ᜐᜓ / ᜦ᜴ᜦ᜴ᜰᜳ / ᝐᝓ / ᝰᝳ】ッチュ・ッツ・ッチョ・ッツォ
・DA【ᜇ / ᜧ / ᝇ / ᝧ】ダ
・DI/DE【ᜇᜒ / ᜧᜲ / ᝆᝒ / ᝤᝲ】ディ・デ
・DU/DO【ᜇᜓ / ᜧᜳ / ᝆᝓ / ᝤᝳ】ドゥ・ド
・DDA【ᜇ᜔ᜇ / ᜧ᜴ᜦ / ᝆ / ᝤ】ッダ
・DYA【ᜇ᜔ᜌ / ᜧ᜴ᜬ / ᝆᝒᝌ / ᝤᝲᝬ】ディヤ
・DYU/DYO【ᜇ᜔ᜌᜓ / ᜧ᜴ᜬᜳ / ᝆᝒᝌᝓ / ᝤᝲᝬᝳ】デュ・デョ - 実際のフィリピノ語での発音は〈JU〉[ヂュ]と同じ。
・DYA【ᜇ᜔ᜌ / ᜧ᜴ᜬ / ᝇᝒᝌ / ᝤᝲᝬ】ヂャ・ジャ
・DYI/DYE【ᜇ᜔ᜌᜒ / ᜧ᜴ᜬᜲ / ᝌᝒ, ᝇᝒᝌᝒ / ᝬᝲ, ᝤᝲᝬᝲ】ヂ・ジ・ヂェ・ジェ - ブヒッド文字YI《ᝌᝒ》とタグバヌワ文字YI《ᝬᝲ》は重子音表記が省略されるため、共に英語〈JI〉[ヂ]の音も示す。
・DYU/DYO【ᜇ᜔ᜌᜓ / ᜧ᜴ᜬᜳ / ᝇᝒᝌᝓ / ᝤᝲᝬᝳ】ヂュ・ジュ・ヂョ・ジョ
・DDYA【ᜇ᜔ᜇ᜔ᜌ / ᜧ᜴ᜧ᜴ᜬ / ᝇᝒᝌ / ᝤᝲᝬ】ッヂャ・ッヂャ
・DSA【ᜇ᜔ᜐ / ᜧ᜴ᜰ / ᝐ / ᝰ】ヅァ・ザ - 日本語のザ行音の発音に近い表記で、キリル文字によるに日本語表記のザ行音〈ДЗ・Дз・дз〉の翻字。
・DSI/DSE【ᜇ᜔ᜐᜒ / ᜧ᜴ᜰᜲ / ᝐᝒ / ᝬᝲ, ᝰᝲ】ヅィ・ズィ・ヅェ・ゼ
・DSU/DSO【ᜇ᜔ᜐᜓ / ᜧ᜴ᜰᜳ / ᝐᝓ / ᝰᝳ】ヅ・ズ・ヅォ・ゾ
・DDSU/DDSO【ᜇ᜔ᜇ᜔ᜐᜓ / ᜧ᜴ᜧ᜴ᜰᜳ / ᝐᝓ / ᝰᝳ】ッヅ・ッズ
・NA【ᜈ / ᜨ / ᝈ / ᝨ】ナ
・NI/NE【ᜈᜒ / ᜨᜲ / ᝈᝒ / ᝨᝲ】ニ・ネ
・NU/NO【ᜈᜓ / ᜨᜳ / ᝈᝓ / ᝨᝳ】ヌ・ノ
・NNA【ᜈ᜔ᜈ / ᜨ᜴ᜨ / ᝈ / ᝨ】ンナ
・NPA【ᜈ᜔ᜉ / ᜨ᜴ᜩ / ᝉ / ᝩ】ンファ・ンパ
・NBA【ᜈ᜔ᜊ / ᜨ᜴ᜪ / ᝊ / ᝪ】ンヴァ・ンバ
・ÑA=NYA; NʼYA【ᜈ᜔ᜌ / ᜨ᜴ᜬ / ᝈᝒᝌ; ʼᝌ / ᝨᝲᝬ; ʼᝬ】ニャ; ンヤ
・ÑI=NYI/ÑE=NYE; NʼYI/NʼYE【ᜈ᜔ᜌᜒ / ᜨ᜴ᜬᜲ; / ᝈᝒᝌᝒ; ʼᝌᝒ / ᝨᝲᝬᝲ; ʼᝬᝲ】ニ・ニェ; ンイ・ンイェ
・ÑU=NYU/ÑO=NYO; NʼYU/NʼYO【ᜈ᜔ᜌᜓ / ᜨ᜴ᜬᜳ / ᝈᝒᝌᝓ; ʼᝌᝓ / ᝨᝲᝬᝳ; ʼᝬᝳ】ニュ・ニョ; ンユ・ンヨ
・ÑÑA=NNYA【ᜈ᜔ᜈ᜔ᜌ / ᜨ᜴ᜨ᜴ᜬ / ᝈᝒᝌ / ᝨᝲᝬ】ンニャ
・NʼA【ᜈ᜔ᜀ / ᜨ᜴ᜨ / ʼᝀ / ʼᝠ】ンア
・NʼI/NʼE【ᜈ᜔ᜁ / ᜨ᜴ᜡ / ʼᝁ / ʼᝡ】ンイ・ンエ
・NʼU/NʼO【ᜈ᜔ᜂ / ᜨ᜴ᝁ / ʼᝂ / ʼᝢ】ンウ・ンオ
・NWA【ᜈ᜔ᜏ / ᜨ᜴ᜯ / ᝈᝓᝏ / ᝨᝳᝯ】ンワ・ヌワ
・HA【ᜑ / ᜱ / ᝑ / ᝣ】ハ - タグバヌワ文字ではHAがユニコードに採用されていないため、KA《ᝣ》で代用。
・HI/HE【ᜑᜒ / ᜱᜲ / ᝑᝒ / ᝰᝲ, ᝣᝲ】ヒ・ヘ - タグバヌワ文字ではヒはSI《ᝰᝲ》, ヘはKI《ᝣᝲ》で代用。
・HU/HO【ᜑᜓ / ᜱᜳ / ᝑᝓ / ᝩᝳ, ᝣᝳ】フ[hu]・ホ - タグバヌワ文字ではフはPU《ᝩᝳ》, ホはKU《ᝣᝳ》で代用。
・HHA【ᜑ᜔ᜑ / ᜱ᜴ᜱ / ᝄ / ᝣ】ッハ
・HYA【ᜑ᜔ᜌ / ᜱ᜴ᜬ / ᝑᝒᝌ / ᝣᝲᝬ, ᝰᝲᝬ】ヒャ - タグバヌワ文字ではKIYA〈ᝣᝲᝬ〉あるいはSIYA〈ᝰᝲᝬ〉で代用。
・HYI/HYE【ᜑ᜔ᜌᜒ / ᜱ᜴ᜬᜲ / ᝑᝒᝌᝒ / ᝣᝲᝬᝲ, ᝰᝲᝬᝲ】ヒィ・ヒェ
・HYU/HYO【ᜑ᜔ᜌᜓ / ᜱ᜴ᜬᜳ / ᝑᝒᝌᝓ / ᝣᝲᝬᝳ, ᝰᝲᝬᝳ】ヒュ・ヒョ
・HWA【ᜑ᜔ᜏ / ᜱ᜴ᜯ / ᝄᝓᝏ / ᝯ, ᝣᝳᝯ】ファ - タグバヌワ文字ではKUWA〈ᝣᝳᝯ〉で代用されるが、WA《ᝯ》のみでも対応可。
・HWI/HWE【ᜑ᜔ᜏᜒ / ᜱ᜴ᜯᜲ / ᝄᝓᝏᝒ / ᝯᝲ, ᝣᝳᝯᝲ】フィ・フェ
・HWU/HWO【ᜑ᜔ᜏᜓ / ᜱ᜴ᜯᜳ / ᝄᝓᝏᝓ / ᝯᝳ, ᝣᝳᝯᝳ】フゥ・フォ
・BA【ᜊ / ᜪ / ᝊ / ᝪ】バ・ヴァ - 現行タガログ文字ではVAというタグバヌワ文字BA《ᝪ》とほぼ同型の字母が使用される場合があるが、ユニコード未登録。
・BI/BE【ᜊᜒ / ᜪᜲ / ᝊᝒ / ᝪᝲ】ビ・ヴィ・ベ・ヴェ
・BU/BO【ᜊᜓ / ᜪᜳ / ᝊᝓ / ᝪᝳ】ブ・ヴ・ボ・ヴォ
・BBA【ᜊ᜔ᜊ / ᜪ᜴ᜪ / ᝊ / ᝪ】ッバ・ッヴァ
・BYA【ᜊ᜔ᜌ / ᜪ᜴ᜬ / ᝊᝒᝌ / ᝪᝲᝬ】ビャ・ヴャ
・BYU/BYO【ᜊ᜔ᜌᜓ / ᜪ᜴ᜬᜳ / ᝊᝒᝌᝓ / ᝪᝲᝬᝳ】ビュ・ヴュ・ビョ・ヴョ
・PA【ᜉ / ᜩ / ᝉ / ᝩ】パ・ファ
・PI/PE【ᜉᜒ / ᜩᜲ / ᝉᝒ / ᝩᝲ】ピ・フィ・ペ・フェ
・PU/PO【ᜉᜓ / ᜩᜳ / ᝉᝓ / ᝩᝳ】プ・フ[fu]・ポ・フォ
・PPA【ᜉ᜔ᜉ / ᜩ᜴ᜩ / ᝉ / ᝩ】ッパ・ッファ
・PYA【ᜉ᜔ᜌ / ᜩ᜴ᜬ / ᝉᝒᝌ / ᝩᝲᝬ】ピャ・フャ
・PYU/PYO【ᜉ᜔ᜌᜓ / ᜩ᜴ᜬᜳ / ᝉᝒᝌᝓ / ᝩᝲᝬᝳ】ピュ・フュ・ピョ・フョ
・MA【ᜋ / ᜫ / ᝋ / ᝫ】マ
・MI/ME【ᜋᜒ / ᜫᜲ / ᝋᝒ / ᝫᝲ】ミ・メ
・MU/MO【ᜋᜓ / ᜫᜳ / ᝋᝓ / ᝫᝳ】ム・モ
・MMA【ᜋ᜔ᜋ / ᜫ᜴ᜫ / ᝋ / ᝫ】ンマ
・MPA【ᜋ᜔ᜉ / ᜫ᜴ᜩ / ᝉ / ᝩ】ンパ
・MBA【ᜋ᜔ᜊ / ᜫ᜴ᜪ / ᝊ / ᝪ】ンバ
・MYA【ᜋ᜔ᜌ / ᜫ᜴ᜬ / ᝋᝒᝌ / ᝫᝲᝬ】ミャ
・MYU/MYO【ᜉ᜔ᜌᜓ / ᜫ᜴ᜬᜳ / ᝋᝒᝌᝓ / ᝫᝲᝬᝳ】ミュ・ミョ
・YA【ᜌ / ᜬ / ᝌ / ᝬ】ヤ・ャ
・YI/YE【ᜌᜒ / ᜬᜲ / ᝌᝒ / ᝬᝲ】イィ・イ・ィ・イェ・エ・ェ
・YU/YO【ᜌᜓ / ᜬᜳ / ᝌᝓ / ᝬᝳ】ユ・ュ・ヨ・ョ
・YYA【ᜌ᜔ᜌ / ᜬ᜴ᜬ / ᝁᝌ / ᝡᝬ】イヤ・エヤ
・RA【ᜇ / ᜭ / ᝍ / ᝧ】ラ - タガログ文字ではユニコード14.0で採用されたRA《ᜍ》とサンバレス・ラ《ᜟ》のいずれかが本来の字母だが、原則的にDA《ᜇ》で代用される。▽ハヌノオ文字ではLA《ᜮ》を変化させたアルカイック・ラが存在するがユニコード未登録。▽タグバヌワ文字では本来、子音字RAが存在するがユニコード未登録のためDA《ᝧ》で代用される。
・RI/RE【ᜇᜒ / ᜭᜲ / ᝍᝒ / ᝧᝲ】リ・レ
・RU/RO【ᜇᜓ / ᜭᜳ / ᝍᝓ / ᝧᝳ】ル・ロ
・RRA【ᜇ᜔ᜇ / ᜭ᜴ᜭ / ᝍ / ᝧ】ッラ
・RYA【ᜇ᜔ᜌ / ᜭ᜴ᜬ / ᝍᝒᝌ / ᝧᝲᝬ】リャ
・RYU/RYO【ᜇ᜔ᜌᜓ / ᜭ᜴ᜬᜳ / ᝍᝒᝌᝓ / ᝧᝲᝬᝳ】リュ・リョ
・LA【ᜎ / ᜮ / ᝎ / ᝮ】ラ - タガログ文字とタグバヌワ文字ではDA《ᜇ / ᝧ》の代わりに日本語のラ行音を示す場合がある。
・LI/LE【ᜎᜒ / ᜮᜲ / ᝎᝒ / ᝮᝲ】リ・レ
・LU/LO【ᜎᜓ / ᜮᜳ / ᝎᝓ / ᝮᝳ】ル・ロ
・LLA【ᜎ᜔ᜎ / ᜮ᜴ᜮ / ᝎ / ᝮ】ッラ
・LYA【ᜎ᜔ᜌ / ᜮ᜴ᜬ / ᝎᝒᝌ / ᝮᝲᝬ, ᝬ】リャ
・LYU/LYO【ᜎ᜔ᜌᜓ / ᜮ᜴ᜬᜳ / ᝎᝒᝌᝓ / ᝮᝲᝬᝳ, ᝬᝳ】リュ・リョ
・WA【ᜏ / ᜯ / ᝏ / ᝯ】ワ・ウァ・ヮ・ァ
・WI/WE【ᜏᜒ / ᜯᜲ / ᝏᝒ / ᝯᝲ】ウィ・ヰ・ィ・ウェ・ヱ・ェ
・WU/WO【ᜏᜓ / ᜯᜳ / ᝏᝓ / ᝯᝳ】ウゥ・ゥ・ウォ・ヲ・ォ - 日本語の助詞「~を」はU《ᜂ / ᜢ / ᝂ / ᝢ》[o オ]で示されることが多い。
・WWA【ᜏ᜔ᜏ / ᜯ᜴ᜯ / ᝏ / ᝯ】ウワ・オワ
・WYA【ᜏ᜔ᜌ / ᜯ᜴ᜬ / ᝏᝒᝌ / ᝯᝲᝬ】ウィヤ
・WYU/WYO【ᜏ᜔ᜌᜓ / ᜯ᜴ᜬᜳ / ᝏᝒᝌᝓ / ᝯᝲᝬᝳ】ウュ・ウィヨ
・NGA【ᜅ / ᜥ / ᝅ / ᝥ】ンガ・カ゚
・NGI/NGE【ᜅᜒ / ᜥᜲ / ᝅᝒ / ᝥᝲ】ンギ・キ゚・ンゲ・ケ゚
・NGU/NGO【ᜅᜓ / ᜥᜳ / ᝅᝓ / ᝥᝳ】ング・ク゚・ンゴ・コ゚
・NKA/NGKA【ᜅ᜔ᜃ / ᜥ᜴ᜣ / ᝃ / ᝣ】ンカ
・NKI=NGKI/NKE=NGKE【ᜅ᜔ᜃᜒ / ᜥ᜴ᜣᜲ / ᝃᝒ / ᝣᝲ】ンキ・ンケ
・NKU=NGKU/NKO=NGKO【ᜅ᜔ᜃᜓ / ᜥ᜴ᜣᜳ / ᝃᝓ / ᝣᝳ】ンク・ンコ
・NGA/NGGA【ᜅ᜔ᜄ / ᜥ᜴ᜤ / ᝄ / ᝤ】ンガ
・NGYA【ᜅ᜔ᜌ / ᜥ᜴ᜬ / ᝅᝒᝌ / ᝥᝲᝬ】ンギャ・キ゚ャ
・NGYU/NGYO【ᜅ᜔ᜌᜓ / ᜥ᜴ᜬᜳ / ᝅᝒᝌᝓ / ᝥᝲᝬᝳ】ンギュ・キ゚ュ・ンギョ・キ゚ョ
・NGWI/NGWE【ᜅ᜔ᜏᜒ / ᜥ᜴ᜯᜲ / ᝅᝓᝏᝒ / ᝥᝳᝯᝲ】ングィ・ク゚ィ・ングェ・ク゚ェ
・NGWU/NGWO【ᜅ᜔ᜏᜓ / ᜥ᜴ᜯᜳ / ᝅᝓᝏᝓ / ᝥᝳᝯᝳ】ングゥ・ク゚ゥ・ングォ・ク゚ォ
ユニコード14.0以降のタガログ文字表記
ユニコード14.0で、タガログ文字の現行表記及び過去に使用されていた表記における字母及び特殊記号が採用されました。
ユニコード3.2にタガログ文字ブロックが導入されて以来、長らくDA《ᜇ》と統合されていたU+170D RA《ᜍ》と過去に使用されていたU+171F ARCHAIC RA《ᜟ》がユニコード14.0で追加されました。
・RA【ᜍ , ᜟ】ラ
・RI/RE【ᜍᜒ , ᜟᜒ】リ・レ
・RU/RO【ᜍᜓ , ᜟᜓ】ル・ロ
・RRA【ᜍ᜔ᜍ , ᜍ᜕ᜍ ; ᜟ᜔ᜟ , ᜟ᜕ᜟ】ッラ
・RYA【ᜍ᜔ᜌ , ᜍ᜕ᜌ ; ᜟ᜔ᜌ , ᜟ᜕ᜌ】リャ
・RYU/RYO【ᜍ᜔ᜌᜓ , ᜍ᜕ᜌᜓ ; ᜟ᜔ᜌᜓ , ᜟ᜕ᜌᜓ】リュ・リョ
ヴィラーマと同じく“子音のみ”の発音を示すタガログ文字パムッドポッドはハヌノオ文字と同じく左上に子音字が配置される形式となっています。
・KKA【ᜃ᜕ᜃ】ッカ
・KYA【ᜃ᜕ᜌ】キャ
・KWA【ᜃ᜕ᜏ】クァ
・GGA【ᜄ᜕ᜃ】ッガ
・GYA【ᜄ᜕ᜌ】ギャ
・GWA【ᜄ᜕ᜏ】グァ
・TTSI【ᜈ᜕ᜈ᜕ᜐᜒ】ッチ
・TTSU【ᜈ᜕ᜈ᜕ᜐᜓ】ッツ
・DDYI【ᜇ᜕ᜇ᜕ᜌᜒ】ッジ
・NNA【ᜈ᜕ᜈ】ンナ
・NTA【ᜈ᜕ᜆ】ンタ
・NDA【ᜈ᜕ᜇ】ンダ
・NYA【ᜈ᜕ᜌ】ニャ・ンヤ
・NWA【ᜈ᜕ᜏ】ンワ
・NʼA【ᜈ᜕ᜀ】ンア
・NʼI/NʼE【ᜈ᜕ᜁ】ンイ・ンエ
・NʼU/NʼO【ᜈ᜕ᜂ】ンウ・ンオ
・MMA【ᜋ᜕ᜋ】ンマ
・MPA【ᜋ᜕ᜉ】ンパ
・MBA【ᜋ᜕ᜊ】ンバ
・NGKA【ᜅ᜕ᜃ】ンカ
・NGGA【ᜅ᜕ᜄ】ンガ
ユニコード14.0で追加されたタガログ文字の拡張文字及び特殊記号はCatrinityフォントなどで対応されています。